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【J2:第19節 湘南 vs 仙台 プレビュー】4バックを敷き、アグレッシブな攻撃サッカーを展開する両者の対決。サイドの攻防を制するのはどちらか。(05.07.01)

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7月2日(土)J2 第19節 湘南 vs 仙台(19:00KICK OFF/平塚)
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-スターティングメンバーは、試合開始約2時間前に各試合のスコアボード「試合詳細」に掲載されます-
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 4月30日の仙台スタジアムは歓喜に揺れていた。9節目にして手にした今季ホーム初勝利に「ホッとしている」と、都並監督も安堵の表情を隠さなかった。無失点で切り抜け3点を奪い撃破したその相手が、湘南だった。

 サイドハーフを高い位置に保ち、連動してサイドバックも押し上げる。その結果、生まれるコンパクトな守備から転じた攻撃は、おなじようにサイド攻撃を標榜する湘南のそれを圧倒した。
トップ下の財前宣之の動きも見逃せない。自由度の高い動きで相手のラインを翻弄し、マークの緩みを誘ったのは明らかだった。先制点は、右に流れた財前がアシストを記録している。また、この試合の勝敗の行方を大きく左右したといえる後半20分の2点目は、湘南のミスから始まったものだ。ボールを奪った大柴克友が右サイドを切り裂き、追加点を導いた。両サイドを起点として確実にゴールに結びつけた仙台が、勝ち点3を手にしたのだった。

 その後、13、14節の連敗を経て3連勝を重ねた仙台は前節、山形に押されながらもスコアレスドローに持ち込んだ。「メンバーがすこし新しくなったことで、選手間の距離のバランスが悪かった」試合後、都並監督は劣勢の要因を指摘した。だが白星には結びつかなかったものの、シルビーニョがトップ下でようやく初先発を果たし、また渡辺広大も途中出場ながらJリーグデビューを飾っている。戦線を離脱していた財前も戻ってきた。今節はサイドバックの森川拓巳を出場停止で欠くが、指揮官が当初思い描いていた役者がここに来て揃ったことは、厳しい夏場、さらにその先を見据えたうえで、大きなアドバンテージとなるだろう。都並監督の指摘した「バランス」をこの1週間でいかに修正したかが、今節、そして今後を占う意味でも鍵を握る。

前回の対戦で圧勝を許した一方の湘南は前節、草津を相手に最後までゴールを割ることができず、逆に終了間際にPKを決められ、痛い黒星を喫した。相手の緩いプレスの中、細かいパスを回すことはできたが、自分たちの時間帯に得点をあげられなかった。待っていたかのようにミスに乗じる草津の動きにもペースを乱されている。

「ミスからの失点が多い」と、佐藤悠介は指摘する。
「チーム全体で失点を減らしながら、数少ないチャンスをものにして勝ちに繋げる、そこだけだと思いますよ」
たしかに仙台との前回の対戦でも、ミスが失点を招いている。掴んだ流れを得点に結べず、前節は試合を落とした。

ただ敗れた草津戦にも光明はある。佐藤悠介を経由するサイドチェンジ、また加藤望と鈴木良和にボランチの浮氣哲郎が絡み右サイドを打開するなど、チャンスを生み出す攻撃を見せたのも事実だ。ミスを抑え、チーム全体で行なうコンパクトなディフェンスを基盤に、上田監督の目指すアグレッシブなサッカーが見えてくる。

勝ち点3差で2位集団を追う仙台と、その仙台に2差でつける湘南、ともに試行錯誤を繰り返しながら、進化を見せる。流れを引き寄せ、勝利に結びつけるのはどちらか。前回の対戦のお株を奪うがごとく、湘南は平塚を歓喜に揺らしたい。

以上

2005.07.1 Reported by 隈元大吾
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