【Manchester United Asia Tour 2005】
●7月28日（木）19:00キックオフ／国立競技場
GTF CUP 2005
鹿島 vs マンチェスター・ユナイテッド（イングランド）
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海外クラブの来日が目白押しの今夏だが、英国はマンチェスターより、ついにあのチームが日本に上陸する。リーグ優勝15回、チャンピオンズリーグ（チャンピオンズカップ時代含め）優勝2回を誇る英国の盟主、マンチェスター・ユナイテッドだ。日本のファンの前に姿を現すのは1999年のトヨタカップ以来、実に6年ぶり。サー・ボビー・チャールトン取締役は日本について「クラブ史上唯一の世界タイトル（トヨタカップ）を獲得した思い出の地」と好意的に話し、ベストメンバーでの来日を約束した。

気になる出場予定選手だが、エインセ、ブラウン、キーンこそ来日しないものの、ファン・ニステルローイ、ルーニー、ギグス、スコールズ、ファーディナンドなど、ビッグネームの出場が濃厚だ。また、当初は父親の病気療養に付き添うため、アジアツアーの参加をキャンセルしていたC・ロナウドも北京で合流している。ここにあげただけでも錚々たる顔ぶれがそろっているが、なかでも最大の注目は今季加入した朴智星（パク チソン）。02年の京都退団以来、3年ぶりに日本のピッチに立つことになる。ファーガソン監督は起用法について「ローテーションで起用することになると思う」と話すに留まったが、アジアツアーでの出来によってはプレミアシップ開幕戦のピッチに立つ可能性は十分にある。加えて、凱旋試合という側面もあり、朴自身、高いモチベーションで試合に臨むことだろう。

さらに、中国ユース代表FW、20歳の董方卓（ドン ファンジョウ） も見ておきたい選手のひとりだ。アジアツアー初戦の香港代表戦（2対0）に後半から出場し、1得点をあげる活躍を見せた。以前は中国Cリーグの大連実徳でプレーしていた選手で、2003年に日本で開催されたA3 マツダ チャンピオンズカップに出場した経験がある。特徴は強靭なフィジカルとスピード。ファーガソン監督が絶賛するほどの高い身体能力を持った選手だ。

マンチェスター・Uを迎え撃つ鹿島は、日本代表として東アジア選手権のメンバーに選出されていた小笠原、本山の2名の参加が正式に決定した。代表合宿と日程が重なることから当初は不参加が予定されていただけに、選手本人はもちろんのことサポーターも歓迎すべき参戦となった。中盤でスコールズに勝負を挑む小笠原、本山のドリブルに体を投げ出すG・ネヴィルといった、通常ではなかなか目にすることのできない光景に胸は躍る。また、鈴木とファーディナンドが激しくコンタクトする場面も見られることだろう。東アジア選手権のメンバーから漏れ、ジーコ監督に「最近、元気がない」と指摘された鈴木には、いつもと違った相手との対戦で浮上へのきっかけをつかんでもらいたい。

果たして、マンチェスター・Uは世界王者に輝いた栄光の地、国立競技場でどんなパフォーマンスを見せてくれるのか。そして、小笠原、本山を筆頭にJリーグの首位を走る鹿島の選手たちが、世界トップクラスのチームをどこまで追い詰めることができるのか。楽しみな一戦は7月28日、19:00、国立競技場でキックオフを迎える。

以上

2005.07.27 Reported by 鈴木智之