本日行われた、横浜FCの新体制発表会見での樋口靖洋監督のコメントを掲載します。

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●樋口靖洋監督：

「こんにちは。僕にとって、この横浜の地は第二の地元という感覚でいます。この横浜の地で、監督という立場でチームを率いる機会を与えてくれた横浜FC、このクラブに対して感謝するとともに、ロイヤリティを持って仕事に当たりたいと思っています。
クラブの掲げる今シーズンの目標、J1復帰、そしてJ1に定着できるチーム作り、この目標を達成するために自分の中では3つのテーマを持っています。

1つ目は、復帰のために何をするか、勝負にこだわるチーム、そういう空気をチーム全体に作りたいと思っています。昨年このチームは、17の引き分けがありました。これはJ2の中で一番多かった引き分け数です。この引き分け数を、1つでも多く勝ちきる、そういうチーム作りが必要だと思っています。そのために、トレーニングの中から、1プレーに対するこだわり、そして1点の重みに対するこだわりをチームに植え付けたいと思います。

2つ目は、J1にチームが定着するためにチームがやらなければいけないこととして、選手のポテンシャルを引き出すことだと思っています。今年は51試合の長丁場です。今シーズン登録する選手全員が戦力になるためにも、1人1人のポテンシャルを引き出すことでチーム力を上げること、これが必要です。これが上がることで、若い選手が多いので、彼らが育つことがJ1に上がった後の定着に繋がると思っています。

もう1つ、自分なりのチームのコンセプトとしては、やはりアグレッシブで、イニシアチブをもってゲームを進められる、そういうチームにならないとJ1に上がった時に定着するベースにならないと思っています。常に、積極的な守備からボールを奪ってボールを持ち、積極的にゴールに仕掛けられる、そういうイニシアチブを持って90分間を戦えるチーム。非常に難しいことではありますが、ここにチャレンジをしていきたいと思います。

自分自身、このチームで監督して3チーム目になります。山形で監督としてのスタートを切らしていただき、大宮で貴重な経験を積ませていただきました。そういった関係者の方々に感謝するとともに、そこで得た経験を生かして、ホップ、ステップ、ジャンプと3つ目のチームで大きく、自分自身チャレンジしてジャンプしたいと思います。1年間厳しい戦いが続くと思いますが、全力を尽くして戦って行きたいと思いますので、ぜひ皆さんの応援をよろしくお願いいたします。がんばります」

Ｑ：今シーズンのJ2は51試合と試合数が多いですがJ1昇格までの戦略と、今年のJ2の展望について教えてください。

「51試合というのは、世界にも例に見ない長丁場の戦いになります。その中でいかに戦っていくかということでは、全員が戦力にならなければいけない。そのためにベースアップしなければいけない。そして選手には、常に良いコンディション、強いメンタリティを持ってトレーニングに当たらなければいけないというのを、チームとして取り組まなければ行けない所だと思います。やはり1人1人、26名全員の力を結集しなければいけない。そのためには、スタッフ、クラブ、フロントを含めチーム、クラブとしての総合力が試されると思います。それは、コーチングスタッフのハードワークであったり、メディカルグループが怪我からの復帰をいかに早くするか、いかに怪我をしないようにするか、そういったこと。そして、クラブ全体のJ1復帰への空気作りというフロントと一体になった取り組みが必要となります。

J2の展望というのは、今回はJ1から2チームが降格して、ただその2チームも非常に力のあるチーム、それから鳥栖、仙台というJ1昇格を逃したチームも非常に戦力の補強をしていると。そういう意味では18チームになりますが、非常に混沌としたリーグになると思います。その意味でも1試合1試合、勝点をいかに積み重ねられるかが我々にとって重要になると思います。先に申し上げたように、1点の重みを意識して、泥臭くても勝点を取っていくというゲームをすることが、J1復帰に重要になると思います。混戦となるリーグ戦をなんとか勝ち抜いていきたいと思います」

以上