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【FIFAクラブワールドチャンピオンシップ トヨタカップ ジャパン2005 アルイテハド vs アルアハリ プレビュー】ACL連覇達成のアルイテハドと現在公式戦55試合無敗のアルアハリが激突!(05.12.11)

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●FIFAクラブワールドチャンピオンシップ トヨタカップ ジャパン2005
12月11日(日)19:20/国立
アルイテハド(サウジアラビア) vs アルアハリ(エジプト)

◆チケット情報は http://t.pia.co.jp/fcwc/01_main.html
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「FIFAクラブワールドチャンピオンシップ トヨタカップ ジャパン2005」がいよいよ11日に開幕を迎える。実はこの選手権、正確には今回で2度目を数える。記念すべき初回は今から5年前、ブラジルで開催され、レアル・マドリー、マンチェスター・ユナイテッド、バスコ・ダ・ガマ、コリンチャンスなど錚々たる顔ぶれが参加していた。そして、第2回大会には、日本から磐田が参加する予定だったが、マーケティング会社の経営破たんの影響で中止となり、そのまま大会の存在も消えつつあった。しかし、FIFAがプランを組みなおし、今回トヨタカップの発展的解消として、新たに「FIFAクラブワールドチャンピオンシップ」として甦らせた。

 さて、新しく生まれ変わった大会で記念すべきオープニングマッチを飾るのは、アジア代表アルイテハド(サウジアラビア)とアフリカ代表アルアハリ(エジプト)。正直なところ、我々には馴染みの薄い両チームだが、それでもアルイテハドの名前なら聞いたことのある方もいるだろう。アルイテハドは日本から磐田、横浜FMも参加していたAFCチャンピオンズリーグ(以下ACL)を制して出場権を獲得している。ACLはJリーグの強豪がことごとく泣かされてきた大会だが、アルイテハドはこの厳しい大会で2004年、2005年と連覇を達成。それ故、アジア最強と賞賛されている。

 その評価に偽りはなく、今年のACL準々決勝では、横浜FMを破って勝ち上がってきた山東を8−3(第1戦1−1、第2戦7−2)、準決勝では優勝候補だった釜山を7−0(第1戦5−0、第2戦2−0)で撃破。そして、決勝では2003年王者アルアインとの湾岸ダービーを5−2(第1戦1−1、第2戦4−2)と、いずれも大差を付けての完勝でトロフィーを手にした。強さの理由も明確で、メンバーのほとんどがサウジアラビア代表。今年度のアジア最優秀選手に輝いたDFアル・モンタシャリも在籍している。さらに、クラブに足りないピースは外国籍選手が補っており、その代表的なプレーヤーがシエラレオネ代表FWカロンである。この夏にモナコ(フランス)から期限付き移籍すると、ACLでは6得点を挙げて得点王になる活躍を見せ、チームの優勝に大きく貢献した。トップ下ではブラジル人のチェコが存在感を示し、精度の高いセットプレーで得点を演出する。そしてベンチには、カメルーン代表FWジョブが控える。代表より強いとの声が挙がるのも無理はない。

 そのアジア代表に相対するアルアハリも、アフリカ代表に相応しい経歴を持つ。これまでに国内リーグを制すること30回、そして4つのアフリカタイトルも獲得するなど、アフリカサッカー連盟から『今世紀最強のアフリカクラブ』とのお墨付きを得ている。現在なんと公式戦55試合無敗で、FIFAクラブワールドチャンピオンシップでは優勝とともに不敗記録の更新も狙う。さらに、その実力とともに国内外での人気も絶対的で、時には選手から悲鳴が上がるほど厳しいプレッシャーの中で戦っている。

 現地記者の話によれば、アルアハリの長所はサイドアタックにあるという。左サイドを主戦場とするジルベルトは10代の頃から同クラブでプレーしており、高い技術と豊富な運動量で攻撃の起点として機能。右サイドのバラカトもテクニックとスタミナに優れ、この両サイドから相手を崩しにかかる。そして、トップ下のアブータリカがアクセントを付け、最後の仕事はアフリカチャンピオンズリーグ得点王のエマド・モタブが仕上げる。アルアハリはこの4人でほぼチーム全得点をたたき出し、アフリカの頂点に輝いた。

 アジア代表対アフリカ代表の試合は、ともに破壊力を秘めるチーム同士の対決となるが、攻撃重視のアルアハリに対し、アルイテハドはその豪華な顔ぶれと派手なスコアとは裏腹に、実際は堅実な守備からの速攻を基調とするチームカラーだという。ノーガードの殴り合いも見ていて楽しいものだが、好対照のチームが見せる駆け引きもまた面白い。開幕に相応しい試合を期待したい。

 FIFAクラブワールドチャンピオンシップの幕開けとしては少々地味なカードなのは確かだ。華やかさで言えば、リバプールやサンパウロには及ばないだろう。だが、見方を変えれば、普段は決して目にすることのできないチームを知る貴重な機会を得たとも言える。また、両チームの対決はアラブダービーとして注目されているだけでなく、アルイテハド同様、アルアハリもほぼエジプト代表で構成されているため、文字通り「国をあげての戦い」という様相も呈している。そういう意味でも興味深い一戦となる。

以上

2005.12.10 Reported by インターナショナルスポーツ&マーケティング(ISM)
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