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【J2:第14節 水戸 vs 横浜FC プレビュー】9試合ぶりの勝利を目指す横浜FCを迎え、上位に食い込むために勝点3が必要な水戸。(05.05.27)

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5月27日(金)J2 第14節 水戸 vs 横浜FC(19:00KICK OFF/笠松)
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-スターティングメンバーは、試合開始約2時間前に各試合のスコアボード「試合詳細」に掲載されます-
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今節の笠松は『金曜ナイター』。初夏の暑さと連戦による体力的なダメージにとっては、幾分やさしいシチュエーションとなる。ここのところの水戸地方の気候は、夕方過ぎから格段に涼しい空気に支配されている。こと、笠松の風は夜になお厳しい。観戦の際には1枚羽織るものを持参することをオススメしたい。

さて、今季2回り目のこのカード。夜の涼しさとは裏腹に、非常に熱い内容になることが予想される。
横浜FCは、第1クールの水戸戦(第6節@三ツ沢)で引き分けた試合を含めて、以後8試合、勝利から遠ざかっている。その発端となった水戸との戦いは、いわば因縁めいたもの。シーズン当初は安定した戦いぶりで中〜上位に食い込めていたが、ずるずると順位を下げ、今や11位というポジションに甘んじている。
しかしながらここ2試合は、引き分けといえども粘り強い戦いを続けていて、特に、ボールに対してのアグレッシブなアプローチは、見るものの心に訴えかけるような熱いものを感じる。前線からの泥臭いチェックでボールを奪い、シュートチャンスを増やすことがゴールへの必要条件。中盤を支えてきた小野信義を出場停止で欠くのは痛いが、チーム一丸となった戦う姿勢を90分持続できれば、待望の勝点3も現実味を帯びてくる。

対する水戸。前回の横浜FC戦は、シーズンスタート時の『守備崩壊』(開幕から4試合で13失点)の修正を実感できた価値ある引き分け。笠松に迎える今節は、是が非でも勝ちにいきたいところだ。4バック+1ボランチの布陣もすっかり慣れてきたようで、ボランチ栗田の周辺に出来るスペースも、全体的に流動、連動してうまくケアできるようになってきた。
期待のFW陣に故障者がいるが、2年目の岩舘も前節で及第点の働きを見せたし、火曜日のトレーニングマッチでは金子が3得点と、控えに甘んじていた選手たちが軒並み調子を上げてきている。どのようなチョイスをするのか、前田監督としては悩みどころだが、戦力が揃わなかった開幕当初のことを思えば『うれしい悲鳴』にほかならない。
好調な攻撃陣が先取点を奪えば、勝利はグッと水戸に傾いてくる。その根拠は、ここのところ多用されている『跳ね返しのフォーメーション』にある。ここ数試合、左のサイドバックには大和田が起用されているが、彼は188cmの長身で空中戦にはめっぽう強い。水戸が先行している場合、後半残りわずかな時間帯では、大和田をストッパーの位置に、そして吉本あるいは深津を1人あまらせることで、相手のクロスをことごとく跳ね返してしまう。こうなっては単純なクロスで得点することは困難で、相手チームは過ぎていく時間をひしひしと感じながら、焦燥感の中で冷静なサッカーを展開していくことは難しい状態に陥ってしまう。

この試合、笠松では『デルリスTシャツ』の販売を実施する。限定100着、ファン垂涎の一品。すっかり水戸のアイドルとなった感じがするが、この試合に出場できるかは正直難しいところ。しかしながら『デルリスだけが水戸じゃない』というところを、他のプレーヤーにはアピールしてほしいし、そういう選手が出てくることこそ、水戸がこれから上位を目指すために必要な要素になると感じる。そして、それはどの選手なのか。そういう選手を探してみるのも、J2の楽しみなのかもしれない。


以上

2005.05.26 Reported by 堀高介
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