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【FIFAワールドユース選手権大会 オランダ2005】最終メンバー発表後の大熊清監督(U-20日本代表)コメント(05.05.28)

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○大熊清監督コメント

「非常にタイミング的にも辛く厳しい選択だった。今までのことや全員守備全員攻撃ができるか、メンタルを含め世界で戦える21人を選びました。カタールやブラジル遠征で選手が伸びていて、チームとしては強化され競争が激しくなりチーム力が上がっている。世界は甘くなく、(本番まで)時間がないなか足りないところはあるが、ここのキャンプと(現地に)行ってからでつけていきたいと思う。

この年代は育成、競争、勝利という至上命題があるが世界の舞台にチャレンジして十二分に発揮してきたい。
オランダは今回ホスト国ということでベストを組んでくるので初戦が重要になってくる。そこに向けて時間が少ないなか、選手、チームを強化したい。チームが若く大学生も多く、足りない部分もあるが若い力を十二分に発揮して頑張りたいと思います。御支援よろしくお願いいたします」

――今回の選考のポイントは? ユーティリティープレーヤーを選考しているようだが。

「単純に出るのは11人だが、前回も20人のうち19人がピッチに立っている。厳しい戦いで、ご指摘の通り、全員じゃないけどユーティリティーでないと対応できない。ただ使い勝手がいいだけではだめで、世界を相手にメンタルを含めて戦えるやつ。21人での勝負になった時に戦えるそういうメンバーを選ぶべきだし、選びました」

――ここまでほとんど試合出場してない梶山を21人に入れたのは?

「ここまでキャンプでの調整が順調に来ているのと、初戦の24時間前まで(ケガ人がでた場合に限り)メンバーが替えらるので。アジアユースでの反省をふまえ、中盤が機能していないときのチームとしてのパフォーマンスを考えた。前のチーム(U-18)の時のことやJでの経験が豊富で、アジアユースには出てないがU-18での中盤の中心として期待を含めて21人に入れた。(回復まで)時間的に難しいかもしれないが初日のあと4日空くので入れた」

――最低ノルマは? ベスト8を越えることですか?

「最低限予選を勝ち抜けないと、突破しないといけない。前の大会では早生まれが多く、また世界情勢などで時期が延び、Jの経験をした選手が多かった。
この世代はU-17を含めて世界を経験していない。試合は経験だけではないし、集中していけば戦えるとは思うのでベスト8は超えたいと思うし、歴史的なものは意識して戦いたい。前回もそうだが(成長の多ため)1試合の大きさは測り知れないので勝ってベスト8、それ以上を目指して戦いたい」

――合宿中に発表をしたのはなぜですか?

「FIFAに登録の関係もあるし、メンバーが決まっている以上チームに返さなくてはというのもあるし、今日ナビスコカップのあるチームもある。一流の選手は所属チームと代表(の両方をこなさなくてはならない)。大切な選手は返して再度チームで活躍して戻ってきてもらいたい。
選手には今朝のミーティングで告げた。
選ばれた21人には、今日の日を忘れずにワールドユースとその後のサッカーをやっていって欲しいと伝えました。選ばれなかったやつにも今日を忘れずに、悔しさをクラブではらして欲しいと。北京五輪につながる世代なので。逆に選ばれなくてもまた競争に加わって欲しい、最終的に(目標)はA代表なので忘れずに頑張ってくれと伝えました」

――これからの合宿でやっておきたいことは?

「コンディションにばらつきがあって、例えば森本なんかはチームで控えで、出ても10分から15分。そういう選手が多く、チームとしても調整が難しいし、やり過ぎても逆にやらなくてもダメ。難しいコンディションにいる人が多い。技術はワールドユースまでに追い付くことはないが、共通認識を持つことグループを上げていくことが大切だと思う。フィジカルも、上手い速い国の方が走るしアグレッシブでボールも人も動くので、人とボールが動くということにおいては同等でないと勝てない。また、ただ走ればいいではないが走れるというベースは作ることができるし、やらないといけない。育成年代では痛感している」

――キャプテンは誰ですか?

「正式には現地で言おうと思っている。年代の特徴を含めて色んな選手にやらせてきたが見極めながら正式に現地で発表したい」

――対戦国について分析は進んでますか?

「アヤックスの二人が6月8日のワールドカップ予選を戦うメンバーに入るとかフルハム、アーセナルなどの選手もいてフル代表も多い。正直うちのチームではJに出てる選手は少ないので、体験したことのない1対1や、強さだと思う。ビデオでは分からない運動量や数的優位で攻めて、守らないと。1対1だけということでなく全体にコンパクトということを意識しないといけない。
ベナンは選手の個人名まではあがってこないが、初戦から中4日あるので1戦目を見たいと思っている。アフリカ予選の3位決定戦でみている。センターバックは平山より大きく、サイドにも速い選手がいる。(壮行試合の)カメルーンよりフィジカルもあり、名前は知られてはいないが、アフリカ3位の実力はある。
オーストラリアは先週プサンカップで釜山に来ていたが見れてはいない。現地で一戦目を見たい。ややリトリートしながら組織的に速い攻めという感じ。大型で、サイドに速い選手がいる」

――平山、森本について評価して下さい。

「平山は大学ではできないドリブルをしたりというプレーをしていたのだが、シンプルにゴール前の存在感という彼の良さが出るようになっている。この年代でこれだけの経験をしている選手はいない。得点も求めたいが彼だけではなくて彼を活かせるような意識、クロスの精度をあげて決めるのは平山という高いレベルでの得点が必要。
森本をメンバーに入れた要因はゴールへの気持ち。彼のそれでほかの選手があくし、得点にも期待できる。先発を争ってほしい。Jで出だしたころより壁があるのは当然だがそのJの壁を越えるためにも、ワールドユースに出ることがクラブのため、日本サッカーのためになると思う」

――勝ち点いくつでグループリーグを勝ち抜けると思っていますか?

「勝ち点差ではなく最後は得失点差だと思っている。前回も3戦目エジプト戦で勝ちか引き分けで上にいけると決まっていた。1試合1試合トーナメントのような戦いになる。3分けでも、1勝1分1敗でもいけるが、この手の計算は他力なので……」

――監督が前回を知っているというアドバンテージはどういうところにありますか?

「怖さを知ってるということはいいが、知っている分、経験した上で選手に言えるということ。サッカーの恐ろしさ、リズムがこちらにあっても一発があるという、Jリーグとは違っていて比較にはならない。役割をクリアにして行かないといけない。怖さを知っている分不安は多いがその怖さも選手に伝えていかないといけない」

――前回の平山的存在(直前招集、急上昇株)はいますか?

「平山はフォワードで点を決めるということで比べられないが、伊野波の存在、ユーティリティーさで他の選手の意識が変わったり、前田がどうにか広島で出て自信をつけている分フォワードが活性化されたり、小さな活性化が前の世代よりは多い。平山、平山でなくて小さなものでも前の世代より流れを変えられる選手は多い。チームとして機能するようにするのが自分とスタッフの仕事」

――現地で練習試合は組んでいますか?

「今のところ組んでいません。前回もそうだが、こちらで厳しくトレーニングしていくし、紅白戦もするので。ただどのような状況がおとずれるか分からないので、現地で対応していきたい」

以上

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