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【J1:第14節 G大阪 vs 新潟】プレビュー:首位争いから引き離されないためにも負けられない一戦。ホームで負けたことのない新潟を相手に、G大阪が勝ちに行く(09.06.19)

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6月20日(土)J1 第14節 G大阪 vs 新潟(15:30KICK OFF/万博
スカパー!生中継 Ch181 15:20〜(解説:川勝良一、実況:寺西裕一、リポーター:竹島麻里子)
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 G大阪にとって「大事な6月(西野朗監督)」に行われる最初の試合、J1リーグ戦再開を告げる新潟戦が明日(20日)に迫っている。迎え撃つ新潟は現在、G大阪より勝点差にして2、上をいく相手。AFCチャンピオンズリーグ出場の関係でG大阪が1試合少ない状況であるとはいえ、上位にいくためには、そして、これ以上首位争いから引き離されないためには、是が非でも負けられない試合となる。4日後に開催される、ACLのラウンド16、対川崎F戦に弾みをつけるためにも白星を手にしたいところだろう。

 この中断期間には「個々を伸ばすチャンスでもあるし、全体として競いあいながらクオリティをあげていくこと(西野監督)」を意識した中で『競争力』をテーマにチーム力向上に取り組んできたG大阪。その中ではケガのため長期離脱していたDF加地亮やMF二川孝広が完全合流を果たすなど、好材料もみられた一方で、既に離脱しているFWレアンドロに加え、MF明神智和やMF遠藤保仁が負傷し離脱するといったマイナス要素も。また日本代表戦に出場していたDF山口智、MF橋本英郎は18日に帰国、チーム合流は試合前日の19日と、決して万全とは言い難い状況で新潟戦を迎えることになりそう。実際、新潟戦を前にした18日の練習後、西野監督も「遠藤、明神、橋本のいない中でチームの“心臓部”がフィックスしていかない分、どうしても攻守にバランスを欠く状況が生まれている」と苦しい台所事情を口にしており、その中盤に代わりに入るであろうメンバーがいかに攻守に存在感を示せるかが試合のカギを握ることになりそうだ。加えて『得点力』も重要なポイント。FWレアンドロが故障離脱した12節、浦和戦を含め、続く13節の鹿島戦は『無得点』が示すように明らかに攻撃力がダウン。堅守を誇る相手だったとはいえ、相手の守備を脅かす攻撃展開には持ち込めなかった印象が強い。そのあたりをいかに改善し『ゴール』を奪えるか。FWチョジェジンはもちろんFW山崎雅人やFW播戸竜二、MFルーカス、MF佐々木勇人ら得点力のある選手の奮起に期待したい。

 注目選手は出場停止のDF山口に代わって、先発出場が濃厚なDF高木和道。今季、清水から移籍してきた高木だが、厳しいポジションの中で控えに回ることが多く、ここまでのリーグ戦での出場は途中出場でのわずか7分のみ。それでも「レベルアップをするためにガンバに来た」自分を信じ、決して腐ることなく自身の向上に努めてきた。またその間には、移籍当初はなかなか馴染めなかったG大阪のサッカースタイル、守備組織に対する理解も十分に深めており、不安はなさそう。持ち前のポテンシャルの高さを存分にいかし、守備ラインを統率してくれることだろう。「試合に出れる出れないに関係なく、いつも準備はしてきたし、新潟戦に向けてもそれを続けるだけ。再開直後ということで難しい試合になるとは思いますが、みんなで力をあわせて勝ちにいきたい(DF高木)」

 一方の新潟はリーグ戦こそ現在、6勝4分3敗の3位と好調を維持しているが、カップ戦では6試合を戦って1分5敗。うち、6月の3試合においても横浜FM、広島、大分を相手に黒星を喫するなど、乗り切れないチーム状況を露呈した中でこのG大阪戦を迎えることになる。ただ、4年目の指揮となる鈴木淳監督のもと、今季はシステム変更を行う中でも、コンパクトな守備、アグレッシブな攻撃力といった『スタイル』は定着しており、それが今の新潟の『強み』でもある。カップ戦で結果が出なかったからといって、そう簡単に揺らぐ組織力ではないだろう。それはG大阪・西野監督も認めるところで「いい成績を残しているのはフロックではない。新システムでここまでやり遂げているし、コンセプトを変えない中でバランスのとれたサッカーをしている。運動量もあがっているし、アグレッシブに戦う姿勢を示す中で機能しているチームだと思う」とのこと。そのスタイルをアウェイの地でも臆することなく発揮できるかが、勝利へのカギとなるはずだ。ただ、新潟にとって会場となる万博記念競技場は一度も勝利したことのない“鬼門”スタジアム(2分3敗)。そう簡単に勝利は手に入らないだろうが。

 余談だが、6月14日にG大阪の守護神GK藤ケ谷陽介に第一子が誕生。「とにかく元気に育ってくれたらいい。家族が一人増えたので自覚を持ってやっていきたい」と喜びの声を聞かせてくれた。この試合で為にお祝い弾を決めてくれるのは誰なのか。もちろん、その暁にはゆりかごダンスも見られることだろう。「せっかくだから自分で決めちゃいますか(笑)?…って、その可能性は低いので、誰かが決めてくれたら後ろでこっそり“ゆりかごダンス”をしておきます」

以上

2009.06.19 Reported by 高村美砂
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