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【J2:第19節 札幌 vs 山形 プレビュー】第2クール2位の札幌は上位4連戦の初戦に挑む。山形は前節無得点の悔しさを打ち破れるか(05.07.01)

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7月2日(土)J2 第19節 札幌 vs 山形(14:00KICK OFF/札幌厚別)
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-スターティングメンバーは、試合開始約2時間前に各試合のスコアボード「試合詳細」に掲載されます-
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第2クールのみの戦績を見ると、札幌は勝点16。これは勝点18の京都に次いで2位の成績だ。対する山形の第2クールは勝点7で8位と、今ひとつ勝点の積み上げに勢いがない。

ただ、札幌の第2クールの残り4試合は山形、甲府、鳥栖、京都と上位との厳しい対決が続く。加賀の出場停止で3試合ぶりに先発濃厚のDF西澤は「上位相手に勝つことができたら、ウチを本当に強いと他のチームが認めてくれるだろう」と語る。まずは今節の山形戦が、強さの真価を問われる最初のハードルとなる。

前節、山形はみちのくダービー・仙台戦で、スコアは0対0だがシュート数21・被シュート数8と終始押していた。FW根本が「動けてるし、崩せてるし、シュートもしてるし」と話したように、中盤のスピーディな人の動きと早いパスワークでチャンスメイクできる力はふんだんに発揮された。

あとは得点さえ決まれば、だ。鈴木監督も仙台戦後の会見で「決定力というところに尽きる」という談話を残したが、フィニッシュまでの流れはほぼ完璧なだけに、得点ゼロは悔しいところ。今節の山形はゴール前の最後の仕上げという点に相当こだわりを抱いて、アウエー・札幌厚別に乗り込んでくるだろう。

山形の右サイドバックには前節出場停止だった臼井が復帰の見込み。そして中盤では大塚が今節出場停止。一つ空いた先発のイスには、疲労が考慮されて控えに回っていた佐々木が3試合ぶりに先発に復帰し右の中盤へ、そして高橋が右から左の中盤に移り、左に立っていた本橋が中央にずれるという形が予想される。こうした多少の布陣の変更があっても、加わる選手はレギュラー級。山形の中盤のスピードが落ちるとは考えにくい。

一方、札幌の前節は横浜FC相手にシュート数8・被シュート数12と、2対1で勝ったわりには押し込まれた様子が数字にも浮き出ている。それでも札幌が2連勝をしてきているのは、引き締まっているDF陣が相手に先制点を許していない事に因っている。

曽田を3バック中央に配し、その曽田の左右に立つ候補としては西澤、池内、加賀、さらに中盤の底や左サイドでの出場も多い西嶋の4人。曽田はずっと固定されているものの、先発DF3人が前の試合と同じ布陣というのは、前々節・福岡戦から前節・横浜FC戦にかけてのみ。負傷や出場停止などで常に日替わりだが、それでもグループとしてのパフォーマンスのブレは少ない。

数週間前の紅白戦で、開始2、3分でAチームのDFがミスをしてBチームの選手と代えられたことがある。そうして代えられるのを選手皆が当然のように受け入れている。いい緊張感、いい集中、高い意識が今のDF陣にある。

曽田も「誰が出ても高いレベルでやることができている。監督から見れば、競わせる事ができているということだと思う」と手応えを口にする。こうした競争の図式が、DF陣の粘り強さにつながっている。

こうしたDF陣が中盤と連係をとってバランスを崩さず守り抜くことができれば、山形と均衡のとれた一戦に持ち込むことは可能だ。柳下監督は「相手と1対1にさせるのでなく、2対1(の数的優位)を作る形にしたい。そのためには早い展開を。同じスピードで11人が動けるようにしたい。そうすれば、1人がやられても他の選手が短い距離でカバーできる」といった、早い連動性を狙っている。

昨季のこの対戦カードは山形の4戦全勝。今季第1クール(第11節・5月7日)も山形がホームで3対0と勝っている。山形が相性の良さを今節も発揮するか、それとも札幌が長らく続いた「カモ・苦手」関係を打破するか。

以上

2005.7.1 reported by 永井謙一郎
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