●TOYOTA プレゼンツ FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2006 決勝戦
2006年12月17日（日）19：20キックオフ／横浜国
インテルナシオナル 1-0 バルセロナ

得点者：82' アドリアーノ（インテルナシオナル）
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●フランク・ライカールト監督（FCバルセロナ）：

Ｑ：まさかこのような結果になるとは思わなかったが、決勝戦ではありがちなこと？

「そうだと思う。サッカーはスポーツ。ピッチには2つのチームがいる。難しい試合だったと思うが、でもインテルナシオナルを祝福したいと思う。私たちを相手に強く迫ってきた。それで私たちは良い試合をできなかった」

Ｑ：ツメが甘かったということ？

「私が見た限りでは、バルセロナはボールをホールドする時間が長く、試合も支配していたと思うが、インテルナシオナルは、自分たちのチャンスになったら逃さなかった。また、マーカーもついていたことで私たちは苦しんだ。本当ならシュートを打てる機会もあったが、スペースも狭かった。相手DFは素晴らしかった」

Ｑ：これほどインテルナシオナルが強いと思っていたか？

「我々欧州チームにとって、このタイトルを勝つのは難しい状況だった。相手が何が何でもタイトルを取るという飢餓感にあふれていた。彼らが勝つのは当然だった。これは決勝戦。自分たちも勝利を狙ったが、相手もそう。これはスポーツだから2チームのうち1チームしか勝てない。この負けから立ち直りたい。この先も道は続くから」

Ｑ：昨年は攻撃のポテンシャルが高かった。今年は攻撃のポテンシャルが落ちたのか？

「そうではない。1試合で評価を下すのは公平ではない。ウチには素晴らしい選手がそろっている。だが今回は機能していなかった。意図した試合運びができなかったし、試合をコントロールできなかった。現在、自分たちはとても複雑な状況にある。こうした難しい状況でも打開する必要がある。現在の状況はうれしくない。マスコミはよく、負けたから失敗と言うが、負けたから失敗というわけではない。我々はメンタルを強くする必要がある。立ち直らなければならない。今回は失敗ではない。サポートできなかった私の責任。
だが、サッカーはスポーツだ。負けたからといって『選手が良くない』とはならない。今回は不幸にもこのような結果になったが、今回は失敗ではない。ここから立ち直らなければならない。次の試合に向けても、今まで通り、着々と準備したい。今は勝てなくて悔しい。苦いものが口の中にある」

Ｑ：MVPにデコが選ばれたが。

「彼だけでなくバルセロナのすべての選手が素晴らしいが、決勝は本当に1試合のみという舞台。そしてデコはすべてを出し、責任を尽くした。デコがもらってふさわしい賞だ。彼はピッチでこの技術を見せた。そしてチームの一員として機能した。彼が賞を獲れて、とてもいいと思う」

Ｑ：ザンブロッタを前半限りで代えたのは？

「前半最後の2、3分でケガをした。そんなに深刻ではないが、ピッチに出られる状態ではなかった」

Ｑ：先ほど『失敗ではない』と言ったが？

「監督個人の失敗で、チームの失敗ではない。私たちにやる気がなかったわけではないが、常に高い気持ちを出さなければいけないし、ファンを常に喜ばせることも難しいことだ。でも、ここから学んで成長したいと思う」

Ｑ：最高のサッカーをするバルセロナがカウンター一発で負けた。沈んだ気持ちのファンになぐさめの一言を。

「多くの人たちがバルセロナを応援してくれているが、でもときにはバルセロナも負けることがあると認めてほしい。バルセロナはクオリティの高いチーム。今回はメンタルも高かった。バルセロナはこれからも良いプレーを見せたい。今回は負けたが、これはちょうどケガをしたようなもの。ここから回復するようにしたい。監督としては申し訳ないと思う。選手はがんばった。今回はインテルナシオナルの方が準備が良かった。私たちは負けて言葉を失った」

以上