●TOYOTA プレゼンツ FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2006 決勝戦
2006年12月17日(日)19:20キックオフ/横浜国
インテルナシオナル vs バルセロナ
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前回大会に続き、欧州対南米勢の決勝戦となった。前回では南米代表のサンパウロFC(ブラジル)が欧州代表のリバプール(イングランド)を下して優勝したが、今回はSCインテルナシオナル(ブラジル。以下インテルナシオナル)が勝って、2年続けて南米、あるいはブラジルの誇りを示すか。あるいは、現代サッカーの潮流の中心である欧州の覇者、FCバルセロナ(スペイン。以下バルセロナ)が潮流の流れに乗るかのように、優勝のカップを手にすることになるか。
まずバルセロナ。14日のクラブ・アメリカ(以下、アメリカ)戦では雨中にもかかわらず、ロナウジーニョのヒールパスはじめ、多くの選手が自在にボールを操り、4-0の完勝。デコ、グジョンセン、イエニスタ、ファン・ブロンクホルストにザンブロッタ…。どの選手も見応え十分。CLやリーガ・エスパニョーラが組まれる過密日程をくぐり抜けて来日した彼らは、大会2試合目でさらにパフォーマンスを上げていくのか。決勝戦は果たしてアメリカ戦と同じメンバーを組むのかなどが注目点だ。
その中で、ライカールト監督は慢心を許さない。「GKのバルデスが対応しなければいけないような場面があった」とアメリカ戦での修正点を挙げた。守備面の緩さに妥協せず、決勝戦に向けてチームを引き締めようと努める。
対するインテルナシオナルは、ボール保持者にきっちりプレスをかけ、大きなスペースを使わせない守備を、初戦のアハリ・スポーティングクラブ(エジプト。以下アハリ)戦で発揮した。さらに、誰かが横に動けば他の選手が下がって空いた位置をカバーするというオートマティズムや、相手ボールをカットした選手がそのまま攻め上がり、相手陣形を揺さぶるという多彩な動きも見せる。バルセロナとしても、軽やかなダンスを踊れる時間は初戦よりは少なくなるだろう。
だが、力関係としてインテルナシオナルのプレスをバルセロナの技術が上回り、かわしていくという状況になれば、インテルナシオナルも体力を消耗する空走りとなり、守備から攻撃に転じたときに押し切れないという懸念もある。インテルナシオナルとしては、序盤は抑え目にいくのか、それともキックオフから能動的に動くのか。
また、アハリ戦でアレシャンドレ・パトとルイス・アドリアーノの二人の10代選手がゴールを挙げたが、後半途中で足を攣って交代したパトの体力面が気がかりだ。アハリ戦を見る限り、パトの長所は、チャンスが来ればシュートを枠内に決める技術の高さ。長い走りとかフィジカルの強さとは別物と思われる。いつ好機が来るか分からないので、できればフルタイム機能してほしいところだが…。いずれにせよ、バルセロナが優位をしっかり得られるか。そしてインテルナシオナルがどれほど決定率を高められるか。クラブ世界一を決めるにふさわしいベストマッチを夢想しつつ、キックオフを待ちたい。
以上
2006.12.16 Reported by 永井謙一郎(サッカー新聞エルゴラッソ編集部)
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