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【キリンチャレンジカップ2009 日本代表 vs フィンランド代表】プレビュー:復帰予定の遠藤がどんな試合を演出するのか。そして高さを利用する相手をどう捌くのか、注目したい。(09.02.04)

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2月4日(水)キリンチャレンジカップ2009 日本代表 vs フィンランド代表(19:20KICK OFF/国立
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 マナマ(バーレーン)での敗戦は、その結果はもちろん内容に関しても残念なものだった。前線から圧力をかけ相手にプレッシャーを与える。そうやってパスコースを限定した上で相手を囲い込む。そんな教科書通りのプレッシングサッカーをバーレーンにしてやられたのである。屈辱という言葉以外の表現が不適当だと感じるのは、日本がこのサッカーを去年の5月から準備してきており、それに対して手応えを感じていたからである。

 日本が押し込まれ、そして敗戦した理由はいくつか挙げられる。たとえばこれまでのW杯アジア最終予選時の顔ぶれから何人かの選手が外れており、それに起因する連携不足があったという事。それによって個々の選手の距離感に問題が生じ、プレスを受けるポジションの選手が孤立しがちだったという事。それらの事由が重なり中盤でボールを保持する際にチーム全体としての余裕が見られなくなってしまっていた。たとえば相手が前からつっかけてきた場合、懐の深さを伴った余裕のあるボール回しができれば、いなしようがある。しかし、先日のバーレーン戦では、思うようにボールを回せず、自陣に押し込まれる時間帯が長くなり、それによって攻撃にも枚数をかけられず結果的に単発なものにならざるを得なかった。

 あの試合でピッチに立っていた選手個々の能力は計算できるレベルにあったのだが、それがあのパッケージとなったときに足し算で能力を合算できていなかったのが致命的だった。繰り返しになるが、チームとしての連携で課題を残していたのである。

 このフィンランド戦はそんなバーレーン戦での問題を修正するための大事な試合となる。まず期待したいのは、これまで日本が作り上げてきたプレッシングサッカーの実践である。先日のバーレーン戦からは数名が外れ、この時点で新たに合流したのは田中マルクス闘莉王(浦和)一人。チームの継続性という点では、アドバンテージになる。また遠藤保仁(G大阪)の起用に目処がついたのもプラスだろう。ここまでの日本代表は遠藤と共に作られており現体制では不可欠な選手である事に異論はない。その遠藤はコンディションに課題を残しており「セーブしながらの90分というよりは、行けるところまで行って、それで90分できればいいと思います。それで60〜70分しかできないならそれはそれで」と述べ、太ももの違和感によって出遅れた影響を感じさせている。その点は懸念材料の一つではあるが、90分をやりきる事に主眼を置くのではなく、フルパワーで試合をすることを目的としている旨の発言となっており、その仕上がりには注目したいところである。前述した中盤での懐の深いボール回し(相手をいなしてパスをつなぐ、というようなニュアンス)を実践してもらえればと思っている。

 岡田武史監督は1日の練習後に、この試合でいくつかテストしたい項目があると述べていた。遠藤の状態はもちろんだが、11日のオーストラリアとのW杯アジア最終予選を念頭に置けば、それは高さ対策という事になるだろう。体格でどうしても劣ってしまう日本の場合、上背のあるチームとの対戦ではヘディングでの対応に課題を残す事となる。そうした課題を持つチームの場合、まずはヘディング勝負になるようなボール自体を上げさせないサッカーができればそれが一番である。ヘディングが最も怖いのは、ボールとゴールと相手選手とを同一の視野の中に入れる事が困難なサイドからのクロスボールである。つまりサイドでの守備をどうマネージメントするのかがこの試合のポイントの一つとなるはずだ。また相手陣内からのシンプルなロングボールは、それをまずは蹴らせないような追い込みができるかが見どころになるだろう。ただ、サイドにしてもロングボールにしても、どれだけ気をつけていても蹴られる場面は出て来る。その場合、ファーストディフェンスでの競り合いで負けない事。もし仮に勝てないとしても、そのこぼれ球。つまりセカンドボールを拾える位置に選手がサポートに入れるかどうかがポイントとなる。

 日本での指導歴もあるバクスター監督率いるフィンランドは、ベテランのリトマネン(FCラハティ/フィンランド)を中心としながらも、多くの若手選手で構成されたチームで来日している。先日行われた湘南との練習試合ではオーソドックスな4−4−2のフォーメーションを採用しており、仮想オーストラリアとしては最適な相手だとも言える。

 相手がある事だからなかなか難しい事ではあるのだが、それにしてもできればフィンランドには前からのプレスをお願いしたいと思う。過去に日本代表はプレスを仕掛けてくる相手に手こずってきている。そしてオーストラリアはそれらの試合をスカウティングしているはず。「前から行けば日本を圧倒できる」というオーストラリアの考えを打ち砕くような内容の試合を見せてほしいと思っている。

 バーレーンでの手痛い敗戦を払拭し、オーストラリア戦に勢いを付けるためにもこのフィンランド戦には内容を伴った勝利を期待したいと思う。

以上

2009.02.03 Reported by 江藤高志
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