5月17日(水) 2006 ヤマザキナビスコカップ
川崎F 1 - 0 大分 (19:00/等々力/5,781人)
得点者:'89 中村憲剛(川崎F)
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■特J!プレイヤー: 中村 憲剛選手(川崎F)
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中2日での試合と言うこともあり、大分トリニータはある程度対策が可能だった。たとえばその最たるものが、川崎フロンターレで最も警戒すべき中村憲剛に対するマーカーである。前回の試合では、前後半で担当者を入れ替えたが、この試合ではトゥーリオを付けて封じ込めようと腐心していた。またジュニーニョに対する対策も徹底しており、ゴール前では自由にプレーさせることはなかった。結果的にそうした大分の対策がある程度の成果を見せていたと言っていい。またそうした大分側の対応に対し、川崎Fの事情も重なって、試合は落ち着かないような、難しいものとなった。
川崎F側の事情というのは、まずは累積警告による谷口博之と森勇介の2名が出場停止を受けていたという事。特に大きかったのが谷口の欠場である。中村とのリーグ屈指のコンビネーションが試合開始時点で見られなかったのは川崎Fにしてみればその時点で損失と言えるだろう。
さらに言うと前半の30分に鬼木達が負傷交代。本人は肉離れではないかと話していたが、これによって寺田周平がボランチへの移動を余儀なくされていた。そうした事情が重なって、川崎Fは試合の組み立てそのものが難しい試合となる。
これらに輪をかけて、大分が「守備からカウンターへの切りかえの早い攻撃をしかけ」(関塚隆監督)て来たことで試合は難しいものとなった。
アウェイの大分はオズマールの1トップでボールを収められなかった前回の反省を生かし、高松大樹との2トップで試合をスタート。トップ下で先発した梅崎司が豊富な運動量を生かし、サイドに流れてクロスを入れる場面が散見された。しかし濡れたピッチの影響もあったのか、全般的にボールコントロールに苦しむ印象があり、大分は意図を持ったボールつなぎにより崩したというよりは、もう少し偶然性を頼りにしていたという試合になった。
要するに両者とも決め手を欠いていたということである。
後半のロスタイムまでは、ハイライトの乏しい試合になる事を覚悟していたが、試合終了までわずかというところでドラマが待っていた。
黒津勝からのクロスが右サイドに流れるが、フォローした飛弾暁からマルクスにボールをつなげてタメを作る。危機を察知した大分の選手が寄せていくが、そこでマークがずれてペナルティエリア内にスペースが生まれた。そのスペースに飛び込んだのが中村だった。
「シュートを打つ前にサポーターの声援が聞こえてきた」とその場面を表現していたが、それは心理的余裕があった事を証明していて頼もしい。しっかりとゴールを見据え、そしてパンチのあるシュートをニアに突き刺した。劇的な決勝ゴールに、等々力のスタジアムは歓喜に沸き返った。
この試合の結果、川崎Fは決勝トーナメント進出が決定。ベスト4以内という目標に向かってまずは第1のハードルをクリアした。ちなみに大分は、鹿島が敗れたことで、数字上の可能性を残して最終戦に臨むことになった。
以上
2006.5.18 Reported by 江藤高志
J’s GOALニュース
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