Jリーグの原博実副理事長がスタジアムや視察先で見たもの、感じたことを率直な言葉で綴る『超現場日記』。12月8日は鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアムへ。J1参入プレーオフ2回戦・徳島ヴォルティスvsモンテディオ山形を視察した。
■J2・4位の徳島と6位山形との対戦
2週続けて鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアムを訪れる。J2・4位の徳島は、先週のJ1参入プレーオフ1回戦で5位のヴァンフォーレ甲府と戦い、1-1のドローで2回戦に進んでいた。迎えるJ2・6位の山形は1回戦で3位の大宮アルディージャを2-0で破っての進出。激闘が期待される。
まずはスタジアムの目の前にあるラーメン店「上手かもん(うまかもん)」へ。
「ゆずみそら~めん」があっさりして美味しい。徳島は快晴だ。ゴール裏も盛り上がっている。
山形からもたくさんのサポーターが来ていた。バスで13時間かけて来た人もいた。山形の人に聞くと、徳島はかなり暖かいらしい。先週、天童市の練習場では雪が降って雪かきが大変だったそう。チームは前々日に徳島入りし、万全の状態でこの日を迎えた。
先週に続けての激闘となったJ1参入プレーオフ。では、そのハイライトをどうぞ。
https://youtu.be/8Q3Aq9yTavA
■野村の心憎いパスから決勝点
最初のビックチャンスは山形が迎えたが、井出遥也のシュートは徳島GK梶川裕嗣がファインセーブでしのぐ。次第にリズムを作り出す徳島。左サイドの内田裕斗のドリブルとパス、そして野村直輝の心憎いパスが決定機を演出する。
53分の決勝点も野村のパスからだった。
オフサイドになるかならないかというギリギリのタイミング、そして角度、すべてが完璧なパスだった。それを受けた河田篤秀が芸術的なループで流し込む。トップスピードのままでボールを浮かすのは技術的にはかなり難しい。
一方、2点を取らなくてはいけなくなった山形は、63分に松本怜大がケガで交代。後半開始直後には柳貴博が負傷交代しており、満身創痍の状態だった。「勝利」以外に先に進めない山形は最後まで徳島ゴールを目指すも、得点ならず。徳島がJ1参入プレーオフ決定戦への進出を決めた。
続きはGoal.comでチェック