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【J2:第48節 山形 vs 草津 プレビュー】復調の勢いで11試合ぶりの勝利をつかみたい山形と、出口を模索する草津。今季の決着をつける一戦!(06.11.10)

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11月11日(土)J2 第48節 山形 vs 草津(14:00KICK OFF/山形県)
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 それは想像もしないほど長い長いトンネルだった。しかしその出口が間近に近づいていることも実感している。

 山形が勝利から遠ざかって10試合になった。最近の勝利は8月26日、第36節の仙台戦。死力を尽くし、1−0で勝利したあのダービーのあと、攻撃の核であった財前やレアンドロを欠いたことが結果として大きく響いた。財前の抜けた左SHには新潟から宮沢を呼んで左サイドでの起点づくりと中盤を中心とした攻撃の活性化を図ったが、連携の構築には時間が必要だった。
「攻撃で動こうとしてポジションを外れたときにそこを使われることが多いから、あまり動かないほうがいいのかなというところもあるけど、動けば攻撃のバリエーションが増える。そこが今、僕の悩みどころ」
 得点力を上げることと守備のリスクを減らすことの狭間で宮沢も悩んでいたが、レアンドロがコンディションを上げるとともに得点チャンスは確実に大きくなり、前節・仙台戦では決定機やラストパスに人数を掛けてペナルティーボックスに入る形を何度もつくり出している。仙台戦では決めきれず無得点に終わったが、天皇杯4回戦の甲府戦ではきっちり決めて2度のリードを奪う展開に持ち込んだ。その甲府戦でCB小原が退場処分を受け今節は出場停止となるが、足踏みは禁物。この試合で一気に外界へ飛び出したい。

 5試合勝利なしとトンネルの長さは山形ほどではないが、闇のなかで出口を模索しているのが草津だ。

 特に衝撃的だったのは2節前の愛媛戦だ。前半終了間際に先制され、後半開始直後に追加点を許す最悪のパターンで、終わってみればその2節前、第43節・仙台戦と同スコアの2−5。無失点に抑えた第42節・湘南戦、第44節・鳥栖戦では攻撃が不発でスコアレスドローに終わっている。前節・札幌戦では鳥居塚、チカが同時出場停止のなか、島田をボランチに下げたが、チーム随一のパサーとFWの距離が離れた影響が大きく、シュート5本で0−2と敗れた。1週間前の天皇杯4回戦でも、大分に1−4といいところなく敗れている。相手に合わせて自らを変化させるスタイルだけに、戦い方がブレたときの修正は容易ではない。

 両者の今季対戦は1勝1分け1敗とまったくの五分。しかし、ゲームをうまく進めているのは草津のほうだろう。総得点50点のうち、前半11点、後半39点と完全に後半型の草津に対して、山形は過去3試合で2度、前半で先制点を許している。特に敷島で対戦した前回は、裏を突いた高田が立ち上がり1分でゴールを割っている。山形・樋口監督も「まずは失点をしないこと。ダイレクトプレーが多い草津に対して、うちが攻める時間が長くなっているときこそリスクマネージメントをしておかないといけない」と警戒する。

「途中からでも最初からでも、与えられた仕事をやろうと思っている」と10試合ぶりの出場に意欲を見せる財前は、チーム全体のモチベーションに言及する。「昇格がなくなって、残り4試合になってきて、相手がうちより順位が下のチーム。消化試合だと思って入ると痛い目に遭う。試合に出る選手がみんな、どんなテーマでもいいからモチベーションが上がるようなテーマでやれればいいと思う」

 調子が上がってきたのは、モチベーションを保ってやってこれたため。気を緩めれば、ここまで積み上げたものが水の泡となり兼ねない。逆に草津は、苦手としない山形戦を上昇のきっかけにしたいだろう。11日午後2時に向けて、緊張はじわじわと高まっている。

以上

2006.11.10 Reported by 佐藤 円
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