11月26日（水） 第88回天皇杯5回戦
磐田 1 - 3 Ｇ大阪　（19:00／ヤマハ／2,648人）
得点者：0' 西紀寛（磐田）、15' 佐々木勇人（Ｇ大阪）、55' 山口智（Ｇ大阪）、74' 山崎雅人（Ｇ大阪）
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●名波浩選手（磐田）:
「（今日は）個人的には楽しめてやれたし、パフォーマンスの出来としては良かったんじゃないかと思う」

Q:先制ゴールの場面でのパスは？
「両サイドの太田と西が高い位置でボールを受けるというイメージで練習をしてきたので、たまたまそれが山本だったけど、深いところまで入ってくれたのでね。素晴らしいセンタリングから素晴らしいゴールだったと思う。相手はアジアのチャンピオンなので、1点はハンデかなという感じで、1-0だけで0-0のような雰囲気で気持ち的にはやっていた」

Q:サポーターの声援はどのように感じていましたか？
「ホームなので非常に後押ししてくれたと思うし、自分たちが攻撃的にいける時間帯もたくさんあった。相手がガンバなので、ボールを回される回数は多かったけど、逆に回させていて中盤でうまくボールを食ってカウンターというイメージもできていたので、そういったものをすべて後押ししてくれたと思う」

Q:リーグ戦の残り2試合に向けては？
「僕は常に同じスタンスで、同じメンタリティーでやってきているので、今まで通り普通に、練習と同じようにピッチに立ちたいと思う」

Q:こういうやり方でもある程度やれるという感触は？
「やれるでしょ。守りはだいぶ良くできていたし、4-5-1はやったことがなかったけど、やったことがない割には、選手間の距離もしっくりいったかなと思う。最初の15分は相当バラバラだった部分はあったけど、途中から距離も近づいて落ち着きだしたし、ゴンちゃんの裏のスペースを使わないでうまく利用しながらボールもだいぶ回り出したので。よく修正したと思う。その矢先にあの同点ゴールがスーパーゴールだったからね。あれはいらなかった。
でも2-1になっても、チャンスらしいチャンスもあったし、1点返せば延長もあるのでいけるかなという雰囲気だった。ゴンちゃんのあのシュートが外れた後に3-1だから、オフト監督も言っていたけど、2-2になるところが3-1になってゲームが終わってしまったという感じだった。
でも、後ろからもどんどん人が出てきたし、多少リスクをしょってもプレーしていたと思うので、若い奴らにも良い勉強になったと思う。みんな悔しがっていたし、それが未来につながっていくと思う」

●茶野隆行選手（磐田）:
Q:4バックの手応えは？
「悪くなかったと思う。2トップを自分と（大井）健太郎で見るような形で、受け渡しもスムーズにいっていたし、ラインコントロールも、前半は支配している分高く保てていた。攻撃でも、西とヨシ（太田）で高い位置を保っていたし、相手の両サイドの安田と加地もなかなか高い位置に来られなかったという部分があったと思う。後半は少しバタバタとした部分は合ったし、ゲームコントロールという部分では、相手のうまさというのがだんだん出てきて、中盤のちょっとしたマークのズレとかでつききれない部分があった」

Q:名波選手が絡むとボールが落ち着きますね。
「そうですね。タメもできるし、名波さんに預けた後の2人目、3人目の動きも前半は良かったので、そこでうまくボールを回せていたから手応えもあった。あとは最後のフィニッシュの部分だったと思う」

●山本脩斗選手（磐田）:
「前に出たときは左サイドだったけど、今日は右ということで、前にサテライトで初めてやったときに良かったと言ってもらえて自信を持って今日は臨んだ。ただ、守備の面でまだ甘いところがあったかなと思うし、失点場面は自分のところからだったので、そこは悔いが残る」

Q:先制点の場面は？
「自分の持ち味は前に仕掛けるところだと思うし、コーチ陣からも名波さんからも持ったらどんどん行っていいぞと言われていたので、最初だったけど、名波さんに入ったときに思い切り裏に抜けて、（名波から）良いボールが来たので、中に合わせるだけだった。攻撃の面ではヨシくん（太田）と良い感じにできていたので、前半は裏に抜け出すという動きもあったし、後半は減ったけど、攻撃の面では少しは自分の良いところを出せたかなと思う。課題もあったし、次につながる試合ができたと思う」

Q:名波選手にボールが入ると、安心して走れますか？
「そうですね。視野が広いし、見てくれているというのがあるので、走れば出てくると信じて走っているので、それがゴールにもつながって良かった」

●須崎恭平選手（磐田）:
「緊張したけど、出られて良かった。負けていて、いくしかないという状況だったので、その意味では思い切ってやれた。狙ったときにボールを取るということはできたけど、ビルドアップのときにミスが多かったので、それを改善していきたい。こういう緊張感のあるゲームに出られたのはプラスになると思うので、これからもしっかり練習していきたい」

●中山雅史選手（磐田）:
「名波のところにボールが行けば、かならず出てくるだろうということで、あとはDFとの駆け引きで。自分自身が、そのラインコントロールにつかまった部分があったので、そこは申し訳なかったなというのはある。
（名波とプレーすると）動きがいがあるというか、必ず見ていてくれるだろうなというのもあるし、しっかりとした動き出し、しっかりとした裏をとる動きをしていれば、必ず出てくるという中でやれる」


●遠藤保仁選手（G大阪）:
「名波さんとやるのも最後のゲームなので、できれば出たかったが、リハビリばかりでそんなにボールも使っていないので、そのへんを配慮してもらったと思う。僕らはリーグ戦でACL出場のチャンスを逃しているので、天皇杯しかないし、伝統ある大会なので、1試合1試合全力を出していきたい。
（試合内容は）リードしてからは落ち着いてできてたみたいだし、今日もヤマ（山崎）とか途中出場の選手が結果を出しているし、この間は大敗しているので、チームを立て直して勢いをもたらすという意味では良いゲームだったと思う」

Q:名波選手のプレーを生で見るのは久しぶりだと思いますが、どんな印象でしたか？
「相変わらず左足の精度は高いし、ボールを落ち着かせるという部分はさすがだなと思って見ていた。本当はピッチで一緒にやりたかったというのは正直な気持ちだけど、もうやることはないし、目の前で見るのも僕にとっては最後なので、名波さんをずっと追いながらゲームを見ていた」

Q:名波選手に影響を受けた部分は多いですか？
「ポジション的にもプレースタイル的にも似ている部分は多いし、僕が入った当初は代表の中心でやっていた選手なので、一緒にやるときはすごく楽しみにしていた。そういう選手がどんどんいなくなっていくのは非常に寂しいことかなと思う。僕の中では、ゲームを見るなり一緒にやるなりして勉強になった部分が多い選手の1人だと思うので、最後は本当に一緒にやりたかった」

●山口智選手（G大阪）:
Q:今日の収穫と課題は？
「収穫……は、みんながファイトできたこと。リーグ戦でああいう負け方をして、みんなショックと責任を感じながら準備してきたし、今日で取り返そうという気持ちがあったし、どんな相手であれ自分たちのサッカーをするということが目標だった。今日は本当にみんな動けていたし、パスコースも何カ所もあってすごくやりやすかったので、そのへんは良かったなと思う。
課題は、やっぱり点の取られ方。勝てたからいいものの、あれでしんどくなっているのは間違いないし、淡泊すぎるというか。スタートからマイボールにも関わらず、ミスキックから始まって、誰も競りに行かず、こぼれ球も行けずにということで、ポイントが3回4回ある中でそれをみんなサボっているので、ああいう失点につながっていると思う。本当に最初から頭より身体を動かさないといけないし、遅れても競りに行くとか、そうことが課題だと思う」

以上