●名波浩選手：

「こんにちは。ジュビロ磐田から、レンタル移籍することになりました。自分の心境としては、西村ＧＭがおっしゃった通り、チームの置かれている状況が、非常に厳しいところにありまして、その状況を打開するひとつの手立てとして、自分は駒のひとつだということで、自分が入ることで激変することはまずないと思いますが、少しでもいい方向に変っていってくれることを、みんなが変わっていってくれることを期待して、また自分がその手助けをできればいいなと強く思っています。チームの中に知っている選手が何人かいますが、もちろん知らない選手がたくさんいるので、まず顔と名前を覚えるのが一番ですが、選手の特徴なり、癖なり、性格や内面を早く把握して、チームの一員として早く溶け込めるように、努力していきたいなと思います。よろしくお願いします」

Q：今年のセレッソ大阪について、外からどう見ていたか?
「昨年の夏以降、すさまじい勢いで優勝争いに加わって、最後F東京戦で残念な結果になりましたけれど、チームの方向性なり、やっているサッカー、個人個人のパフォーマンス、すべて合致した結果だったと思います。それで今年のシーズンが始まる前に、今年もいい思いができるんじゃないかという空気がチームに多少なりともあったと思いますけど、序盤うまくいかなくて、徐々に負の連鎖というものがチームに伝わっていってしまったと思います。攻撃陣は特に、自分がもしゲームコントロールし、チームを操ることができるとしたら、いろんなことができると期待しているし、もちろんまだまだ実際には得点の数は少ないけれど、今の倍以上ぼくは取れると確信しているのでそういうものを期待してがんばっていきたい」

Q：セレッソ大阪に決めた理由は?
「月並みですが、西村ＧＭの情熱がとてつもなく大きかったということと、先ほども言いましたが、知っている選手、特徴を把握している選手が多少いるので、チームに入りやすいかなということです」

Q：ゲームコントロールという言葉がでましたが、どういう方向性でプレーしていきたいか?
「個人的なプレースタイルは、ボールを大事にして、ゴール前までの過程を大切にしてフィニッシュにまで持っていくのが個人的な理想ですし、自分が掲げているテーマでもあるので、そういったプレーを全面に出していきたいのですが、まだ塚田監督とお話をしていないので、どういったものを自分に求めてくるのかわかりませんが、そういった面を出していきたいのと、あとはピッチ内で、ぐいぐい引っ張っていければ、それが先ほどいったゲームコントロールにもつながってくると思います」

Q：今日は気温37度と暑い大阪で、練習することになりますが?
「ぼくは藤枝で育って、磐田でプレーしてきた田舎ものなので、こういう大都会があまり慣れていなくて、また練習場まで通うのに渋滞というのも考えたことがなかった。そういうのも非常に気になりますし、また天候というのも、関西圏内は非常に暑いというのもあるで、その辺はやられないように、メンタルを強くもっていきたいと思います」

Q：これまで磐田という強豪チームでプレーしてきて、残留争いの経験が少ないと思うが、今までの経験を踏まえて、どんなことができると思うか?
「西村ＧＭが強くぼくに希望しているのは、そういった、ちょっと前の話ですが、常勝軍団にいたということで、勝者のメンタリティをぼくが持っていると期待してくれているので、その辺をC大阪というチームに植えつけたいと思いますし、若い選手に有望株がたくさんいて彼らへの影響も期待しておられるので、その辺も頭に入れながらやっていきたいと思っています」

Q：最近、セレッソ大阪のサポーターの表情が元気ない状況ですが。
「C大阪のチームカラーであるピンクは非常に鮮やかで気持ちのいい色なので、今日もピンクのスーツを新調してこようと思ったのですが（笑）、時間がなくてできなかったです。それぐらい、鮮やかな表情を（サポーターが）してくれればと思いますし、その手助けを自分ができればと思います」

Q：対戦しているときのセレッソ大阪の印象は?
「自分自身が対戦したときのパフォーマンスはあまりいいものではなかったので、非常にいやなチームでしたし、昨年はファビーニョとポジジョンが対峙していて、ワールドクラスの選手なので、自分のいいところが出せなかった。いやな相手だという印象が強いです」

Q：背番号7にこだわりは?
「多少ありますが、現在つけている選手がいるので、それは失礼な話。西村ＧＭと相談して、16も1足す6で7ということで、問題ないということになりました」

Q：今年はフル出場が2試合ということですが、体力的なもの、ひざの具合については?
「ひざの具合は問題ないのですが、コンディションの問題については非常にあると思うので、ゲームに出れば、スタートから90分、もしくは交代を告げられるまで全力でやりますが、体力とゲーム勘という点は未知数なので、個人としては不安材料のひとつですね」

以上