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【J2:第43節 山形 vs 熊本】小林伸二監督(山形)記者会見コメント(質疑応答を追加)(08.11.23)

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11月23日(日) 2008 J2リーグ戦 第43節
山形 1 - 1 熊本 (13:04/NDスタ/13,018人)
得点者:64' 木島良輔(熊本)、88' 豊田陽平(山形)
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●小林伸二監督(山形):

「前半、個のところでボールが収まらなかった。ファーストタッチが悪かったり、スクリーンでボールをキープするところを奪われたりというのが、トップと両サイドハーフで結構目についたなと。ただ、相手のアプローチが早いというのはわかっているので、そこでしっかりキープして、もう1回サポートするとスペースが十分にできるということを狙ったんですけど、思ったよりうまくいかなかったというのが前半です。守備についても、熊本は3トップと中盤が動いて回るんですけど、縦パスが入ったときにきちっとアプローチができずにブロックで守ってしまった。アプローチが行かなければ、最終ラインと中盤を少しコンパクトにできるとよかったんですけど、最終ラインは引くし、中盤は上がってくる。そこのギャップを自由に使われた。そういうところが少しうまくいかなかったなというのが前半です。

後半はそういうアプローチがきちっとできて、いい入りができたかなというところで、ちょっとしたところ…チャンスがオフサイドになったり、今日はクロスが力が入って、普通だったら真ん中に入るのがちょっとブレたり大きくなったりというのが目についたなと。前半は酷かったんですけど、そういった見えないプレッシャーを随分受けたんじゃないかなと思います。失点についても、そういうところの現象だと思います。ああいうことをきちっと集中してできないというところは難しい。プレッシャーがあるのはわかるんですけど、それを大事に、もっと慎重にやることも必要だったような気がします。そういうところを、次の2戦ではないように。逆に、緊張するかもしけないけど、それでもきちっとやるということがすごく大事だと。それはトレーニングの中からきちっとやる必要があるような気がします。

1点取られたあと、うまく点が取れたということ、相手が1枚少なくなったので、基本的に(相手が)守ってとなったところで点が取れた。その後にもう少し、サイドをうまく使う。サイドを切られてでも、ついつい中に行ってシュートを打ったりなんかやってしまう。もう1回スローダウンして、味方を使ってでももう1回サイドに入れる。サイドからクロスを入れる。それを拾ってもう1回サイドにつける。そういう徹底のところができなかった。ちょっと状況が変わると、個のドリブルに頼って中に入ってしまう。中にあれだけいるんだから、シュートを打ったって当たるのはわかっているわけで、そうだったらもう1回ターンしてでもサイドにつけることが、ラスト10分もっとできなかったのか。それとロスタイムの4分のなかの2分だけでも、1、2回クロスが上がるようなことができればよかったなあと思います。そういうちょっとしたことなんですけど、こだわって、それを徹底していくということは、最後ロスタイムが4分あるということで言えば、もう1点取れる可能性が随分あるなと見ていたんですけど、なかなかクロスが上がらない。外からボールを入れられない。そういったところの徹底ができなかった。それが、こういう状況になれば次の残り2試合についてもそういうことがやれるようにやっていきたいなと。勝点1取ったというところで、とにかく次のゲームで勝てるような準備をして進めていきたいと思っています」

Q:終盤は園田選手を交代で入れたり、レオナルド選手を前線に上げたり、パワープレーでとにかく勝ちに行ったのかなという印象を受けましたが、最後どうしても勝ちたかったというのはありましたか?
「そうですね。ちょっとしたミスで失点食らったんですけど、そのあと点が取れたので、そのままかかると点が取れると予測しました。ましてや選手が少ないので、サイドからクロスを入れることによって点が取れるなと。さっき言ったように、思ったほどサイドにボールが回せなかったのが少し残念だなと思います。クロスが入ると何らかの形ができたので、攻め急ぐのではなく、サイドに流すことができなかったのかなというのが少し残念です。そういう意味では、点を取って同点になって、相手は人数が少ない、時間がまだあるということになれば、パワープレーででももう1点取りにいくということを考えました」

Q:今日勝てば地力で2位以上を決めるというところでしたが、ホームで決められなかったということについてと、最初の話にありましたが、いつもだったら決まるはずのプレーが決まらない、精度が落ちるということは、勝てば決められるというプレッシャーがあったのではないかと思いますが?

「当然、この状態でいい形で今日勝ってきめたいというのは、私も思いましたし、ズルズルいくよりも、チャンスは1回でというのが一番いいと思うので、決めたかったというのが、私も選手もクラブもそういうところがあると思います。

それと、(山形の選手が)硬いという部分と、決して熊本が悪くないのと、前からのプレッシャーが厳しいので、そこをきちっとブロックしてキープできなかったというところがやっぱりあるんですよね。両サイドハーフとセンターフォワードの2枚。スペースを使うのか、取られないようにするのかという判断を、今1、2秒キープすると必ずサポートができるわけで、そのへんがちょっと中途半端だったのではないかなと。キープするのに足元に入れてしまっているものですから、後ろからちょっと突かれてしまう。アプローチがないチーム、ブロックで守るチームだったらそういうプレーででも収まるんですけど、熊本さんが積極的にボールを奪いにくるようなチームに変わってきているので、であれば、体をぶつけてでもボールを守る、というプレーが足らなかったような気がします。それは話をしてたんですけど、そこを付けて、次のボールが勝負になると話をしていたんです。そういうパスワークについては硬かったんじゃないかなと思います」

Q:今日引き分けて、残り2試合で勝点5差ということになると、次の試合に向けてというのは、今回の試合と違う準備になると思いますが、どういったところを注意していきますか?

「選手が一番わかっていると思うんですけど、一生懸命やらなくちゃいけないんだけど、少し力を抜くというところが必要になってくると思います。今日は周りを見る、見て自分の判断をしていく、スペースを探す、見るということで落ち着いてプレーをするということで話をしたんですけど、なかなかそこがうまくいかなかった。でも、このストレスのなかでやるのがゲームで、今日の1試合だけじゃなくて、この1週間というところのストレスを受けて今日のゲームなんですよね。だから、ある部分、初めて経験する選手はきついなかでトライをしていると思います。ですから、今日はこういう現象だったというところで、来週1週間準備して愛媛戦に備える。愛媛戦については、チームも違いますけど、システムも違うしやり方も違う。また、愛媛戦に向けての対策を打ってゲームを進めていきたいと思います」

Q:硬かった部分があると思いますが、そのあと、ハーフタイムで修正できた部分とできなかった部分を伺いのと、修正できなかった部分を今後トレーニングのなかでどう修正していくかというところをお願いします。

「硬いといっても、ボールが収まりだすと、少しずつボールがボランチからサイドまで展開できるようになる場面がでてきたというのはいいこと。ただ、横パスというか、中盤のゴロのパスを狙われているというのがあって、それを引っかけられるとカウンターになるので気をつけるということ。1回カウンターになったところがあるので。ただ、ボールはかなり散ってきたということであまくいっているということ。

もうひとつは、4バックに対して(熊本が)3トップで、普通であれば、サイドバックがちょっとポジションを取るだけで2トップなので不利になるんですけど、3トップなので、結局横に広がるだけでは、どうしてもボールを受けた時に、サイドに入った選手のボールをもらおうと思ったらセンターがギャップをつくって下がらなくちゃいけない。そこで下げてプレスを受けるとキーパーに下げる現象があったので、サイドバックを少し前に出すことによって、センターとサイドのアングルをつくる。そういうことで、相手のトップのサイドの選手がどこにポジションを取るかによって、ボランチがフリーになったり、サイドバックがフリーになったりという、ちょっとした上がりが足りなかったという。それがうまくいったと思います。

後半についてはいい入りもできたし、だんだん25分ぐらいから(相手の運動量も)落ちてきたので、もっと落ちるのではないかなと思っていたので、だいぶ後半は相手のプレスが効かずにいいリズムで入れたと思います。ただ、先取点が取れなかったというのが、今日のゲームでは大きいのではないかなと思っています。うちの場合は先取点を取るとほぐれるところがあるので、そこが逆の方向になってしまった。ただ、そういう苦しいなかのゲーム運びで、失点を食らったんだけど点が取れたというのは、いい材料だというふうに思っています」

Q:これで3位以上が確定したのですが、過去入れ替え戦も経験していないので大きな前進だと思います。それと、次の試合も勝てば無条件で自動昇格(内定)できる試合になるわけですが、次の試合に向けての気持ちをお願いします。

「3位以内ですか。3位にはなりたくないんですね。それは、入れ替え戦をやらなくてはいけないということと、もうひとつは、J1の(下から)3位のチームは激戦なので。過去2回はJ2のチームが勝ってますけど、今年は難しいのではないかなというところでいくと、自分たちの手で取りたい。

もう一つは、確かにことの3試合というのは、いろんなプレッシャーがあると思います。でも、上がるためにはこれを乗り切らなくちゃいけないことと、力がないと上がれないということです。こういうとこをきちっとして乗り越えられなければ、来年、ものすごく厳しい戦いになるということは見据えてます。ですから、プレッシャーのなかで、この3ゲームでどういうパフォーマンスを出せるかというところが、その人の今シーズンの技量だと取りたいところもあるんですね、ある部分。それと慣れていくと伸びる選手も当然いると思いますけど、こういうプレッシャーのなかで冷静にできたり、自分の今持っている技術を発揮できるっていうことは、やっぱり上に行ったときも可能性が高いんですよ。

天皇杯(4回戦)の川崎Fのゲームでどうだったんだというところで踏まえていかないと、『上がる』ということはあっても『1年で落ちる』ということがないように。どこのチームもやりますけど、そこも考えなくちゃいけないとなると、ここはすごくたくましくなるところで、他力じゃなくて、確実に自分たちの手で勝点3を取ってクリアするということを覚えていかないと、厳しいというふうには思っています。ですからこの2試合の次のゲームでは、勝てるチームに変わることが望ましいし、そういう戦いをしていきたいと思っています」

Q:J1昇格というプレッシャーのなかで、選手たちにどんなアドバイスをしていましたか?

「まず、こういうプレッシャーがかかるのが当たり前だと思っています。ですから、こういうなかでできるというのが大事なこと。自分たちが今まで39試合、しっかりやってきたことがこういうふうになっているということ、ゲームに入るということは、難しいことをするよりも確実なことをやりながら、ゲームに自分のリズムを合わせていく。要するに、何らかのプレッシャーを受けているから、シンプルに動いてプレーをしていく、それでリズムをつくっていく。リズムに乗れると、自分のやりたいプレーをする。難しいプレーをすると、今日なんか引っかかるんですよね。で、そのミスというのは目立ってたと思うんですよね。ギクシャクいってるので、『あ、またミスだ』というふうになってしまう。確実なところでつないでいく。パスしてサポートする、パスしてサポートするということ、動いてプレーをするということがすごく大事だということを言って送り出しました」

以上
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