この度、ヴィッセル神戸所属MF鈴木規郎選手がアンジェSCO(フランス２部)へ完全移籍することが決定しました。本日、囲み取材での鈴木規郎選手のコメントは以下の通りです。

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●鈴木規郎選手（神戸）:
「このたび、アンジェSCOに移籍をすることになりました。
神戸にはリーグ優勝を目標に加入し、ここまでの１年半、自分の中でそれをチームの中での仕事として達成できればと思っていたので、目標の途中で終わりにするのは残念です。ただ選手として最近は出場機会が減っていた中で、オファーをいただいたのは嬉しいことですから。神戸には申し訳ないですし、もっと神戸で活躍出来ればよかったという思いはありますが、その分、フランスにいって活躍する姿を応援してくださる皆さんに見せたいと思います」

Q：子供の頃から海外でプレーすることは憧れだったのですか？
「小学生のときからカズさん（三浦知良選手＠横浜FC）を見てきて、行きたいという思いはありました。FIFAワールドユース選手権（2003年）を経験して、海外でプレーすることに１度は気持ちの区切りというか、終わりにしようと思っていました。でも、代表での試合が終わって、自然とまた行ってみたいという気持ちが沸き上がってきましたし、チャンスがあれば出来るだけ若いうちに、と思っていました。その思いを代理人にも伝えて、神戸でもプレーしたパトリック・エムボマ氏が間に入ってくれたりもして、チームを探してくれて受け入れてもらいトレーニングに参加することが出来ました。それが、神戸加入前の２００８年１月のことです。
その際のチームの印象は、フランス人がベースのチームですが、アフリカ系のフランス育ちの選手も多く、その中でフランス人が頭を使ってプレーをし、アフリカ人がフィジカルを活かして、強引なプレーをするという印象でした。実際に一緒にやって面白かったし、練習も楽しかったので、いいチームだなと感じていました」

Q：神戸へのメッセージを。
「神戸に来て持ち味を出せず難しい時期もありましたが、その中で自分の活かし方、活きる方法というものを考えさせられたし、昨年の最後の方はその持ち味を出していいプレーが出来たように思います。新しい環境に飛び込んだ中で、神戸に来て本当にいろんなことが勉強になりました。という状況もあり、移籍に関してはかなり悩みました。神戸と契約が残っていることもあり、スムーズにいかないこともありましたが、神戸の方たち…安達貞至社長をはじめ和田昌裕強化部長らが、応援してくれた。神戸が理解をしてくれなかったら成立しなかった話だと思うので、本当に感謝しています。ホムスタで、神戸の方がたくさん来てくださるホムスタで、ゴールを決めることが出来なかったことが心残りです」

Q：印象に残る試合は？
「神戸でのプレーでは去年末の大分戦で(大久保)嘉人さんにアシストしたクロス。あと、東京V戦で決めたゴールなどが自分のイメージとマッチした試合でした」

Q：チームメイトには今日、報告を？
「そうです。練習前にしたのですが、みんなビックリしていました。唯一、石櫃(洋祐)には一昨日の練習試合の後、こっそり伝えていたのですが、他の選手には試合もありましたし、本当に今日初めて伝えた形になったので。監督には『ボア・ソルチ！』幸運を、ということと、頑張ってくれと言っていただきました」

Q：初めての海外移籍。期待と不安、どちらが大きいですか？
「相当、不安です（笑）。身体とスパイクだけで乗り込む感じですから。あっちに行ってバタバタすると思うし、うまくいかないことも最初はあると思います。生活に慣れることがまずは一番の課題になるでしょう。そういう中でうまくいかないことも多いと思いますが、一つ一つ、それが経験、力になると思ってやっていきたいです」

Q:本田圭佑選手（VVVフェンロ/オランダ）は同じく海外の２部でスタートし、日本代表に選ばれた。そういうイメージはありますか？
「いや、イメージは違います。僕はどちらかといえばF東京の時に一緒にやっていた福田健二さん（イオニコスFC/ギリシャ）のような選手になりたいと思っています。日本代表でもないし有名なわけでもないですが、それでも海外でプレーできる選手もいるんだ、ということを福田さんを追いかけて示していきたいと思います。サッカー人生の中で一度は経験したかったこと。海外に行くことも珍しい時代ではなくなりましたが、そうはいっても誰でも行ける訳ではないですから。そういう中でチャンスをもらえたことに感謝していますし、運命も感じています」

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以上