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【U-20日本代表 新潟キャンプレポート】ワールドユース最終メンバー発表まで、アピールの時間は泣いても笑ってもあと1日!(05.05.27)

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ワールドユース本番前最後の実戦、壮行試合第2戦・U-20チリ戦の翌25日、U-20日本代表は新潟に向かい十日町市での最終合宿に入った。

合宿初日、地元で歓迎セレモニー
到着後、まず市役所で歓迎のセレモニーが行われた。昨年AFCユース選手権前にもここでキャンプを張っていることもあり、少なからぬ縁のある十日町市。昨年の新潟地震でもっとも大きな被害が出た地でもある十日町市の子供たちへ、大熊監督の発案のもとアディダスジャパン株式会社と共同で24個のサッカーボールが贈られた。

25日の練習では、チリ戦のサブメンバーは新潟サテライトとの練習試合に臨み、出場メンバーはクールダウンを行った。
新潟サテライト戦では、所属クラブでリーグ戦初出場を果たしたばかりの船谷(磐田)が33分に左足でフリーキックを直接決めた。46分には右サイドの前田(広島)から中央で受けた原(駒沢大)が右足で決め2-0に。しかし、後半は2失点を許し2-2のドローに終わった。
出場メンバーは以下の通り。
GK・松井謙弥(磐田)[→45分山本海人(清水)]、DF・河本裕之(神戸)、柳楽智和(福岡)、森下俊(磐田)、高柳一誠(広島)、MF・杉山浩太(清水)船谷圭祐(磐田)[→70分山本真希(清水ユース)]、山本真希[→45分苔口卓也(C大阪)]、吉弘充志(広島)[→45分細貝萌(浦和)]、FW・原一樹(駒沢大)[→22分豊田陽平(名古屋)→77分原一樹]、前田俊介(広島)


新潟合宿2日目はハードな2部練習
午前中は、前日の新潟サテライト戦に出場した選手たちはクールダウン。24日のU-20チリ戦出場組(増嶋<F東京>を除く)はアップの後、3対3のミニゲーム、そしてなんとフルコートを使っての6対6のミニゲームを行った。走らない限りボールに追い付かず、つながない限りゴールが遠い。そんなハードなゲームが約20分続いた。最後はサイドでワンツーを入れて、オーバーラップをしてのシュート練習。ボールを扱いながらも走りの要素がかなりの分量含まれる練習に、選手たちはぐったり。しかも練習後監督がかけた言葉はこうだ。「昼ご飯を早めに食べて、きちんと休んでくれ!」つまり、午後練もハードだぞ、ということ。

そして、束の間の休息の後、そのハードなトレーニングは始まった。増嶋、豊田は新潟市内の病院へ検査に向い、山本真希、水本(千葉)、伊野波(阪南大)、前田は軽いジョグで切り上げた。
彼らとGK以外のメンバーを待っていたのは、フルコートを使ってキックあり、走りありのサーキットトレーニング。昨年のAFCユース選手権前にも、この十日町キャンプで同じようなトレーニングを行っている。その恐怖の内容とは…頭にピッチを描きながら想像していただきたい。
縦にサイドをほぼゴールからゴールまでドリブルで運ぶ。そこで中で待ち受けるコーチとワンツーからセンタリングを入れ、一旦ボールをリリース。そこから対角線上のコーナーへはランニング。その間15メートル程は前後左右のステップが入る。対角線上のコーナーからまたサイドに沿ってランニング。ここでも間10メートルほどサイドステップが入る。そしてコーナーに着いたらヘディングを2回。そしてまた対角線上にボールを運びながら帰ってくる。

そんな世にも恐ろしいトレーニング。これをひとり5周程度繰り返したら、次は心拍数を測りながら同じことを繰り返す。1周を終え、上がった心拍数が130に落ちたら次の周回へ出るというパターン。これで持久力のあるなしは一目瞭然。兵藤(早稲田大/トレーニングがきついことで有名な国見高出身)、水野(走り負けないオシムサッカーを実戦中の千葉所属)は終了後の回復も早かった。終了後も兵藤はトレーナーと戯れていたし、水野は終わった選手ら軽口をたたいており…と、なんとなく納得させられる結果に。
1周を終えるたび「今まででいちばんキツイー!」などと叫びながら頭から水をかぶる選手たち。見ているこちらが辛くなるトレーニングだった。その後は2人1組でDFを置かずにパスからのシュートを打つ練習。ドリブルシュートはなしで、きちんと丁寧に枠におさめることを目的にした練習。これを終え、この日の午後練習は終了した。

しかしこれだけきついトレーニングを行っても選手たちは充実の表情。汗を流しながら「きついっす」「やばいっす」とお決まりのセリフを口にする選手たちはどこか笑顔。「俺、休みないっすよ!」と話す選手たちは、それをいやがる風ではないのだ。
対象的だったのは、この日、先に練習を終えた別メニュー組。見るからにきつそうな練習を回避できてラッキーとは当然思えないようで、「監督に『休んでおけ』って言われたから…」とうつむきがち。

当たり前と言えば当たり前。28日には、いよいよFIFAワールドユース選手権の最終登録メンバー21人が発表される。きつかろうがなんだろうが、アピールの場は残りわずか。そんな緊迫感が、ここにきてようやく選手たちから伝わってくるようだ。

「俺が行くから勝ってくれ」とAFCユース選手権時、招集されなかった本田(名古屋)は思っていたという。それは「ワールドユースには絶対行きたい」という気持ちの裏返し。そしてそう思っていたのは本田だけではない。その絶対行きたい舞台へ上れる21人が、間もなく決まってしまう。アピールの時間は泣いても笑ってもあと1日。


以上

2005.05.26 Reported by 了戒美子

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