8月24日(水) 2005 J1リーグ戦 第20節
大分 1 - 1 柏 (19:00/大分ス/19,431人)
得点者:'30 玉田圭司(柏)、'74 マグノアウベス(大分)
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1ヶ月の中断期間を経て、J1リーグ戦再開2試合目の第20節。久しぶりの勝利を味わいたいと大分トリニータのホーム・ビッグアイには1万9,431人のサポーターが詰め掛けた。
大分は5月21日の柏戦(ナビスコカップ予選リーグ)以来、約3ヶ月、ナビスコカップ含め10試合連続で勝ち星に恵まれずにいた。得点源だったFWドドが突然チームを去り、チームの柱のMF吉田の左足のケガやFW高松の腰痛での戦線離脱などと悪条件が続き苦しい状況を強いられていたが、絶対に負けられない柏戦を、皇甫官監督は心機一転、新しい布陣で取り組んだ。
前半、立ち上がりから新加入の外国人コンビ、MFトゥーリオとMFエジミウソンの初ダブルボランチが機能し、出場停止明けのFWマグノ アウベスとともに積極的な攻撃を展開。合流して準備期間が短かったにも関わらず、息のあった連係プレーを見せた。またFWのルーキー西野をターゲットにして少し引いたところからマグノ アウベスや、右サイドの西山やケガから復帰したばかりの左サイドの吉田が絡むなど、再三チャンスを作った。
しかし、守備に関しては「充分カウンターには注意をしていた」(皇甫官監督)にもかかわらず、ちょっとしたパスミスから失点。その場面は前半30分、柏FWレイナウドが左サイドからドリブル突破をして高く上げたクロスに、すかさず日本代表FW玉田が反応しゴールに叩きこんだ。大分はは、1点リードされたまま後半戦へ。
「ハーフタイムの時、1−0でこのまま終わったら悔いが残る。みんなで顔を上げて後半を戦おうと確認しあった」と言ったMF吉田の言葉通り、後半は完全に大分ペースだった。たくさんの決定機もあったが、シュート数が柏が5本だったのに対し、大分はその3倍近くの14本放ったというデータにも表れている。しかし、ゴールしたのは後半29分の中央からマグノ アウベスが右足で放ったシュートだけだった。その後、前節に続き途中交代のFW山崎なども豊富な運動量で絶妙なタイミングでのサイドチェンジを行うなどゴールに繋がる動きも見せたが、逆転とはならず、ドローで試合終了となった。
これで、大分は5勝11敗4分けとなり、残留争いをしているライバル、東京Vの勝利などもあり、順位は自動降格圏内の17位に転落。ナビスコカップ含めて11試合未勝利とうれしくない記録を更新してしまった。次節は中2日でアウェーの神戸総合運動公園ユニバー記念競技場で最下位のヴィッセル神戸と対戦する。勝ち点3を獲得する絶好のチャンスであると同時に、逆に負けてしまえば後はない、重要な試合だ。
しかし、新加入選手の活躍、吉田選手の復帰と明るい兆しは見え始めた。それに腰痛の高松選手も戻ってくれば、また得点力に弾みもつくだろう。選手たちの顔には悲壮感はなかった。
以上
2005.08.25 Reported by 森田みき
J’s GOALニュース
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