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【J2:第23節 草津 vs 鳥栖 レポート】佐田の値千金のゴールで草津は、第3クール白星発進。鳥栖は、一発に沈む。(05.07.30)

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7月29日(金) 2005 J2リーグ戦 第23節
草津 1 - 0 鳥栖 (19:05/群馬陸/2,604人)
得点者:'58 佐田聡太郎(草津)
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 第3クール開幕を控えた27日、草津は賢持社長の突然の辞任を発表。このゲーム後に会見が行われるとあって、試合前のスタジアムは明らかにいつもとは違った雰囲気が漂っていた。

 そんなクラブの状態が影響したのか、草津はメンバー登録で考えられないミスを犯す。先発に名を連ねるはずだった主将・鳥居塚と、メンバーに入る予定のなかった小久保の名前を間違えて登録申請。訂正することができず、草津は急遽、小久保を呼び出し先発出場させた。「二人には申し訳ないことをした」(手塚監督)。試合はこんな状況の中、スタートした。

 草津は、警告累積で出場停止の山口に代えて、トップ下に佐田を起用。サイドの選手だが動きの良さを評価され、7節以来の先発出場となった。鳥居塚、山口の中盤の両ベテランを欠く布陣は今季初めて。頼れる選手の不在で、他の選手にはそれぞれに自覚が求められた。対する鳥栖は、引いて守り、素早い攻撃でゴールを狙う得意のスタイルでゲームに入る。

 前半は、互いに決定機がほとんど演出できない展開。中盤で潰し合うわけでもなく、停滞気味のゲーム内容。ゲームの転機は40分。ビジュを倒した籾谷がこの日2枚目のイエローカードで退場。草津は1人少ない状態での戦いを余儀なくされた。

 守らなければならない草津はハーフタイムに小久保を下げ、DF柳澤を投入。トップ下の佐田をボランチの位置まで下げる方法を選択。「小久保か佐田か迷った」(手塚監督)というが、結果的にこの判断が勝利を呼び込むことになる。

 数的優位に立った鳥栖は、前がかりに勝負を挑むが、これが逆に草津にスペースを与えることになる。鳥栖は58分、鈴木、高地、新居とつなぎゴールに迫ったが、草津にカウンターの機会を献上。樹森がハーフライン付近でボールを受けると、大きく空いたピッチ中央のスペースに佐田が猛然と走り込む。樹森からのパスを受けた佐田がそのままペナルティエリア付近までドリブル。右足から放たれた低い弾道のシュートがゴールネットをとらえた。佐田は「スペースがあったので、ボールが来ると思って走った。シュートは思い通りのコース。久しぶりの先発だったのでどうしても結果が欲しかった」とJ初ゴールを喜んだ。

 先制を許した鳥栖は、竹村、氏原を送り込んで前線の人数を増やすが放り込んだボールをことごとく草津の守備陣に跳ね返され、最後まで決定打を繰り出すことができなかった。攻撃が左サイドに偏るなど、揺さぶる工夫も足りなかった。途中からボランチに入り攻撃に加わった飯尾は「前半は引いて守るプランだったが、相手が退場して攻撃的になったためにうまく機能しなくなった」と話した。松本監督は「奪ったボールが次の選手につなげないのだから、サッカーにならない」と早々に会見を切り上げた。

 草津は運が味方した。もし、鳥居塚が出場していたら、交代選手は小久保ではなく佐田だっただろう。GK小島は「今日はアクシデントがあったから選手も最初から集中できたんじゃないの」と周囲を笑わせた。

 社長辞任の嫌なムードを払拭する、粘りの勝利を挙げた草津。勝ち点3こそが大きな収穫だ。選手はどのような状況においても、戦い続けるしかない。

以上

2005.07.30 Reported by 伊藤 寿学
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