3月30日(日) 2008 J1リーグ戦 第3節
川崎F 2 - 0 千葉 (15:05/等々力/17,658人)
得点者:2' 鄭大世(川崎F)、44' 久木野聡(川崎F)
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分厚い選手層を誇っていたはずの川崎FのFW陣は、2選手を残すのみとなっていた。ひざにたまっていた血を抜いたという黒津勝に関しては出場は厳しいと予想されていたが、ジュニーニョまでもが欠場するのは予想外だった。それだけに先制ゴールの意味は大きかった。
試合開始直後の2分。相手ボールを強引に奪った鄭大世が、ゴール正面20mほどの地点でシュートモーションに入る。目の前には長身のボスナーが立ちはだかっていた。強引という言葉がぴったりのシュートだった。
「今日はジュニーニョがいなかったですし、強引にでも打っていこうと意識していました」
鄭大世の右足から放たれたシュートは、ボスナーの体をかすめ、それが思わぬ弾道となって立石智紀の守るゴールネットを揺らした。
「最初は少し固いかなと思いましたが、先制点で肩の力が抜けました。大世の1点はチームに勇気を与えたと思います」とそのゴールの重要性を述べたのは中村憲剛。公式戦3連敗中であり、なおかつFWがごっそりといなくなったチームにとってこの1点は大きな意味を持っていた。
試合開始早々に1点を失った千葉だが、この場面以外ではしっかりと枚数をかけてゴールを守り、危険な場面は作らせなかった。ボールを支配しながらも、攻めあぐねる川崎F。守る千葉。ナビスコ杯予選リーグ初戦でも見られた構図は、千葉の選手に手応えを与えていた。たとえば千葉の下村東美は前半についてこんな印象を口にしている。
「最初に失点したが、退場がなければ持ち直す自信はありました」
勝利したナビスコ杯での対戦の経験もあったのだろう。下村は希望を捨てることなく試合を進めていた。そんな千葉のゲームプランが崩れたのが、34分の米倉恒貴の退場劇だった。2度目の警告を受け、ピッチを去らざるを得なかった米倉の穴を懸命に埋める千葉の選手たち。その努力が報われるまであと数分という前半の44分。右サイドを走り抜けた森勇介からのクロスに、久木野聡が飛び込んだ。
「得点のところは良く覚えていないんですがとにかく頭に当てました」
これが川崎Fの勝利をグッとたぐり寄せる追加点となり、また、ロッカールームでの指揮官の指示で試合の流れを変えてきた千葉にとっても大きな1点となった。
2点を追いかける千葉は、後半に入りレイナウドの投入を始めとした攻撃的な形へとシフト。前に出てくるがそれが逆に川崎Fに攻撃のスペースを与える結果となる。
点を取りに出た千葉の後半のシュートは2本。対する川崎Fは18本。後半に追加点がなかったのがおかしい展開となるが、川崎Fは詰めの甘さを露呈し追加点を奪えない。2点差の試合ほど怖いものはない、という試合展開になるが、川崎F以上に千葉は決め手を欠いていた。
結局試合はこのまま終了。川崎Fはナビスコ杯での雪辱を果たすと共に、原点に立ち返ったフォーメーションで、今季の初勝利を手にした。試合前に会場入りする選手バスを迎えたサポーターの思いは選手たちに通じた。
一方の千葉は、退場者を出したことで歯車を狂わせた試合だったと言える。ただ、点を取りに行った後半に攻め切れていないのも事実。そういう意味で、攻撃面での課題が見えた試合だったと言えるだろう。
以上
2008.03.30 Reported by 江藤高志
J’s GOALニュース
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