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【国際親善試合 U-23日本代表 vs U-23チュニジア代表 レポート】やれることはやってきた。あとは最終発表を待つのみ(04.07.15)

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7月14日(水) 国際親善試合
U-23日本代表 0 - 1 U-23チュニジア代表(19:20キックオフ/豊田ス)
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 U23日本代表のアテネ行きをかけた最後の戦い、チュニジア戦が7月14日夜7時20分に豊田スタジアムでキックオフされた。選手たちにとっては2日後の16日に発表される最終メンバー18人に選ばれるため、対戦相手のチュニジアとの戦い、チームメイトとの戦い、むせるような暑さとの戦い、そして何より自分自身との戦い。山本監督は本戦のプレッシャーを想定して、あえて選手たちにプレッシャーを与えて試合に送り出した。

 それぞれの選手が強い思いをもって試合に臨んだ。

 「実は明日はチャレンジしてみたいことがある」坂田大輔選手(横浜FM)は前日練習の後、こうつぶやいた。一体彼がなにをやってみたいのか?プレーを注目していたいと思った。
 
 試合当日、「いつもと変わらない1試合、だけど(アテネにむけて)最後の試合だから結果を出したい」という思いを胸にピッチに立った坂田選手。プレーからは終始その気持ちが痛いほどに伝わってくる。しかしその「チャレンジしたいこと」はどうもうまくいっていない様子だ。坂田選手はスピードのあるアフリカのチームを相手に、自分の持ち味であるスピードを生かしたプレーをしたいと思っていたのだ。他の選手とは違う自分の持ち味をアピールしたいという強い思い、そして自分のサッカー人生においての経験と自信のため・・・。

 試合後「昨日言っていたこと・・やってみたけど何も出来なかった。それをやらせてもらえなかったという感じ。気持ちはあったけど結果がついてこなかった。ただメンバーに選ばれるかどうかは、今日の試合だけじゃなく、これまでのこと、毎日の練習、Jリーグでのプレーすべてが評価につながるんだと思う。後は待つのみです」と坂田選手。この試合に関しての満足はできなかったものの、これまで自分のやってきたことには胸をはれる。そして「発表の瞬間?その時間は『サカつく』をしてるかな」と笑って話した。

 そしてもう一人、これまでこの世代の代表で中心メンバーにいながらも故障が重なり、その都度代表辞退を繰り返してきた阿部勇樹選手(市原)。「今度こそ」その思いは当然。「この日に向けてやるだけのことはやってきた。だから明日も悔いのないようにしたい。明日もやるだけのことをやるから」と前日練習を終え、落ち着いた様子で話した。
 
 その阿部選手はベンチスタート。前半28分には山本監督から既に声を掛けられピッチの中を指さしながら指示をうけ、アップを始めた。山本監督は後半開始からDFを3バックから4バックに変え、阿部選手はそのCBに入った。終始冷静に周りに指示を出し、DF全体が落ち着きを取り戻した。指示を出す阿部選手の腕にはキャプテンマークがしっかりと巻かれていた。試合後には多くの報道陣に囲まれ静かに試合を振り返る。「やることはやった」その自信を胸にスタジアムを後にした。「自分自身との戦いに勝った」というのはこのことではないだろうか。

 「アテネオリンピック登録メンバーは18人」選ばれる選手、選ばれない選手、それぞれがここまで歩んできた道を大切に、そしてこの経験を更なる成長へとつなげていくことだろう。多くの選手が同じように口にした言葉、それは「このメンバーで一緒にやってこれたこと、ライバルとして戦ってきたことがすごく良かったと思う。ここでやれたことは本当に楽しかった」山本監督のもと一つの大きなチームが一つの区切りを迎え、そして同時にまた共に戦う日に向けてそれぞれが新たな一歩を踏み出す。

 「やれることはやってきた。あとは待つのみ」選手たちは今、いよいよ近づいてきた明日、16日午後2時のメンバー発表を待っている。誰のもとにアテネ行きの切符が届くのだろう・・・。

以上

2004.07.15 Reported by 日々野真理

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