9月23日（火） 2008 J2リーグ戦 第37節
水戸 2 - 0 徳島　（13:06／日立市／2,045人）
得点者：47' 菊岡拓朗（水戸）、68' 西野晃平（水戸）
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●木山隆之監督（水戸）：

「勝てたことが非常によかったと思います。選手には、相手は中2日で来るということで体力的にきついだろうと、ウチのほうが絶対的に有利なのでどんなことがあっても90分間粘り強く戦えば勝てる、と伝えてゲームに入ったのですが、見て分かるように前半は自分たちのリズムを作ることができなかった。この間の鳥栖のゲームをいろんな言われ方をするけど、あれはあれで僕はいいプレーだったと思っています。でも、今日はあまりにもつなげるにも関わらず、ボールを運べなかったし、動き出しも少なかったし、お互いの距離感も遠かった。前半はサッカーができなかった。ただ、後半は彼ら自身がこれじゃいけないと思って、もう1回主導権を握ろうという形で試合を進めてくれたので、得点もできたと思います。そういう意味では1ゲーム通せば、十分よくやってくれたのかなと思います。でも、本当に課題の多い、もっともっと質を突き詰めてやっていかないといけないとも感じました」

Q.菊岡選手を投入した意図と、彼の評価、そしてチームの評価をお願いします。
「菊岡は今日は先発させたいと思っていたんですけど、前日に風邪気味ということで。前の試合も勝ち点を取っているので、メンバーを替えないほうがいいと思ってベンチスタートにしました。ただ、彼が入ることによって攻撃のリズムや相手に嫌なところに顔を出してボールを受けることによって、また自分たちが広がりを持ったり、そこで走りだすということが可能になるので、我々がやりたいサッカーを目指すうえでは大切な選手だということが後半のプレーを見て、僕自身あらためて感じました」

Q.小澤選手が復帰しました。守備ではよさが見えましたが、攻撃では思い切りを欠きましたが、それは彼の問題なのでしょうか？　それとも指示だったのでしょうか？
「いや、彼にはアグレッシブに行けと、彼のよさを出さないと小澤を左SBに置く意味はないとずっと言い続けているので、そういう意味ではまだ本来の調子ではないのかな。ただ、彼だけの問題ではないと思います。堀やボランチとの絡みのなかで時間を作ることだったり、パスコースを作ることによって、彼はドリブルで上がるタイプではなく、スペースに上がっていくタイプなので、なかなかそれがしっくりいっていない。堀も休んでいた時間が長かったし、彼もそうですね。もっといい三角形ができて、シンプルにボールをいい形に前におさめられて、3人目が前に上がっていくというずっと出来ていた形が出てくると、もっといい形になるんだけど、それがゲームでは出てこない。もう少し時間かかるかな」

Q.2トップが前に張りすぎて、中盤との距離感が空くので、ロングボールが増えているように思います。その関係性についてはどう考えていますか？
「西野と荒田が裏への狙いにこだわりすぎて、ギャップに顔を出すことが少なかったことがひとつと、もうひとつ距離感が悪かった最大の原因はボランチの2人が相手のボランチが出てこないにも関わらず、DFのヘルプに気を取られすぎて、相手のボランチのところにいけなかった。守備を考えながら前線のサポートを考えて、うまくポジショニング取れていれば、クサビに入ったところにサポートして、うまく展開できたと思う。2トップの裏への狙いが強すぎて、ギャップに顔を出す場面が少なすぎたことと、ボランチの、決して引けと言っていたわけじゃないけど、DFラインが前にボール運べないので、後ろに下がって受けてFWへという形が増えすぎたことで、距離感がすごい空いたのかな。ハーフタイムにも同じことを指示して、裏への狙いと顔を出すこと。後半はボランチを赤星にしたんだけど、トップにボールが入ったときにいい距離を保つように、奪ったら2人のどっちかが前に顔を出せと。後半はそれがうまくいったので、攻撃がスムーズになったのかな。前半はなかなかグラウンドの中で修正はできなかったですね」

以上