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【U-19日本代表 対 U-19メキシコ代表】逆転勝利で静岡ユースを下し、AFCユース選手権前、最後の対外試合・メキシコ戦に臨む。(06.08.14)

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■SBSカップ国際ユースサッカー
・8月15日(火) 静岡スタジアム エコパ ※40分ハーフ
14:00 U-19日本代表 対 U-19メキシコ代表
 ★試合速報→U-19日本 vs U-19メキシコ
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内容は悪くても、勝てている。それが良くも悪くもここまでの2試合の唯一の成果だ。内容はともかくU-19韓国戦(8/12)は3-0とスコア上では圧勝してみせた。翌日行われた静岡ユース戦では先制するも一度は逆転され、そこから通常は用いない3バックまで敢行しての逆転勝利。一歳年上(日本代表はU-19、静岡ユースは高校生で構成されたチーム)の、しかも日本代表としての意地で辛くも勝ったが、決してほめられる試合内容ではなかった。

U-19日本代表・吉田靖監督も「嬉しい誤算」と言ったのが、およそ9名もの主力組が欠けた状態でこの大会に臨んでいるということ(U-19韓国代表戦プレビュー参照 /jsgoal_archive/jsgoal/detail.php?press_code=00036603 )。チーム事情などを考慮して招集されなかった選手がこれほど多くなったのは嬉しい誤算であり、クラブに残った彼らがJリーグで経験を積んでくれるのもこのチームにとってプラスであるのは間違いない。
しかし、そうなると全員で今大会に臨み、チームとしての収穫と課題を得るということはなかなか難しくなる。チームとして目指す方向性は昨年の立ち上げ以来大きくは変わらないが、メンバーが変わることに伴い、どうしても攻守において連係ミスが頻発してしまう。今大会ではフィニッシュやラストパスのパターン確認、精度向上など、この時期の実戦(AFCユース選手権2ヶ月前で、しかも最後の対外試合)でやっておきたいことより以前の部分でのつまづきがいくつかあった。本来はもっと確認したいことがあったはずだが、とてもそこまでたどり着かないのだ。
ただ、そうは言っても、最後の試合(9月、10月の国内合宿でも練習試合は組まれるようだが)の重要性は選手たちもわかっている。明日の試合は、内容ではなく「とにかく結果を出す」「優勝する」という方向に目線は向いているようだ。

昨日行われた静岡ユース戦、「勝ったことだけが収穫」とこの大会でゲームキャプテンを務める山本(清水)は振り返った。U-19韓国戦から6人を入れ替えて臨んだこの試合、とにかく中盤ではボールが持てず、全般的に相手のリズムで試合は進む。静岡ユースは、互いの特徴を熟知しているのかスムーズなボール運びでゴールを脅かす。ただ、U-19日本代表が勝っていたのは1歳年上であるが故のパワーや、最後を守り切る術。後手を踏みながらも槙野(広島)を中心に守り切っていた。19分、その槙野が「コースが見えてました」という中央に鋭いタテパスを入れ、伊藤(中京大中京高)が抜け出し冷静に流し込んで先制。しかし前半終了間際、そして後半も先に静岡ユースに得点を許し、逆転される。
ちなみに、U-19韓国 vs U-19メキシコの一戦がこの試合の後に行われたのだが、前日の敗戦の悔しさもあるのだろうか。U-19韓国の監督は「静岡ユースのほうがU-19日本代表よりも戦術、技術的にすばらしい」とメキシコ戦後の会見でコメントしていた。静岡ユースは、個人で打開できる能力のある選手がいるというよりは、中央や外からいくつかの攻撃パターンが徹底されており、よく組織されたチームであったことは間違いない。
その静岡ユースに一度は逆転されたものの、最終的には途中交代で入った安田(G大阪)の2アシストで再逆転に成功。3-2と勝利して日本代表としては事なきを得たが、指揮官以下全員が「(2-5で破れた)昨年の仙台カップの東北選抜戦を思い出した」と口にしながらガックリ。オシム日本代表監督ではないが、いっそ負けていたほうが課題も浮き彫りになって良かったかもしれない。試合後、吉田監督は「お恥ずかしい限り」と幾度も口にした。そんな試合だった。

14日は疲労も考慮して、午前中に軽く汗を流すのみにとどまった。明日の対戦相手となるU-19メキシコ代表は、この大会のために日本に入ってから初めて一緒にプレーしたという即席チーム。監督によると来年初頭に行われるU-20W杯予選に向けたメンバー選考を兼ねているが、このメンバーは先発メンバーにはならないだろう、とのこと。だが試合を見ると、コンビネーションこそうまくいかないが、前線には小兵ながらテクニックとスピードを兼ね備えた選手が数人おり、気をつけたいところ。U-19メキシコにとっても3戦目ということもあり、1敗1分できた前の2戦よりは勝ちにくるだろう。U-19日本代表は気持ちよく勝って、勝点9でこの大会を終えたい。

この大会が終われば、AFCユース選手権まではあと2度の国内合宿を残すのみ。チームとして熟成を図るチャンスにはならなかったが、なんとしてでも勝つというクセをつける場としては格好の場だった、と言えると良いと思う。


以上

2006.08.14 Reported by 了戒美子

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■SBSカップ国際ユースサッカー
・8月12日(土)15:00/静岡県・草薙陸/3,183人 ※40分ハーフ
U-19日本代表 3-0 U-19韓国代表
【得点者】13' 小澤竜己(U-19日本代表)、56' 小澤竜己(U-19日本代表)、73' 森島康仁(U-19日本代表)
17:20 静岡ユース 2-2 U-19メキシコ代表

・8月13日(日)15:00/静岡県・藤枝総合運動公園サッカー場/4,115人 ※40分ハーフ
U-19日本代表 3-2 静岡ユース 
得点者:20' 伊藤 翔(U-19日本代表)、39' 畠山卓也(静岡ユース)、55' 中島良輔(静岡ユース)、73' 柳川雅樹(U-19日本代表)、74' 香川真司(U-19日本代表)
17:20 U-19メキシコ代表 1-2 U-19韓国代表

・8月15日(火) 静岡スタジアム エコパ
16:20 静岡ユース 対 U-19韓国代表
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