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【J2:第5節 福岡 vs 横浜FC】レポート:見せた福岡の決定力。高橋泰のスーパーゴールで、福岡が苦しみながらも2連勝を飾る (09.03.29)

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3月29日(日) 2009 J2リーグ戦 第5節
福岡 1 - 0 横浜FC (13:04/レベスタ/10,229人)
得点者:86' 高橋泰(福岡)
スカパー!再放送 Ch183 3/30(月)12:30〜(解説:サカクラゲン、実況:川上政行、リポーター:森田みき、プレーヤー解説:布部陽功)
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 福岡の決定力。その名にふさわしい高橋泰のゴールだった。時間は86分。吉田宗弘からのゴールキックを大久保哲哉が頭で落としたボールをワントラップ。そして鋭く右足を振りぬいた。ゴールまでの距離は約35メートル。しかし、ゴールを狙う男にためらいはなかった。「前半から、GKが前にポジション取りしていたのは確認できていた。トラップからシュートまでのイメージはできていたので、そのまま打った」(高橋)。ドライブ回転のかかったボールは、ぐっと伸びてGKの頭上を越えてから急激に落下。高橋の描いていたイメージ通りにゴールへと吸い込まれた。これで、福岡は今シーズンのホーム初勝利を飾って2連勝。目指すサッカーが形を見せ始めた。

 前半は、福岡が横浜FCを内容で圧倒した45分間だった。前節の栃木戦同様に、人もボールも動くサッカーを披露。プレスを掛けてくる横浜FCをかわしてスペースへボールを流し込み、さらにできたスペースへ人が入り込んでボールをつなぐ。両サイドからゴールを目指して仕掛けるのは城後寿と岡本英也。そして、チャンスと見るや、両サイドバックが積極的に攻撃参加してクロスボールをゴール前へと送る。

 そんな福岡の前に横浜FCは防戦一方の戦いを強いられた。未だ勝ちがない横浜FCはコンパクトなゾーンを形成して前節から修正の跡をうかがわせるものの、チームの連動性を欠いて効果を表さない。高い位置からプレスをかけても、誰もフォローしなければ、それはいたずらに中盤にスペースを作るだけ。奪ったボールも周りの動き出しがないために前へ送れず、やむなく縦に放り込んでは安定感を見せる福岡の最終ラインに簡単に弾き返されていく。

 そんな展開も前半にゴールが生まれなかったのは、福岡にミスが多かったから。連戦の影響からか、2列目から飛び込むタイミングや、FWが落とすボールを受け取るタイミングが微妙にずれ、ここぞというところで横浜FC守備陣に引っかかってしまう。いくつか作った決定機は、GK岩丸史也の好セーブや、自身のシュートミスでゴールを捕えられなかった。それでも、互いのチーム力の差は明らか。ゲームの関心は、福岡がいつゴールを決めるかだけに絞られたように見えた。

 しかし、後半も福岡のミスがなくならない。やがて福岡の運動量に陰りが見え始めると、横浜FCがカウンターから反撃に移るプレーが増えていく。「何とか0−0、もしくはカウンターから1点取って1−0で終わりたかった。選手たちは、そういうゲームプランを十分に意識して、非常に粘り強いディフェンスで対応しながら、最後までカウンターを狙って戦ってくれた」(樋口靖洋監督・横浜FC)。試合はまさに、横浜FCの狙い通りに進んでいた。

 だが、それを現実のものにさせなかったのは、福岡に苦しい時間帯を凌ぐ粘り強さがあったからだ。「ゴールシーンは泰(高橋)の個人のスキルの高さと言えるものだが、嫌な時間帯を我慢したDFや中盤、試合を通してボールをしっかりと前へ運んでいた攻撃の選手、そうしたことの積み重ねがあったから生まれたゴール」。篠田善之監督は試合をそう振り返った。

 苦しい試合も勝ちきれるのが強者の条件。前節の栃木、そしてこの日の横浜FCとの戦いを見る限り、福岡が強者としての条件を手に入れようとしているのは確かだろう。「試合を重ねるごとに連係が良くなってきている。FWの2人でつないでシュートを打つシーンも増えてきた。開幕時と比べると攻撃のイメージができてきた印象がある」と高橋も手応えを口にする。それを本物の力にするには、これからも同じ戦いを続けられるかが鍵。そういう意味では、次節の岐阜戦(4/5@長良川)も大事な、大事な試合になる。

 そして横浜FCの苦しい状況は変わらず。この日はマイボールを前へ運ぶことがテーマだったが、改善の跡は見られなかった。何より、最大の問題はチームの連動性を欠いていることだ。「もう少し連動性を持って、受ける選手がいて、スペースに落ちてくる選手がいてと、そういうコミュニケーションがほしい」と難波宏明もチームのコミュニケーション不足を口にする。しかし、年間51試合を戦うJ2では、じっくりと立て直す時間はなく、戦いながら課題を修正していくしかない。「メンタルが悪かったら、いいプレーができないので、しっかりと気持ちを切り替えて、次の試合でいいプレーをして勝てるように、みんなで話し合っていきたい」(三浦淳宏)。どん底とも呼べる状態を抜け出すには、次節の愛媛戦(4/5@ニッパ球)で勝利を手にする以外にない。

以上

2009.03.30 Reported by 中倉一志
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