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【国際親善試合:日本代表 vs マルタ代表プレビュー】ドイツ戦で得た自信を深め、本番に弾みつけたいマルタ戦。先発2トップは大黒と玉田?(06.06.04)

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■日本代表 国際親善試合
2006年6月4日15:00(日本時間 同日22:00)/ドイツ・デュッセルドルフ
日本代表 vs マルタ代表
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2006年ドイツワールドカップ開幕まであと6日。日本の初戦・オーストラリア戦も9日後に迫り、いよいよと秒読み段階に入ってきた。ベースキャンプ地・ボンで調整を続けている日本代表も明日4日15時(日本時間・同日22時)からデュッセルドルフでマルタ代表と大会前最後のテストマッチに挑む。

「まずはこの前のドイツ戦(30日・レバークーゼン)で出た課題であるセットプレーの守備をしっかりさせること。相手にスキを与えず、攻守の切り替えをしっかりしたい。そしてカウンターアタックからきっちりと得点したい」と川口能活(磐田)が話すように完璧なゲームで本大会へ突入したい。

ドイツ戦でようやくベストに近い攻守のバランスを見出した日本。セットプレーから守備と空中戦の弱さという課題を露呈し、結果的には2−2で引き分けたのは大いに悔やまれるが、「理想的な戦い方だった」とキャプテン・宮本恒靖(G大阪)も前向きに話している。マルタ戦ではこのいい流れをしっかりと持続することが大切だろう。

とはいえ、今のジーコジャパンはけが人が続出している。右足首をネンザしている加地亮(G大阪)はいまだピッチに姿を現していない。ドイツ戦で2ゴールを挙げた高原直泰(ハンブルガーSV)は右ひざじん帯を痛め別メニューを強いられており、実戦復帰したばかりの柳沢敦(鹿島)も右足ハムストリング痛で2日のトレーニングを欠席した。2人とも無理をすればプレーできる状態のようだが、ここでピッチに立って本番に支障が出ることだけは避けたい。おそらくジーコ監督は彼らを温存し、2トップに大黒将志(グルノーブル)と玉田圭司(名古屋)を先発させると見られる。

大黒・玉田も代表経験が長いし、何をすべきか十分に理解をしているはずだ。高原・柳沢と同様に、全体のバランスを見ながら、前線から積極的にプレスをかけ、ボールを奪ったらシンプルな攻めでゴールを陥れることが最大の仕事である。

ジーコ監督もボンに入ってから「前からのプレス」に対する意識づけを繰り返しており、FWにも以前に増して守備負担を求めるようになった。相手が強くなると、日本本来の持ち味であるボールポゼッションが思うようにはできなくなる。それだけ攻守の切り替えを速くし、ボールを取ったらシンプルに攻めるサッカーが必要になる。そしてFW陣には数少ないチャンスを確実に決める「決定力」が要求される。守備とフィニッシュという仕事を両方をこなすのは大変だが、途中出場するであろう巻誠一郎(千葉)とともに彼等には本番前の限られたチャンス。これを十分に生かしてほしい。

中盤と最終ラインはドイツ戦で得たいいバランスと連携をより深めたい。「ドイツ戦のようにラインをうまく保ってやりたい。選手の間でも『もう少しラインを高くしてくれないか』という話がでて、最終ラインとしてもそういう意識を持ってやっている」と坪井慶介(浦和)は話していた。チーム全体が共通意識を持ち続けることがマルタ戦でも重要である。

同時に、セットプレーの守備という課題を克服しなければならない。「マルタが格下だとは思わない。彼らも欧州予選ではクロアチアに引き分けているし、いい相手だと思う。スキを与えず完璧なゲームをしなければいけない」と川口も強調している。マルタといえども、欧州のチームであることには変わりない。日本より高さ・強さというフィジカル面で優れているはずだ。この相手に同じ過ちを繰り返せば、「空中戦に持ち込まれたら弱い」という印象をより強くしてしまう。となれば、オーストラリアのヒディング監督もクロアチアのクラニチャル監督もこの弱点を徹底的に突いてくるだろう。本番でそのような不利な状況を作られないためにも、マルタを確実に零封し、本大会に弾みをつけたい。

さらに欲を言えば、ここまで試合出場機会のない小野伸二(浦和)や稲本潤一(ウエストブロミッチ)、小笠原満男(鹿島)らサブ組の選手たちをピッチに送り出せるような「余裕」のあるゲームをしたい。5月17日から始まった国内合宿以降、彼らは真剣勝負の場から遠ざかっているため、試合感覚が鈍っていないか気になる。ワールドカップというのは11人だけで戦い抜けるものではないし、いざという時には必ず彼らの力が必要になる。ジーコ監督には大会全体を見通した選手起用をお願いしたい。

このところ5〜6月とは思えない異常な寒さに見舞われたドイツだが、2日以降はようやく暖かさが戻ってきた。今週末は雨が降らない見込みで、気温も最高19度くらいまで上がるとの予報だ。いいコンディションの中、日本中にF組突破の期待を抱かせるような、結果と内容の伴った大会前ラストマッチをぜひ見せてもらいたいものだ。

以上

2006.06.03 Reported by 元川悦子
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