アテネオリンピック登録メンバー18人が発表され、いよいよ体制が整った「なでしこジャパン」。選考の直前に行われた3日間のキャンプでは、選手たちの様子もどことなく違って見えた。それもそのはず、第三者からは当然選ばれると見られていたレギュラー選手たちからも、「この発表があってやっと安心しました」という声が聞かれたほど選手たちにとってはナーバスにならざるをえない状況。
「メダル獲得」これをチーム全員の共通意識としてアテネに向かう「なでしこジャパン」。グループリーグをトップで通過し、準々決勝で勝利、そしていよいよメダル獲得に向けて…そのために何をするのか、具体的なプランがスタートされている。
グループリーグで対戦するスウェーデンとナイジェリアに勝つために、7月12日から3日間行われたキャンプでは具体的なトレーニングが始まった。初日の夜にはビデオを使い、それぞれのストロングポイント、ウィークポイントが説明された。
まず初戦に対戦するスウェーデン、昨年のワールドカップでは堂々の準優勝、言わずと知れた強豪チームだ。上田監督は「勝てない相手じゃない」とした。勝つためのポイントとしてツートップへの警戒、そしてDF面でのウィークポイントを挙げた。「(7月30日に対戦する)カナダは、スウェーデンと体格もプレーにも似たところがあるので、シミュレーションとなる。そこから何が必要か、修正をしていくつもりです」と上田監督は話した。ミーティングの翌日、選手たちの表情からは強豪に対する不安や恐怖心が消え、それぞれが対戦にむけて具体的なことを口にし始めた。
2戦目で対戦するナイジェリアについて「負ける相手じゃない」とした上田監督。「男子同様に身体能力の高さは当然ある。しかし昨年行われたワールドカップでは予選リーグに一勝もしていないこと、そしてチーム戦術という意味では普通にやって負ける相手ではない」と説明をした。試合をしたことがないアフリカのチームということに対する不安を持つ選手たち、その不安を払拭することを大きなポイントとした上田監督。
2位でも突破できるグループリーグ。しかしメダル獲得に向けて、グループリーグをトップで通過することが非常に重要なポイントとなる。グループをトップで通過してくるであろうドイツ(2003年W杯アメリカ大会優勝)と準々決勝で対戦することを避けメダル獲得の可能性を少しでも高くするためだ。
着々と進められている「なでしこジャパン」のメダル獲得への準備。すべての対戦を通しての対策として挙げられたのがセットプレー。「私の持っているアイディアの様々なパターンのセットプレーを試し、最善のものを採用する」とした上田監督。ポイントとのなるのはキッカーの山本絵美選手。チーム(TASAKIペルーレ)に戻ってもリーグ戦への練習とともに、セットプレーのために練習に余念がない。「やることがいっぱいで大変です」と言うその表情は明るい。
初戦は8月11日。他のどの競技の選手よりも先に第1戦を迎える「なでしこジャパン」Lリーグでそれぞれのチームで2試合を戦い、その後7月30日に国立で行われるカナダとの壮行試合を経て、最終キャンプ地のオランダへと旅立つ。「今のチームをベースにして更に質をあげていきます」と力強く語る上田監督。本番までの残されたわずかな日程の中でどんなチームになっていくのかが楽しみだ。出来る限りの応援で彼女たちを送り出したい。
アテネで輝け!なでしこジャパン!!
以上
2004.07.16 Reported by 日々野真理
J’s GOALニュース
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