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ルヴァン 準々決勝 第1戦
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【レッツゴーACL】鹿島と対戦する水原三星ブルーウィングスのチーム紹介!韓国の王者が日本の王者と激突!(09.03.09)

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水原三星はKリーグ屈指のビッグクラブだ。設立は1996年。韓国が世界に誇るナショナルブランド“SAMSUNG”の出資のもと、ユネスコ文化遺産にも指定されている城郭・華城で有名な水原市に本拠地を置くKリーグ9番目のプロクラブとして発足し、94年ワールドカップで韓国代表を率いた名将・金浩(キム・ホ)監督の指導のもと、創設3年目でリーグ優勝を達成。以降、リーグ戦2連覇(98〜99)、カップ戦3連覇(99〜01)、FAカップ優勝(02年)といった国内タイトルを総ナメにし、アジア・クラブ選手権とアジア・スーパーカップも連覇(01〜02)した。

そんな常勝軍団の第2代監督として、2004年からチームの指揮を振るうのが車範根(チャ・ブンクン)監督だ。現役時代はドイツ・ブンデスリーガで活躍し、監督としては98年ワールドカップで韓国代表も率いた国民的英雄は、就任1年目でクラブに3度目のリーグ優勝をもたらし、翌05年にはA3チャンピオンズ・カップも制覇。豊富な資金力をバックに各クラブからスター選手たちを次々と引き抜き、04年に金南一(キム・ナミル:現在神戸在籍)、05年に宋鍾國(ソン・ジョングク)、07年に安貞桓(アン・ジョンファン)ら02年ワールドカップ4強戦士などを毎年のように補強するその豪華絢爛な布陣から、いつしかクラブは “レアル・スウォン”と呼ばれるようにもなったが、近年はリーグ戦で好調でもプレーオフで涙を飲むことが多かった。
だがしかし、昨季はシーズン開幕からエンジン全開で、リーグ戦11連勝を含む19試合連続無敗という安定した強さを発揮。終盤こそFCソウルの追い上げにあったものの、リーグ戦1位でプレーオフに名乗りを上げ、チャンピオンシップでは宿敵FCソウルを1勝1分けで退け、4年ぶりのタイトル奪還に成功した。3-4-1-2を基本システムとするも、相手や状況に応じて4-4-2も使い分け、堅実な守りからサイド攻撃を展開していくそのスタイルは、フィジカルを重視する車範根監督らしい。「イマジネーションやテクニックがない」との指摘もあるが、シンプルながらもスピーディーでパワフルだ。昨季Kリーグでも総得点1位(46得点)、総失点2位(26点)と、攻守に安定した強さを誇った。

もっとも、その強さが今季も維持できるかがとうかはわからない。何しろ守備の要だったマトが大宮へ、李正秀(イ・ジョンス)は京都へと共にJリーグへ移籍した。若き得点源だった辛泳録(シン・ヨンロク)がトルコのブルサシュボルに移籍、中盤の汗かき役だった趙源熙(チョ・ウォンヒ)はプレミアリーグのウィガンへ移籍の可能性がある。主力4人がクラブを離れた。その穴を埋めるべく、中国代表DFの李瑋鋒(リ・ウェイフェン)、バスコ・ダ・ガマからブラジル人DFアルベスを、そしてKリーグの蔚山現代から北京五輪代表でも活躍したマルチMF李相湖(イ・サンホ)を獲得したが、彼らが即、チームにフィットするかは未知数。実際、安貞桓は1年で、昨季途中にオランダのフェイエノールトからレンタル移籍で獲得した李天秀(イ・チョンス)に至ってはわずか半年で、車範根監督とそりが合わず、水原を離れている。新戦力が即戦力となる保証はない。
それだけに既存戦力が水原のキーパーソンとなる。例えばクラブの生え抜きで韓国代表でも不動の守護神を務める李雲在(イ・ウンジェ)だ。昨季はGKとしてKリーグ史上初のMVPを受賞。“PKの達人”とも言われる彼からゴールを割るのは簡単ではない。今季からキャプテンを務めるDF郭熙柱(クァク・ヒジュ)のタイトなマンマークを振り切るのも至難の業だろう。スピードとフィジカルに優れた郭熙柱(クァク・ヒジュ)は、浦和レッズの坪井慶介を彷彿させる。2002年ワールドカップ4強戦士で、かつは小野伸二とともにオランダ・フェイエノールトでプレーした宋鍾國(ソン・ジョングッ)も健在。エネルギッシュなオーバーラップに加え、最近は円熟味ある駆け引きも身につけた。フィジカル重視傾向にある水原のなかで、数少ないテクニシャンタイプとされる李官雨(イ・グァンウ)と白智勲(ペク・チフン)も要注意だ。ふたりが見せるそのパスワークと展開力、そしてフリーキックは水原の隠れたアクセントにもなっている。
何よりも対戦チームが警戒せねばならないのは、今やKリーグ屈指の外国人アタッカーとなったブラジル人FWエドゥーだ。爆発的な瞬発力とスペースへの走り込みからゴールを狙い、昨季は12得点を記録。絶妙なポジショニングとポストプレー、空中戦を得意とし、周囲を生かすのもうまく、昨季はkリーグベストイレブンにも輝いた。昨年のJOMOCUPでいきなり2得点を決めた姿を記憶している日本のファンも多いだろう。

そのJOMO CUPでKリーグ選抜を率いたのは車範根(チャ・ブンクン)監督だったが、Jリーグ選抜を率いたのは鹿島アントラーズのオズワルト・オリヴェイラ監督。くしくも両者はふたたび対決。しかも、ともに国内リーグを制し、今度は自ら率いるチームで対決することになる。今季ACLは東アジアブロックの各グループで日韓対決があるが、水原対鹿島の対決は「韓日王者対決」として、もっとも注目を集めている。とりわけ水原の本拠地で行われる試合の注目度は高い。
毎年のように観客動員数トップを誇り(昨年は平均2万2377人)、その人気と実力から“韓国で唯一、浦和レッズに対抗できるクラブ”ともされる水原が、Jリーグ王者をいかに迎え撃つのか。韓国のメディアやファンたちは、Kリーグのプライドと真価が問われることになると、大きな期待と関心を寄せている。

Reported by 慎武宏

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※記事の内容は2月17日現在のものです。
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