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【J2:第6節 岐阜 vs 福岡】プレビュー:前節の悪夢に見えた一筋の光。草津戦でのあの感動と喜びを再現し、悪夢の払拭を図る!(09.04.05)

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4月5日(日)J2 第6節 岐阜 vs 福岡(16:00KICK OFF/岐阜
スカパー!生中継 Ch174 15:50〜(解説:大野聖吾、実況:堂野浩久、リポーター:松井秀)
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前節の徳島戦。狐につままれたようなと言っていい敗戦を喫した。立ち上がりからサイドを起点としたショートパスを駆使した崩しでリズムをつかむも、相手のロングボール1本から、PKを献上して失点。そして34分に相手のクリアボールをGK野田恭平がペナルティエリア外で手を使い、退場処分を受け、一気に試合が壊れてしまった。
自滅という表現しか適さない展開で、劣勢に立たされると、今度はなんでもないセンタリングをキャッチしたGK水谷允俊が味方と交錯し、ボールを落としてしまう。これを難なく押し込まれて追加点。もうサッカーとは程遠い、お粗末な形で一気に2点のビハインドを背負ってしまった。そしてセットプレーからダメ押しの3点目を浴び、万事休す。
ここまでは目を覆いたくなるような展開だったが、ここから一筋の光が見えた。それは81分のMF高木和正のゴール。これは見事なゴールだった。右サイドで高木が起点となってクサビが入ると、バイタルエリアでワンタッチパスをつなぎ、最後は片桐のループパスを裏に飛び出した高木がダイレクトシュート。松永英機監督が目指すアタッキングサードでのテンポアップ、フィニッシュへの連動性が実現したシーンだった。

前々節のホーム・草津戦での劇的な勝利、そして前節の徳島戦での自滅の敗戦。この2試合の落差は果てしなくあるが、徳島戦の高木のゴールで見せた光は、この試合の確かな道筋となるはず。前述したように徳島戦は、自滅したとはいえ、やろうとしているサッカーは出来たし、全体的な内容では負けるような試合ではなかった。重大で拙いミスがあったが、方向性は間違っていないし、悲観することではない。要はホームで連勝出来れば、必ずいい流れが生まれるはず。岐阜にとってこの試合は、第一クールにおいていい流れを作り出すチャンスの試合となった。

ポイントとなるのは守備陣にある。自滅の元凶となってしまった前節の悪夢を払拭するためにも、90分間集中したプレーが求められる。福岡にはFW大久保哲哉という屈強なポストプレーヤーに加え、FW高橋泰というギャップに入り込んで、決定的な仕事をこなすアタッカーがいる。開幕戦から前節まで見ていても、DFライン間、GKとDFライン、DFラインとMFラインのあちこちにギャップが生じ、簡単に入り込まれてしまうシーンが多々見られた。ここが修正できないと、この強力2トップのストロングポイントをフルに生かされてしまう危険性が高い。攻撃面がいい傾向にあるだけに、守備陣はこれまで以上に細心のケアが必要だ。

対する福岡は、狙いどころが多いのが現状だ。今の岐阜は福岡にとって非常に組みやすいだろう。岐阜はダブルボランチを軸に果敢なプレスを仕掛けてくるだけに、そこさえ掻い潜れば、いくらでも2トップを生かせるギャップとスペースがある。岐阜のウィークポイントは前線からの強烈なプレスを仕掛ける一方で、ディフェンスラインとMFから前のバランスが崩れているところにある。そこでボールを奪えていればいいが、奪うポイントを交わされると、たちまちピンチを招いてしまう。果敢なプレスと、素早いサイド攻撃はストロングポイントであるが、その反面もある諸刃の剣であるのだ。それだけに福岡はウェリントンと鈴木惇のダブルボランチが、いかに中盤で起点となって、ボールを落ち着かせて、両サイドハーフをうまく使って攻撃を組み立てられるか。両サイドハーフにいい形でボールを供給できれば、福岡のチャンスは一気に広がってくるだろう。

岐阜のプレスがはまって、試合を優位に運べるか。福岡が岐阜のポイントを外して、ペースを握るのか。岐阜が勝利を挙げるためには、先制点と守備陣の集中力、そしてホームでサポーターと一体となって戦うことが必要不可欠となる。前節の悪夢を払拭し、草津戦のあの感動と喜びを再び味わうために、今こそ岐阜の意地、底力を見せ付けなければならない。

以上

2009.04.04 Reported by 安藤隆人
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