10月7日（日）第87回天皇杯3回戦 C大阪 vs ホンダロック（13:00KICK OFF/長居2）
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　今から7カ月前。開幕3連敗するなど、J2リーグ戦スタートダッシュに失敗したC大阪。6月に入った段階でも13チーム中10位とまさかの2ケタ順位。首位札幌との勝点差も最大「24」に開き、J1昇格レースから脱落したかと思われた。しかし、クルピ監督就任以降、着実に力をつけ、現在5位まで浮上。首位札幌との勝点差は「10」、昇格圏内の3位京都との差も「5」にまで縮め、完全に射程圏内に入った。

　天皇杯3回戦後には、首位札幌（10/10＠長居）、3位京都（10/14＠西京極）、4位仙台（10/21＠ユアスタ）と、昇格争いのライバルとの3連戦が控える。3日後の「J1昇格をかけた最大のカギとなる試合になる」（クルピ監督）という札幌戦に照準を合わせるため、ホンダロック戦では現時点でのベストメンバーで臨むことをクルピ監督は示唆した。

「札幌戦に向けた最後の実戦が（7日の）天皇杯になる。（J2リーグ戦では）前節試合がなかったので、休養は取れたが、ゲーム感覚を取り戻すという意味でも天皇杯は大事になってくる」
　そのホンダロック戦には、187ｃｍの小松と186cmの森島康の“ツインタワー”2トップの起用が濃厚。長身コンビの先発はJ2リーグ戦では今季4戦全勝。特に8月19日の鳥栖戦（＠鳥取）では、ともに得点を入れ、2−1での勝利に貢献している。
「モリシ（森島康）は前で起点を作ってくれる。ディフェンダーも分散するので、やりやすい。しっかりコンビネーションを取ってやりたい」（小松）、「監督からは『決定力不足』とすごく言われているので、しっかり結果を出せるよう頑張りたい」（森島康）。その先には“大一番”が控えるだけに、アマチュア相手とは言え、油断はない。

　対するホンダロックは、昨年JFLに所属。現在は九州リーグの首位を走る。2回戦では、近大附属和歌山高校に先制点を許すなど苦戦はしたが、最後はきっちり逆転勝ち。DF白川伸也（元福岡）、MF南光太（元水戸）、FW落合徳太（元福岡）と各ポジションに元Jリーガーを擁すなど、決して侮れない相手である。
　リーグ戦7戦無敗中のC大阪にとって、このホンダロック戦は先を見越した戦いとなるが、やはり不甲斐ない試合でリズムを壊したくはない。鹿島時代に天皇杯優勝の経験を持つDF羽田は「相手がどうであれ、天皇杯はそう簡単にいかないもの。札幌戦につながるよう、勝つだけでなく内容重視のサッカーをしたい。それにはまず先に点を取ることが重要」と語る。

C大阪が早い時間帯に先制すれば大差がつく可能性もあるが、その時間が遅ければ、苦戦を強いられるだろう。

以上