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【 キリンカップサッカー2006 日本代表 vs スコットランド代表:プレビュー 】ワールドカップドイツ大会前、国内最後の日本代表戦。小野、小笠原らが先発し4−4−2でスコットランド代表を確実に下したい。(06.05.13)

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KIRIN WORLD CHALLENGE キリンカップサッカー2006
●5月13日(土)19:20/埼玉
日本代表 vs スコットランド代表
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 日本代表が1−2で敗れたブルガリア代表を、来日したばかりのスコットランド代表が5−1で一蹴した。この11日の試合結果を聞いてジーコ監督も少なからずショックを受けただろう。スコットランド代表は来日したばかりで、中村俊輔と同じセルティック所属のMFマロニーやDFマクマナスを欠いている。にもかかわらず、爆発的な得点力を見せつけたのだ。この相手にブルガリア代表戦で見せたようなミスを冒したら絶対に勝てない。まずは失点を封じ、フィニッシュを確実に決める。そんな危なげない試合運びで今度こそ勝ち、ワールドカップドイツの本番に勢いをつけたいところだ。

 KIRIN WORLD CHALLENGE キリンカップサッカー2006の最終戦・スコットランド戦が明日13日、19時20分から埼玉スタジアムで行われる。2006FIFAワールドカップドイツの大会前国内ラストマッチであり、かつ15日の日本代表メンバー発表前最後の試合となる。スタジアムは超満員に膨れ上がるだろう。

 ブルガリア代表戦でまさかの不覚を喫した日本代表は大阪から埼玉へ移動。11日夕方には2時間みっちり体を動かした。両足首痛で試合を欠場した久保竜彦(横浜FM)も復帰。全てのメニューをこなした。

 ジーコ監督は練習を始めるに当たり「ブルガリア代表戦は攻撃も守備も悪くなかったけど負けたのは残念。あとはゴールを決めるだけだ」と選手たちを鼓舞した。フィニッシュを確実に決めるためには練習を繰り返すしかない。指揮官は70分間も選手にシュートを蹴らせた。ここまで長時間やるのはこの4年間で初めてかもしれない。これも1ヶ月後のワールドカップに向け、少しでも決定力不足を解消したいという気持ちの現われだろう。
「前の試合で得点ができなかったからこういう練習になったんだと思う」と小野伸二(浦和)も納得していた。今の日本代表にとってフィニッシュの問題を克服することは、1次リーグ突破への最重要課題。この成果を何とかスコットランド代表戦で出したい。

 11日に指揮官が行わせたもう1つの練習は「守備陣のハイボールの処理」だ。シュート練習の途中からDF陣だけが別になり、ロングボールを確実にクリアする練習を繰り返したのだ。最初に坪井慶介(浦和)、宮本恒靖(G大阪)、中澤佑二(横浜FM)がピッチに立ち、何度も何度もハイボールをヘッドで跳ね返していた。

 6月12日に対戦するオーストラリア代表、18日に対戦するクロアチア代表は、いずれも高さと競り合いの強さで日本を上回る。前線からのプレスが90分間機能すればいいが、サッカーはそう簡単ではない。最終ラインが耐えしのいでハイボールをクリアすべき時間帯も必ずある。ブルガリア代表戦開始早々の失点、あるいは後半終了間際の2点目のようなミスをしたら、試合の全てが壊れてしまう。前回のミスを確実に修正し、スコットランド代表戦では安定感ある守りを見せなければいけない。調子を落とし気味の宮本や中澤らが自信を取り戻すことは、本大会の好結果につながる。

 ジーコ監督は前日練習後の会見で「スコットランド戦は4−4−2で行く。川口(能活=磐田)、DF宮本、中澤、加地(亮=G大阪)、三都主(アレサンドロ=浦和)、福西(崇史=磐田)、小野、小笠原(満男=鹿島)、FW玉田(圭司=名古屋)、久保だ」と明言した。ただし、中盤の構成はダイヤモンドになるかボックスか非常に流動的だ。ただ遠藤が「4−4−2のトップ下は初めて」話しており、もしかすると福西と小野がボランチに並び、小笠原と遠藤が2列目に入る形もありうる。

 これを踏まえてスコットランド戦の意味合いを考えると、大きく言って3つが挙げられる。

 その1つが前述の通り、ブルガリア戦で出た課題の修正だ。フィニッシュの精度と守備の安定は本大会を勝ち抜く上でも克服しなければならないテーマだ。前回の4バックは2月のボスニア・ヘルツェゴビナ戦(ドルトムント)だったが、この時は最終ラインの真ん中にスペースができたり、バイタルエリアへの相手の侵入をたびたび許したりしていた。こういった過ちを繰り返すと、本番に向けて黄信号が灯る。守備のバランスを重視しつつ、明日は失点ゼロで試合を終えたい。

 2つ目は最後の代表サバイバルだ。最終メンバー発表は15日。巻や玉田、佐藤寿人(広島)ら「ボーダーライン上」といわれる選手にとっては最後のアピールの場。すでにメンバー入りが確実視される小野や小笠原にしても「欧州組が戻ってきてもピッチに立ち続けたい」という高いモチベーションがある。それゆえスコットランド代表戦をムダにはできないのだ。

 そしてもう1つがドイツ大会本番前の3つしかない国際試合だということ。この貴重な実戦の場を有効に生かさなければいけない。ここで内容ある勝利を収めなければ、チームはますます自信を失ってしまう。日本代表の成功を願う超満員の観衆がネガティブになるような試合など決して見せられない。選手たちには意地と誇りを見せてほしい。

 対戦相手のスコットランド代表はワールドカップ出場権獲得に失敗したとはいえ、スコットランドリーグ得点王でブルガリア代表戦で2点を奪ったFWクリス・ボイド(レンジャーズ)ら実績ある選手が揃う。キック&ラッシュのサッカーもできるし、状況に応じてポゼッションサッカーに切り替えることも可能だ。「相手のサッカーに合わせてはダメ。自分たちのリズムにしないといけない」と三都主が話すような展開に果たして持ち込めるのか。

 ジーコジャパン4年間の集大成となるこの試合。日本の底力を存分に見せつけたい。

以上

2006.05.12 Reported by 元川悦子
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