6月8日(木) 2006 ヤマザキナビスコカップ
千葉 3 - 2 C大阪 (19:00/フクアリ/6,231人)
得点者:'12 山岸智(千葉)、'23 ハース(千葉)、'27 ハース(千葉)、'39 柿本倫明(C大阪)、'71 古橋達弥(C大阪)
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準々決勝第1戦で5−2と勝ち、今シーズンのナビスコカップ決勝トーナメントから採用されたアウェイゴールのルールにより、4点差以上をつけられて負けなければ準決勝進出となる千葉。その有利な状況から慢心や気の緩みが懸念されたが、オシム監督から再三注意された選手たちは「連勝で準決勝に進出したい」という想いをプレーで表わした。
C大阪は出場停止のFW西澤明訓の代わりにFW柿本倫明を起用し、さらに右ウイングバックをMF山田卓也からMF藤本康太、GKを吉田宗弘から多田大介と第1戦から選手を入れ替えた。対する千葉はDF斎藤大輔が出場停止だったが、DFを入れずにMF坂本將貴を下げ、第1戦では坂本が入っていた右ウイングバックにMF水野晃樹を起用した。
立ち上がりから互いに攻め合う展開だったが、先制点を奪ったのは千葉だった。12分、CKのキッカーの水野がMF羽生直剛にパスすると、羽生はファーサイドにクロスを入れる。DF水本裕貴がヘッドで中央に折り返すと、そこにいたFWハースにC大阪の選手の注意が集まり、ハースの後ろにいたMF山岸智がフリーの状態でボールを押し込んだ。
「セットプレーは注意して声を出していかなければいけなかったのに、声が出ていなかった」とDF前田和哉は悔やみ、セットプレー時はゴール前で守っていた柿本は「千葉にやられたのはセットプレーだけという印象」と振り返ったが、大差で勝たなければならないC大阪にとって、集中力の欠如という痛恨のミスで早い時間に失った1点は大きかった。この1点が千葉にさらに勢いを与えてしまい、23分、27分と連続3失点を喫した。
先制点を取っただけで安堵することなく、さらに積極的に攻めて3点のリードを奪った千葉。だが、さすがに3点のリードともなると選手の心理面に隙が生まれたのか、40分には「柿本に対するマークが甘くなった」(GK櫛野亮)ことから失点。後半開始から次々と選手を交代させて反撃を仕掛けるC大阪に押される場面も出てきた。71分にはC大阪のMF古橋達弥のドリブルからのシュートが千葉の選手に当たって決まり、ついに1点差。かつての千葉だったら、ここでズルズルとディフェンスラインが下がって同点弾を許しかねなかったが、71分の失点後には守りに入るのではなく、もう一度攻めに出た。多田の好セーブもあって追加点は奪えなかったが3−2で逃げ切り、連勝で準決勝進出を果たした。
失点を招いたミスは大きな課題として残ったC大阪だが、大逆転勝利で準決勝進出を決めるにはかなり苦しい状況のなか、最後まで必死に攻め続けた姿は今後につながるものだろう。森島が修正点として挙げたように「粘り強く戦えるようになる」ことが急務だ。
「2戦とも勝って準決勝に進む」というオシム監督の言葉を実現させた千葉。これまで精神面の未熟さから自滅したこともあった選手たちだが、オシム監督がかつてよく口にした『勝者のメンタリティ』が本当の意味で徐々に備わってきたことを見せた勝利だった。
以上
2006.06.09 Reported by 赤沼圭子
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