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【第84回全国高校サッカー選手権大会:決勝 プレビュー】守備の鹿児島実業か。攻撃の野洲か。第84回選手権は9日14:05にキックオフ!!(06.01.08)

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真っ赤な太陽のような鹿児島実業か。真っ青な青空のような野洲か。第84回高校サッカー選手権大会も、残すところ1試合になった。連覇を目指す王者・鹿児島実業とクリエイティブサッカーで初の決勝進出となった野洲。まずは、両チームのこれまでを簡単に振り返ってみる。

鹿児島実業は、上田西5−0、徳島商業5−0、滝川第二1−0、そして遠野に3−0。県予選からの無失点記録を9試合に伸ばし連覇へ王手をかけた。3−5−2のシステムをとり、中盤での激しいプレスと永岩貞亮、豊満貴之がサイドに流れてチャンスメークする。彼らにパスを送るのが、チームの大黒柱でもある赤尾公。赤尾は昨年の優勝経験メンバーでもある。パスセンスだけでなく、豪快なミドルシュートも必見だ。

前線の栫大嗣が累積警告のため出場停止になるのは痛いが、その分準決勝で2得点の活躍を見せた迫田亮介にボールを集めたいところだろう。攻撃陣のみならず、鹿児島実業の強さはやはり無失点の守備。本城宏紀、西岡謙太、赤井田侑志の3バックは高さ、対人、カバーリング、どれをとっても大会屈指の実力だ。安定度は抜群。攻守のバランスもよく、死角は見えない。「勝ちたいのはヤマヤマだが、それがわからないのがサッカーの楽しみ。最後の試合で自分たちのサッカーがいかに出せるかが結果につながると思います」と松澤隆司総監督。

対する野洲は、修徳2−0、四日市中央工業3−2、高松商業4−0、大阪朝鮮1−1PK3−1、そして多々良学園に1−0。接戦、激戦を乗り越え、初の決勝にたどり着いた。3−5−2のシステムをとる野洲の魅力はやはり攻撃。エース青木孝太、平原研、楠神順平は、準決勝で対戦した多々良学園の白井三津雄監督が「あの3人は、阿吽の呼吸でプレーをしている」と脱帽したほどのパスワークに加えドリブルやフェイントを織り交ぜながら相手陣内に攻め込んでくる。そこに乾貴士が加わり、屈指の個性派集団が完成する。特に、イマジネーション溢れるゴール前は、次に何を見せてくれるのかとワクワクするほどバリエーションが豊富。股抜きやヒールパス、ノールックパスなど、卓越した個人技でスタンドを沸かしていく。攻撃を中盤の底で支えるのが金本竜市。正確なサイドチェンジや、攻守のバランスをみながら献身的に動き回る。

そして、決勝でもカギを握りそうな守備。ケガをおしての出場が続く田中雄大、荒堀謙次の2年生コンビと的確なカバーリングでピンチを救う内野貴志、好セーブを連発している守護神下西要と、守備陣は一戦ごとにたくましくなっている。守備陣の頑張りがあるからこそ、攻撃が自由にできる。攻守の歯車がかみあい、こちらも決勝に向け万全の体制。「鹿児島実業という名門だし、実力もある。大敗して無言で撤収というになるかもしれないが、立ち上がりから90分を大事に戦いたい」と山本佳司監督。

守備の鹿児島実業か、攻撃の野洲か。真っ赤な太陽のような燃える闘志を持つ鹿児島実業と真っ青な空のように自由で大きな個性を放つ野洲の対戦は、1月9日(月・祝)14:05、国立競技場でキックオフとなる。

以上

2006.01.08 Reported by 青柳舞子
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