シーズン開幕直後の2節にいきなりそのショッキングな出来事は起こった。アウェイの水戸戦、青山隼、一発退場。
そのゲームでの徳島は水戸の厳しいプレスによって終始苦しめられ、ほとんどと言っていいほど自分たちのサッカーをさせてもらえなかった。そのイライラもあったのだろう。仕掛けたスライディングタックルが危険なプレーとジャッジされ青山は赤紙をもらってしまったのだ。しかし、さらに悪かったのはその後。判定に対し納得いかなかった青山はレフリーに激しく詰め寄り、結果3試合もの出場停止に…。
「頼むよ、セルフコントロールしてくれー!」。これがその時の正直な感想だ。類い稀なる才能でサポーターからも大きな期待を寄せられ、実際にチームの心臓とも言えるボランチの位置を任されている自分の立場。プレー以外の部分の行動でも、彼にはそこを考えてもらいたかった。幸いにも欠場した3試合はチーム全体の頑張りもあり2勝1敗で乗り切ったが、やはりその不在が大きな痛手であるのは間違いないのだから。
今となって本人は「3試合も欠場することになりチームメイトにはとても迷惑をかけてしまいました。シーズンは長いので、これから与えられたチャンスの中で少しでもこれを取り返せるよう頑張りたいです」と振り返る。そして出場停止が解けてからの2戦(6節・7節)ではその言葉通りチームへ貢献しようと懸命の頑張りを続けているが、とにかく今後は今回味わったこの苦い経験を反面教師として精神的な成長を遂げた姿を見せてもらいたい。それは徳島のためというわけだけでなく、日本サッカーにおける貴重な素材のひとりとしても、だ。
とはいえ、写真の表情からもビシビシ伝わってくるように、気性の強さと激しさは彼の持ち味のひとつでもある。前言には反してしまうが、そう簡単に大人な感じにはなってほしくないとも思ってしまう。それだけに、実はまだまだ心配…。
以上
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2009.04.13 Reported by 松下英樹
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