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コラム

Jリーグ副理事長 原博実の超現場日記

2019/9/30 10:56

【原博実の超現場日記2019/第29回】大阪ダービーから広島へ。フィッカデンティ監督新体制の名古屋が見せた守備への集中力

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大阪から広島へ! Jリーグの原博実副理事長がスタジアムや視察先で見たもの、感じたことを率直な言葉で綴る『超現場日記』。9月28日は明治安田生命J1リーグ第27節・セレッソ大阪vsガンバ大阪、サンフレッチェ広島vs名古屋グランパスの2試合を視察した。

 

■桜色に染まる長居

今週末はまず大阪ダービーを視察した。桜色のサポーターたちがスタジアムを彩る。

一方、反対のゴール裏に目を向けると青黒で染まっていた。アウェイのガンバ大阪サポーターも多く来ている。

試合前のチーム状態は非常に対照的で、セレッソ大阪が4連勝中で勝ち点43を積み上げて上位争いを繰り広げている一方、G大阪は勝ち点31で残留争いに巻き込まれている。
ヤンマースタジアム長居の外にも大勢のサポーター押し寄せた。

試合前にスタジアムを一周してみる。

すると、キックオフ1時間前に試合前の演出でフラッグを振るボランティアの人たちの打ち合わせに遭遇。これがそのフラッグでした。力強いパフォーマンスがホームチームを鼓舞する。

 

■ガンバは全体的に元気がない

C大阪のスタメンは、ケガで欠場中の清武弘嗣のポジション左サイドハーフに柿谷曜一朗が起用されている。前節の浦和レッズ戦でもそうだったが、柿谷のコンディション、守備への意識はかなり高まっている。
一方、期待のセンターバックである瀬古歩夢は、先日のU-22日本代表の北中米遠征後にポジションを木本恭生に奪われている。セントラルMFのレギュラー、レアンドロ・デサバトはケガ(?)のためか、ベンチ外。代わりにソウザがスタメンに起用された。
対するG大阪は小野瀬康介が出場停止。そのポジションには新加入のマルケル・スサエタが初めて入る。前節のサガン鳥栖戦で決勝ゴールを決めた渡邉千真が宇佐美貴史と2トップを組み、アデミウソン、パトリックはベンチスタートとなった。

ではハイライトをどうぞ。
https://youtu.be/oJHbRBhl59A

試合は開始早々にC大阪が2点のリードを得る。8分に丸橋祐介の左サイドからのクロスにブルーノ・メンデスが頭で合わせてネットを揺らすと、直後の11分に訪れた右サイドでのFKの場面でも、キッカーのソウザのクロスに合わせたマテイ・ヨニッチがヘディングで得点。G大阪はクロスに対する中央の対応が甘いように思えた。
G大阪がアデミウソン、パトリックを投入する準備をしていた56分、C大阪に3点目が入る。ライバルチームに3点のリードを許したこの日のG大阪は、チグハグな印象だった。選手のタレントではG大阪のほうが上回っているかもしれないが、チームとして活き活きプレーしているのはC大阪だ。
夏の移籍で宇佐美、パトリック、井手口陽介、スサエタを獲得したG大阪だが、宇佐美、パトリック、アデミウソンの組み合わせやポジションは何が最適なのか、まだまだ見いだせていないように見える。
 

全体的に元気がない。J1参入プレーオフ圏の16位・鳥栖との勝ち点差は「3」しか開いておらず、今こそが踏ん張りどころだ。頑張れG大阪!

5連勝で4位に順位を上げたC大阪は、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)圏内も狙える、頑張れ!

 

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