11月29日（土）J1 第33節 Ｇ大阪 vs 浦和（14:00KICK OFF/万博）
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※オートプレーの為、実際のメンバーと異なる場合があります。また一部選手はエディットして作成・追加しています。ご了承ください。
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　ACL準決勝での対戦も含め、今年は４度目の顔合わせとなる『ガンバ大阪vs浦和レッズ』戦。G大阪は前節・川崎F戦での大敗により、リーグ戦での『３位以内』の可能性が消滅。優勝戦線からも完全に脱落したため、ここ数年『優勝』を争う中で迎えてきた浦和戦とは違う状況で、この一戦を迎えることになる。

これには西野朗監督も「全く想定外の中での対戦になる。本来ならもっと争った中で迎えたかったが、リーグ戦とACLを並行してやれるチーム力がないと痛感している」。だが、だからと言って、負ける訳にはいかない。ホーム最終戦となる万博スタジアムを勝利で締めくくるためにも、そして今季は３試合を２勝１分と負けない戦いを続けてきた中で「今年はうちには勝てないということを見せつけないといけないと思う。うちに対する苦手意識を植え付けられるくらいの圧倒的な戦いをしたい」というDF加地亮の言葉を体現するためにも、G大阪らしく、勝ち切る姿をみせて欲しい。

　メンバーは、ほぼベストで挑むことになるだろう。MF二川孝広については出場は絶望的だが、MF遠藤保仁については「スタートから行かせる」と西野監督も宣言。本人も公式戦を２試合欠場したことでコンディションもほぼ完全に戻りつつあるようで「ハードな状況が続いていたが２試合回避したことでかなり回復した。足首もふくらはぎも、100%痛みがないということはないけど、出る限りは気にせずやる。一つでも上の順位に行くためにも絶対に勝たなければいけないし、相手に関係なく持っているものを出し切る中で自分たちのサッカーをしたい」とコメント。「ホーム最後の試合だししっかり勝って終わりたいし、多くのファンの前で楽しいサッカーを魅せられればと思う」と遠藤らしい言葉で勝利への意欲を宣言した。

　その攻守のキーマンがピッチに戻る中で、G大阪としては安定した守備からの攻撃力をしっかりと示せるかが勝負の分かれ目。前節の川崎F戦ではチーム全体としての守備意識が薄く、それが４失点での大敗に繋がっただけに、守備意識をピッチ上の全員が再度取り戻し、その上で『ゴール』まで運べるか。「川崎戦の失点を振り返っても、最後の局面だけではなく、１つ前、２つ前のシーンで甘さが出ていたことが結果的に失点に繋がっている。そういう意味でも全員が連動した戦いが出来るか。今年はいい守備からいい攻撃に繋げられた試合が少ないようにも感じているが、明日はそのへんを意識して戦えればと思う（DF山口智）」。

　対する浦和は前節の清水戦に敗れ４位に交代。首位・鹿島との勝点差は４に開き、自力での優勝、ACL出場権獲得の『３位以内』の可能性が消滅している。ただ例年の混戦を考えても、何が起きるか分からないのがこの終盤の戦い。だからこそ、残り２試合となった今、自らその可能性を断たないためにも『勝利』だけに焦点を絞った戦いを展開してくることは間違いないはずだ。エンゲルス監督の解任が決定したり、FW岡野雅行やMF内舘秀樹の今季限りでの退団が決定したりと、チームを取り巻く状況は騒々しいが、大事なのは『浦和レッズ』のプライドに懸けてチームが一丸となった戦いを示すこと。その上で、ここ数年、J1リーグを引っ張ってきたチーム同士の戦いにふさわしい、見応えのある試合を楽しみにしている。

以上

2008.11.28 Reported by 高村美砂