松本育夫前監督のGM就任、岸野靖之新監督とスタッフの体制発表、13名の新加入選手の紹介が鳥栖スタジアムで行われた。例年になく多くのマスコミを集めた会見は、昨季の好調を裏付けるもの。GKからFWまで、バランスよく個性派を集めた今季加入の選手たちの特徴は、足もとに強くスピードを持ったことである。鳥栖のサッカーは「つないで相手を崩していく」こと。そのサッカーの完成度を高める補強となった。

GK赤星拓（福岡大より加入）、DF田中淳也（千葉から移籍）、DF内間安路（宮崎産業経営大から加入）らの即戦力と昨季の水戸で17得点をあげたFWアンデルソンは、開幕ダッシュにかかせない存在といえる。FW新居辰基（千葉へ移籍）、MF濱田武（Ｃ大阪に復帰）の移籍を十分に埋めることができる選手たちだ。岸野新監督が選手を紹介するときの目の奥に、今季にかける自信を読み取ることができた。

その自信を確かめるために、会見後に行われた公開初練習では、スタンドに約1000人のファンが集まり、今季の初練習を見守った。GM以下、新監督・スタッフの情熱とスタンドのファンの想いとが合わさった今季も鳥栖はやってくれそうだ。

●松本育夫GM
「岸野新体制で臨むにあたり、『夢必翔（ゆめひっしょう）』を今季のスローガンとしました。『必勝』という思いと『大きく羽ばたいてほしい』という願いを込めています。チームの夢・クラブの夢・選手の夢、そしてファンとサポータの夢を実現できるように頑張る所存です」

●岸野靖之監督
「新しく入ってきたスタッフ・選手は、全員が鳥栖のために頑張ってくれる人材です。試合を見られた方に『こいつら頑張っているな』と言っていただけるように頑張ります」

Q：13名の新加入選手が発表されたが、補強にはどの程度満足しているか？
「望むことには切りはないが、クラブは本当によくやってくれたと感謝する。即戦力と将来性を兼ね備えたメンバーで、きっと目指すサッカーができる陣容になったと思う」


以上