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【Jウイイレ2008CC ドリームマッチ J1選抜 vs J2選抜】レポート:J2選抜が先行した試合は、ロスタイムのドラマを生む。(08.09.10)

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Jウイイレ2008CC ドリームマッチが実施された

ロスタイムのオウンゴールのシーン!

9月10日(水) Jウイイレ2008CC ドリームマッチ
J1選抜 3 - 3 J2選抜 (20:00/ウイスタ/48,589人)
得点者:9' 石原直樹(湘南)(J2選抜)、31' 石原直樹(湘南)(J2選抜)、54' マルキーニョス(鹿島)(J1選抜)、62' 島田裕介(草津)(J2選抜)、63' フランサ(柏)(J1選抜)、89' オウンゴール(J1選抜)
●試合ムービーはこちら:前半後半
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>>『J's GOAL × ウイニングイレブン2008』特設サイト
バーレーン代表のミラン・マチャラ監督の言葉を借りれば「相手をリスペクトした」ということになるのだろうか。J1選抜はこの大一番に対し、彼らの攻撃力を最初から投入するという作戦を回避。攻守のバランスを考えたチーム編成を優先させてきた。システムは中盤をダイアモンド型にした4-4-2。外国人3選手で構成される2トップ+1の前線の爆発力は魅力的だが、それよりも注目しておきたいのは最終ラインの構成だろう。横浜FMではもちろん、日本代表としても世界を相手に戦っている中澤佑二と、大分のリーグ最少失点の立役者の一人として活躍する森重真人(大分)とのCBコンビに対し、左右両サイドバックには渡邉大剛(京都)と石櫃洋祐(神戸)という強烈なシュートを持つ両選手が務めることとなった。J1選抜は攻守両面をどのようにバランスさせるのかがポイントとなる。

●J1前半
    カボレ(F東京)  マルキーニョス(鹿島)

         ディエゴ(東京V)

   中村憲剛(川崎F)    小川佳純(名古屋)

         阿部勇樹(浦和)

 渡邉大剛(京都)          石櫃洋祐(神戸)

    中澤佑二(横浜FM)  森重真人(大分)

         江角浩司(大宮)

一方のJ2選抜は、当初の予想とは違い攻撃的な若手を積極的に起用した布陣を敷いてきている。その中でも特に注目したいのは、最前線に並んだ3選手である。第34節終了時点で14ゴールを重ねた得点ランク5位の荒田智之(水戸)を中心に、16ゴールで2位タイの高橋泰(熊本)と石原直樹(湘南)の両選手を加えた3トップがJ1の守備陣を相手にどこまで通用するのか、見物となる。もちろんJ1選抜の強烈な3選手を受け止める守備陣の踏ん張りにも注目したいところだ。

●J2前半(4−3−3)

         荒田智之(水戸)

  高橋泰(熊本)       石原直樹(湘南)


    香川真司(C大阪)  梁勇基(仙台)

         久藤清一(福岡)

石川竜也(山形)           麦田和志(徳島)

    レオナルド(山形) ストヤノフ(広島)  

          本田征治(草津)

ウイイレスタジアムを舞台としたドリームマッチは、高い攻撃力を誇るJ1選抜に対し、J2選抜が強い気持ちを見せて対抗する激しい試合となった。

まずは前半7分のJ2選抜の攻めから。GKからのフィードを荒田が落とし、高橋がためて荒田へとリターン。素早い展開からシュートを放つ。この日のJ2選抜に特徴的だったのが、FWの選手の前線からの献身的な守備である。積極的にJ1選抜の最終ラインにプレスを仕掛け、パスコースを限定し、前方へのパスを遮り続けた。そうした守備意識が結果につながったのが9分のゴールだった。

J1選抜・中澤の横パスを石原がカットし、そのまま独走で持ち込んでシュート。ポストを直撃するきわどい弾道だったが、これが決まりJ2選抜が先制することに成功する。

1点をリードされたJ1選抜はここから目を覚ましたかのように猛攻を仕掛ける。J2選抜は枚数をそろえて守るのだが、その隙間をかいくぐってシュートにまで持ち込む。16分には、小気味いいパスワークから左サイドへと展開。中村憲剛(川崎F)からのクロスがカボレ(F東京)の頭をとらえるが、枠には飛ばず。

個人能力の高さを生かしたJ1選抜はカボレの頭をターゲットに攻勢を強めるが、J2選抜の守備意識の高さは見事なもの。体を寄せて十分なシュートを打たせないポジションを取り、紙一重のところでゴールを守った。

ボール支配率の高さをベースに、J1選抜が試合を組み立てる中、J2選抜がワンチャンスをものにする。前線からのねばり強く、しつこいディフェンスでボールをカットしたJ2選抜は、キープしていたボールをつつかれるが、こぼれ球を高橋が拾い石原へ絶妙なスルーパスを通す。パスを受けた石原はこれを冷静に決めてJ2選抜が追加点を手にする。

1点でも返しておきたいJ1選抜は、ロスタイムに大攻勢を仕掛けるが、ここはJ2選抜がしのぎきり、2点のリードで後半を迎えることとなった。

ハーフタイムに両チームとも7人ずつの選手を交代。後半に備える。

【選手交代】

●J1選抜
DF 4 石櫃洋祐(神戸)→DF 12 内田潤(新潟)
DF 3 森重真人(大分)→DF 13 高木和道(清水)
DF 2 中澤佑二(横浜FM)→DF 14 ボスナー(千葉)
MF 5 阿部勇樹(浦和)→MF 18 上田康太(磐田)
MF 8 中村憲剛(川崎F)→MF 17 遠藤保仁(G大阪)
MF 10 ディエゴ(東京V)→MF 16 フランサ(柏)
FW 11 カボレ(F東京)→FW 15 ダヴィ(札幌)

●J2選抜
DF 4 麦田和志(徳島)→DF 12 山本英臣(甲府)
DF 3 レオナルド(山形)→DF 13 金守智哉(愛媛)
MF 7 梁勇基(仙台)→FW 11 三浦知良(横浜FC)
MF 8 香川真司(C大阪)→MF 15 島田裕介(草津)
FW 10 石原直樹(湘南)→FW 16 片桐淳至(岐阜)
FW 9 荒田智之(水戸)→FW 18 藤田祥史(鳥栖)
FW 14 高橋泰(熊本)→FW 17 佐藤寿人(広島)

●J1後半(★=交代出場)

    ★ダヴィ(札幌)  マルキーニョス(鹿島)

         ★フランサ(柏)      

    ★遠藤保仁(G大阪)   小川佳純(名古屋)

        ★上田康太(磐田)

 渡邉大剛(京都)         ★内田潤(新潟)

    ★ボスナー(千葉)  ★高木和道(清水)

         江角浩司(大宮)


●J2後半(★=交代出場)

         ★藤田祥史(鳥栖)

  ★佐藤寿人(広島)      ★片桐淳至(岐阜)


   ★島田裕介(草津)   ★三浦知良(横浜FC)

         久藤清一(福岡)

石川竜也(山形)           ★山本英臣(甲府)

    ★金守智哉(愛媛) ストヤノフ(広島)  

          本田征治(草津)

両チームの交代についてだが、J1選抜では、攻撃面でのてこ入れが期待されるフランサ(柏)と、その高い技術で試合を落ち着かせることのできる遠藤保仁(G大阪)の2選手の働きぶりに注目が集まる。

対するJ2選抜は、総入れ替えされた3トップと、中盤に入った三浦知良(横浜FC)のベテランのプレーに期待が集まった。

後半開始直後の46分にチャンスを掴んだのはJ1選抜だった。J2選抜のボールを奪うと、長短のパスを織り交ぜてシンプルにダヴィ(札幌)へラストパス。強烈なシュートがGK本田征治(草津)を襲うが、これは本田の守備範囲。

J1選抜は左サイドの渡邉大剛と遠藤の縦の関係が整理されており、このサイドを起点にJ2選抜ゴールを狙う。しかし守備意識の高いJ2選抜は容易にはシュートを打たせない。50分頃から続く分厚いJ1選抜の攻撃は結局得点には結びつかず。ボールを奪ったJ2選抜がカウンターを狙う展開に。思いきって逆襲を狙うJ2選抜は、全選手がポジションを上げており、どうにかシュートでは終わりたい場面だった。

通っていれば、逆サイドに3枚の選手がフリーで走り込んでいたという状況で、カズは勝負のパスを選択する。しかしこれを相手にカットされてしまう。前にかかっていたJ2選抜の最終ラインにはギャップができており、そのスペースをうまく使ってマルキーニョス(鹿島)が抜け出す。小川佳純(名古屋)からのパスを受けたマルキーニョスは広大なスペースを独走。GKとの1対1を難なく決めて、54分にJ1選抜が1点を返した。

一気に差を縮めたかったJ1選抜は、猛烈なプレスを試みるが、技術力を運動量でカバーするJ2選抜の守備意識は高く、いい形でシュートにまで持ち込むことができなかった。

J2選抜の守備は固かったが、彼らは決して守り倒そうとしていたわけではない。攻撃に転じるための前からの守備を実践しており、それが試合を白熱させる結果となっていた。そしてそんな積極的な守備がゴールに結びついたのが62分の場面である。この時、J2選抜はドリブルを多用して攻め込もうとしていたのだが、それをJ1選抜に何度かカットされていた。しかしボールを失っても、そこで下がるのではなく、その瞬間から守備へと切り替えていたのである。そしてそれがJ1選抜のミスを誘い、高い位置へとボールを運ぶ形へとつながった。最後はカズが相手からボールを奪い、島田裕介(草津)へとラストパス。これを島田が落ち着いて決めた。

2点差へと突き放されたJ1選抜は、ここで意地を見せる。失点直後のキックオフからパスをつなぎ、一度もJ2選抜にボールを触らせることなくゴール前へ進出。最後はフランサが斜め後方からのパスをダイレクトで蹴り込んで、63分にすかさず1点差に追いついた。

ここからのJ1選抜の攻勢はすさまじいものがあったが、J2選抜は最後まで虎視眈々と逆襲を狙っていた。77分には右サイドを抜け出したカズのクロスを佐藤寿人(広島)がヘディングであわせる場面もあったが、これは惜しくも枠をとらえきれない。

81分にはマルキーニョスがドリブルで中央突破。5人を抜いてシュートにまで持ち込むが、シュートの精度を欠きGKの正面に。

ロスタイム突入間際の89分にはJ2選抜がコーナーポスト付近でボールキープ。なんとか1点差を守り切ろうと全力を尽くした。しかし、ここでボールを奪ったJ1選抜は一気に前線へとボールを運び、ダヴィがストヤノフ(広島)との1対1からCKを得る。試合はすでに、1分と表示されたロスタイムに突入。このCKをしのげばJ2選抜の勝利というラストワンプレーでドラマが起きた。遠藤が蹴ったボールをダヴィがヘディングシュート。カバーしていた石川竜也(山形)が蹴り出そうとするが、これが味方の体にあたり、ゴール方向へ転がる。最後は微妙なプレーになったが、これがラインを割ったと判定され、土壇場でJ1選抜が試合を振り出しに戻した。

結局試合はこのまま3-3で決着。かろうじてJ1選抜が面目を保つと同時に、J2選抜が金星を逃す結果となった。

以上

2008.09.10 Reported by 江藤高志
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