●5月27日(金)19:20キックオフ/東京・国立競技場
KIRIN WORLD CHALLENGE キリンカップサッカー2005 -Go for 2006!-
日本代表 0-1 UAE代表
得点者:
69分 UAE 8ハイダル・アロ・アリ
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○ジーコ監督(日本代表)
「第1戦に続いての敗戦という結果になった。第1戦での修正を踏まえてこの試合に臨んだ。すでにキリンカップのタイトル獲得の可能性がないという状況の中で、選手の気持ちと課題をクリアして、W杯の大事な試合にいかにつなげるかということを意識した。バランス、サイドの崩し、中盤の構成やポジショニング、ボールの支配率も日本代表のほうが上回っていたと思う。カウンターで失点してしまったが、どんな時にも積極的に戦うという自分たちの姿勢は、各選手たちに出ていた。
負け慣れていないチームなので、この連敗を後にひきずらないようにしたい。気持ちに勢いを持って、勝ち点3をバーレーン戦で取れるように、バーレーン戦に向かって出発したい」
Q:キリンカップの2試合を通じて同じようなカウンターでの敗戦になったが、ジーコ監督にとってこの2試合の意味と、これを機会にチームが何か変われると思っているかを聞かせてほしい。
「今日の試合は、後ろからスペースに飛び出す相手の動きに対して、日本の選手は少し遅れた場面もあったが、非常によく付いていたと思う。ただ、今日のように日本のホームの大観衆を前にすると、相手は『今日勝てば優勝できる』というような状況の中でも引いて守ってカウンターを狙ってくる。世界的にもそういったサッカーが多くなる傾向にあるが、自分はそういったサッカーに対して疑問を感じる。ですが、そういうサッカーが多いのも事実で、それに対してバランスを崩してしまうと今日のような結果にんなってしまう。ただし、今日の結果はバランスが崩れたというわけではなくて、相手のシュートの精度がよかったということ。日本はいくらシュートを打っても、あれだけ引いて守られるとどうしても相手に当たってしまう。
そういうサッカーに対してどう戦っていくかということだが、ある程度は引いてカウンターを狙うようなサッカーを、奨励はしないが、時間帯によってはしなくてはいけない場面が出てくるだろう。
カウンターからの失点がバーレーンで起こってしまうと厳しくなると思うので、2度と起こらないようにもう一度速さとバランスを確認して臨みたい」
Q:CKがチャンスにつながっていないが、バーレーン戦に向けて隠したからの結果か?
「隠したということはない。今日はいろいろなリスタートのバリエーションを試したつもり。後ろからや、遠目、ファーサイドを狙うなど。しかし、打っても打ってもバーに当たったり、敵や味方に当たってしまった。これがサッカーなのかなと思う。
これまで、日本は相当リスタートから得点を取ってきた。そのため特にアジアでは日本を研究してきている。研究されている中で、日本ができることは練習の反復で精度を上げていくしかない。このことは選手も理解しているし、リスタートは大きな武器でもある。精度を上げていけるという自信が選手たちにもあるし、リスタートは大きな武器としてこれからも持ち続けたい。
今日の試合は一方敵に押し込まれたわけではなく、ゴールライン上にボールがあったけれども入らないというような展開だった。これがサッカーの怖さでもあるが、チャンスが作れていないわけではないので、あれだけゴールに近づいているのだから、次の試合こそと期待している」
Q:鈴木の元気がなかったように感じたが、ジーコ監督はどう感じたか?
「彼の特徴は出ていなかったかもしれないが、その中でも彼は自分に何ができるのかを考えていた。少なくともチームのために走る、戦う、当たる、そしてそこから何とかして味方にボールをつなごうという努力がしっかりできていた。
今まで、大切な試合で彼のゴールによって救われたということがたくさんあった。みなさんが本当にW杯に行きたいのなら、ここで選手たちを励ましてやってほしい。プレーがうんぬんということではなく、『大丈夫だ』という皆さんの声が、今の日本代表チームにはいちばん必要だ。そこのところを、ぜひよろしくお願いいたしたい。
ベッカムがPKを大きく外して、客席に飛び込むようなボールになっても、彼の価値は失われない。選手を大事にして、明日は彼の良さで勝てると期待してほしい」
Q:バーレーン戦に向けての戦力強化で、中田英選手の追加招集が考えられると思うが、彼のポジションについて切り札としてのベンチスタートやサイドでの起用なども考えているか?
「今のところは中田英をベンチからということは考えていない。バーレーン戦に向けては、柳沢・中田浩二、中田英寿、中村の4名を追加するつもり。バーレーン戦前のキャンプ地であるアブダビで、彼らのコンディションを見て配置を考えることになるが、今のところは中田英のベンチは考えていない。
サイドでの起用については、そういったポジションでもよいプレーをしてくれると思うが、ポジションについては決めかねている」
以上
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