7月19日（日） 2009 J1リーグ戦 第18節
山形 3 - 1 磐田　（18:04／ＮＤスタ／10,255人）
得点者：16' 小原章吾（山形）、22' 前田遼一（磐田）、23' 宮沢克行（山形）、27' 長谷川悠（山形）
スカパー！再放送 Ch181 7/20（月）08:00〜（解説：越智隼人、実況：小出匡志、リポーター：成田ひみこ）
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●柳下正明監督（磐田）：

「サッカーというのは90分なんですけども、今日のゲームに関しては45分で決まってしまったかなという感じがします。まず、山形の選手たちが非常にアグレッシブに、我々のサイド…背後ですよね、長いボールを入れながらそこを突いてきた。相手チームですけども、非常にいい出来だったと思います。それと同時に、ジュビロの選手たちはなぜか怖がってプレーしている。ひとつは、怖がって最終ラインが下がりすぎて中盤にスペースをつくってしまった。そのためにセカンドボールも拾われて2次攻撃も受ける。ボールを持ったときも近くの味方、引いてくる味方に付けて、奪われたり、あるいは横パス、バックパスが多くなって山形にプレッシャーを受ける。そういうふうなプレーが見られて、45分は我々がシーズン初めからやろうとしていることがまったくできなかった。
後半に関しては、非常にアグレッシブに選手たちはプレーしてくれたと思います。点数をなんとか取ろうという気持ちがグラウンド上に表現できたと思います。点は取れませんでしたけれど、何度かチャンスもつくったので。後半の45分に関してはまずまずかなと思っています。後半戦が始まったばかりなので、今日の後半のようなプレーを最初からやりながら、90分きっちりプレーして勝点3が取れるように、次の準備をしていきたいと思っています」

Ｑ：前半途中、サイドバックのポジションを左右入れ替えましたが、どういった狙いでしたか？
「ジュビロだけではないんですけれども、我々がやろうとしているサッカーで、サイドバックがまず攻撃の組み立てのところで起点になる。左サイドに入った駒野が、思うように自分のプレーができていない。加賀に関しては、アタッキングゾーンだったらなんとか行けるけれども、組み立てのところではちょっとブレーキがかかってしまう。加賀も左に行ったらもっと悪くなるのはわかっていましたけれども、その分、右で駒野をもってきて、右上がりになると思うんですけど、それで攻めようということで入れ替えました。ただ、駒野自身、今日は非常に出来は悪かったと思います。日本代表選手なので、これぐらいのプレーをしていたらよくないと思います。これはわざと、今日は言わせてもらいます」

Ｑ：開幕戦に続いて山形と対戦しましたが、山形の率直な印象はどうでしょうか？
「昔の話になりますけど、私がＪ２で札幌で３年間やっていたとき（04〜06年）、１回しか勝てなかったチームなんです。そのときから、非常にチーム全員がまじめにプレーをする。サボることがない。隙を見せない。それは今でも受け継がれていると思います。非常にサイドの組み立てもしっかりできていたし、サイドの組み立てから今日のようにサイドからクロスを上げて点を取る。ここ１、２年ではなく、もっと前から今の山形のサッカーというのはできつつあったんです。今、完成型になっていると思います。ですから、相手にとったら非常にやりづらいチームだと思っています。今日なんかも、選手には隙はなかったと思います。ただ、本当に前半なんかは、山形の選手たちのアグレッシブさに完全にやられたという結果だと思います」

Ｑ：「前半はなぜか怖がってプレーしている」とおっしゃっていましたが、これは、開幕戦の６−２というのが影響していたのでしょうか？
「もしかしたら、ミスをしたくない、ミスができないという逆にプレッシャーはあったのかもしれないですね。どうしても安全策、安全策、背後を取られないように最終ラインも下がってしまったのだと思います」

以上