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【J1:第4節 新潟 vs 横浜FM】レポート:勝負を決めたロスタイムの一撃。新潟は矢野貴章の決勝ゴールで横浜FMを下し、首位をキープ。(09.04.05)

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4月4日(土) 2009 J1リーグ戦 第4節
新潟 2 - 1 横浜FM (16:03/東北電ス/32,022人)
得点者:36' マルシオリシャルデス(新潟)、56' 栗原勇蔵(横浜FM)、89' 矢野貴章(新潟)
スカパー!再放送 Ch183 4/6(月)14:00〜(解説:梅山修、実況:鈴木英門、リポーター:須山司)
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新潟は横浜FMを2-1で下し、首位をキープした。1-1で迎えた後半ロスタイム、FW矢野貴章が勝ち越しゴールを決めた。横浜FMはボールを支配しながらも決定力を欠いた。

「明日(4月5日)は僕の誕生日なので。自分で祝いました」。試合後の場内インタビュー。きまじめな矢野の精一杯のユーモアに、新潟のサポーターから大きな拍手が起きた。さらに「ハッピーバースデー」が。

このときよりもスタジアムを沸かせた瞬間が、後半のロスタイムだった。新潟は右サイドのスローインを大島秀夫がヘディングでつなぎ、松下年宏が前線へ。スペースに走り込んだ?永哲がボールをキープし、中央の矢野に出す。「ヨンチョルからボールが来ると信じて待っていた」。ボールのつながりを把握しながら、きっちりとポジショニング。「早くニアに行き過ぎないように」。ラストチャンスを前に頭の中は冷静だった。シュートの瞬間、横浜FMのGK榎本哲也が体を張ってブロックに来る。その手のひらを突破したボールは、弧を描きながらゴールマウスに収まった。

終了直前の劇的なゴール。これがこの試合、矢野が放った唯一のシュートだった。それまで攻守に奔走した。横浜FMの出足の速い攻撃に遭い、前線からゴール前に戻る。ヘディングでクロスをクリアし、ペナルティーエリア付近では1対1で対処も。そして味方がボールを奪い、カウンターを仕掛けようとしたときは一気に駆け上がる。「貴章が本当によく走ってくれました」。決勝ゴールの基盤になるパスをつないだ松下の言葉には、ゴールを決めたことだけでなく、豊富な運動量、献身的なプレーへの敬意も込められていた。

3月、W杯アジア最終予選・バーレーン戦の日本代表に招集された。だが、ベンチ入りできずに新潟に戻った。「新潟で結果を残すことが、代表にもつながる」。常にそう自分に言い聞かせている。矢野にとって、代表から戻って最初のリーグ戦となるこの試合は絶好のアピールの場。チームの首位キープを決める一発には意地も込められていた。

一方の横浜FMは、中澤佑二が「試合内容は少しずつ良くなっている」と言うように、ゲームは支配していた。狩野健太を軸に、分厚い中盤から流動的な攻撃が続いた。サイドを起点に新潟のゴール前に何度も迫った。シュートは新潟の7本に対して14本。ただ、決定的な場面は少なかった。

後半11分にセットプレー絡みでつないだボールを、栗原勇蔵が体ごと押し込むようにゴール。1-1に追いついた。だが、ここまでだった。ゴール前をしっかりと守る新潟の守備を崩し切れなかった。中盤でボールを奪っても、ミスで奪われるなど、要所でボールをつなぐことができなかった。

首位の座を守った新潟だが、鈴木淳監督は「順位は関係ない。一喜一憂せずに、自分たちのサッカーができているのかどうか冷静に分析しなければ」と気を引き締める。劇的な勝ち方はしたが、シュート数がひとケタと、3トップを中心にした攻撃は研究され始めている。勢いを本物にするためにも、再整備が必要になる。

横浜FMはこれでリーグ戦とナビスコカップを合わせて6試合未勝利。内容そのものは上向いているだけに、要所でのミスをなくして結果につなげたい。

明暗がはっきりと分かれたが、次節が重要なことはどちらも変わりない。

以上

2009.04.05 Reported by 斎藤慎一郎(ニューズ・ライン)
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