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【新春ドリームマッチ群馬2009 群馬県出身Jリーガー vs 草津】レポート:ドリームマッチ初参戦の松田直樹が衝撃の新春ゴールで、草津・鳥居塚伸人の引退試合に花を添える。(09.01.11)

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1月11日(日) 新春ドリームマッチ群馬2009
群馬県出身Jリーガー 1 - 1 草津 (13:00/群馬サ/2,400人)
得点者:23' 高田保則(草津)、64' 松田直樹(群馬県出身Jリーガー/横浜FM)
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 今年の新春ドリームマッチは、ある一人のプレーヤーの登場によって例年以上の盛り上がりをみせた。松田直樹(横浜FM)。群馬が生んだ日本屈指のDFだ。これまではタイミングが合わずにドリームマッチで勇姿を観ることはできなかったが、今年は地元サッカーファンの期待に応えて初登場。際立った存在感と、“衝撃”のパフォーマンスで観客を沸かせた。松田の参戦で刺激を受けた両チームは、エキシビジョンマッチに相応しい一進一退の攻防を展開、サッカーの魅力をスタンドへ届けた。

 群馬県出身Jリーガーチーム(以下Jチーム)は、松田直樹、坪内秀介(札幌)がCBの位置に入る4−4−2のシステム。中盤には、田中亜土夢(新潟)、青木拓矢(大宮)ら若い才能が並び、前線には大島秀夫(横浜FM・2009シーズンより新潟)が君臨した。対する草津は、高田保則と後藤涼が2トップを組み、中盤には9日に現役引退を発表したミスターザスパ鳥居塚伸人が入った。このゲームの主役は、松田と鳥居塚だった。

 序盤は、技術で勝るJチームがワンタッチパスを軽快につないで、ゲームの主導権を握った。最終ラインでチームを指揮する松田が若い選手たちに指示を送り、チャンスを演出していく。2トップの大島、小林竜樹(湘南)が好機を迎え、草津を押し込んでいく。だが、序盤のピンチを凌いだ草津が一瞬の隙をついて先制に成功する。23分、右サイドでボールを奪った後藤がファーサイドへ鋭いクロス。そのボールを高田がボレーで合わせてゴールネットを揺らす。前半終了間際にはJチームが波状攻撃を見せたが、ゴールは奪えず草津のリードで後半に突入する。

 後半に入ると、松田のポジションに変化が生じ始める。ボランチ青木とポジションチェンジを繰り返し、攻撃参加への姿勢を前面に出していく。時計が進むに連れて松田のポジションはゴールへと近づき、55分過ぎからはFWの位置まで進出。大島との夢の2トップで反撃態勢を作る。そして、待望のゴールシーンが生まれた。64分、大島のラストパスを受けて草津の守備ラインを突破した松田が、落ち着いてゴールへと流し込み同点に追いつく。観客を沸かせるプレーは、まさにプロフェッショナルだった。

 もう一方の主役、鳥居塚は前半を草津側でプレーすると、後半はJチームのユニフォームを着てピッチへ登場。後半途中で一度ピッチから退いたが、ゲーム終盤には再び草津のユニフォームに着替えてピッチに戻った。その粋な演出にスタンドからは大きな拍手が送られた。ゲームは両チームともに“エース”が決めた1点に留まり、1対1のドローに終わった。

 試合後は、ピッチ上で鳥居塚の引退セレモニーが行われた。Jチームはピッチから引き上げる予定だったが、松田の一声で全選手がセレモニーに参加した。草津、Jチームの選手全員が鳥居塚と一緒にスタンドを一周。長年にわたり群馬のサッカーをリードしてきた選手へ敬意を示した。年代は違えども、サッカーという共通言語を通じて互いを理解し合える選手たちは幸せだ。松田は「いろんな選手と一緒にプレーすることでコミュニケーションを図ることができた。来年もぜひ参加したい」と話した。多くの選手を輩出してきた群馬だからこそできるドリームマッチ。2009年のドリームマッチは、そのタイトルの通り夢の溢れるゲームとなった。

以上

2009.01.11 Reported by 伊藤寿学
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