Jリーグの原博実副理事長がスタジアムや視察先で見たもの、感じたことを率直な言葉で綴る『超現場日記』。2019シーズンの第3回は2月23日、パナソニック スタジアム 吹田で行われた明治安田生命J1リーグ第1節・ガンバ大阪vs横浜F・マリノス。
■大阪の人は肉が好き?
いよいよ開幕した2019年の明治安田生命Jリーグ。22日には、ヤンマースタジアム長居で「金J」セレッソ大阪vsヴィッセル神戸の開幕戦に赴いた。そこでも思ったのだが、やっぱり「大阪の人は肉が好き」なのだろうか。パナソニック スタジアム 吹田のスタジアムグルメでも肉は大人気だった。
■さらにスリリングになりそうな横浜FM
ホームのガンバ大阪は昨年途中から宮本恒靖監督が就任。クラブ記録となる9連勝を挙げて残留圏から脱出し、9位でシーズンを終えている。
今季は韓国代表DF金英權も加わり、ケガ人も少なく前評判は高い。布陣は4-4-2。先発はGK東口順昭、最終ライン右からオ・ジェソク、三浦弦太、金英權、藤春廣輝。ボランチには高宇洋と遠藤保仁が並び、サイドハーフは小野瀬康介、倉田秋。最前線はファン・ウィジョとアデミウソンが組む。この2トップは強力だ。
アウェイの横浜FM、布陣は4-1-3-2。先発はGK飯倉大樹、右サイドバックに徳島ヴォルティスから加入した広瀬陸斗、左サイドバックはマリノスアカデミー出身で昨季はヴァンフォーレ甲府に期限付き移籍し経験を積んだ高野遼。そして、チアゴ・マルチンスと畠中槙之輔がセンターバックを組む。
中盤は、喜田拓也をアンカーに、天野純と川崎フロンターレから期限付き移籍の三好康児、トップは右に仲川輝人、中央がエジガル・ジュニオ、左にマルコス・ジュニオールの新外国籍選手。彼らはともに小柄だか、身体が強くスピード、ドリブルが持ち味だ。
ではハイライトをどうぞ。開始30秒でゴールが生まれます。
https://www.youtube.com/watch?v=IGB70WgKSe4
G大阪の小野瀬康介がキックオフ直後いきなりのゴール。3分、仲川輝人が右足で決めて振り出しに戻す。
特に横浜FMは昨年よりベースがかなり上がっている印象だ。両サイドバックの広瀬と高野は堂々としたデビューとなった。喜田が中盤で効いている。天野と三好、左利きテクニシャンの2人。見ていて楽しいFW仲川、エジガル、マルコスの3人がトリプルでどんどん仕掛ける。そこに両SBも攻撃に加わるため、攻撃のバリエーションはかなり豊かだ。奪われた時の危うさはあるが、観ていて楽しい。横浜FMの試合は今年もさらにスリリングになりそうだ。
一方、この日のG大阪は、試合を横浜FMのリズムにしてしまった。もう少し良い守備、良い奪い方ができれば、横浜FM両SBの背後を突けたはず。事実、終了間際の藤春の得点の後の横浜FMの混乱を見ると、もっと早めに2点目が入っていたらどうなったか分からない。
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