Jリーグの原博実副理事長がスタジアムや視察先で見たもの、感じたことを率直な言葉で綴る『超現場日記』。7日には、明治安田生命J1リーグ第32節・柏レイソルvs鹿島アントラーズを視察した。
■雨の中駆け付けた多くのサポーター
鹿島アントラーズがAFCチャンピオンズリーグ決勝に進出し、11月10日に第2戦をアウェイ・テヘランで戦うため、この試合は6日の火曜日に繰り上がった。
ホームの柏は、3日の前節で川崎フロンターレに0-3の完敗。ここまで勝ち点33の17位とJ2降格圏に沈んでいる。残り3試合、J1残留のためには是が非でも勝ち点3がほしい。
敗れた川崎F戦では3バック(守備時5バック)を採用したが、この試合は慣れている4バックで臨む。セントラルMFには中山雄太と手塚康平が並び、右のサイドハーフに伊東純也、左に江坂任。2トップはクリスティアーノと瀬川祐輔が組んだ。雨にもかかわらず、ホーム・三協フロンテア柏スタジアムにはたくさんのサポーターが駆け付けた。
対する鹿島は、先週末のACL決勝第1戦ペルセポリス戦から先発メンバーを全員代えてきた。GK曽ヶ端準、DF 右から小田逸稀、犬飼智也、町田浩樹、安西幸輝。MF右から遠藤康、永木亮太、小笠原満男、山口一真。2トップに金森健志、久保田和音。鹿島サポーターもかなり多い。
ではハイライトをどうぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=JlLbQeBX4MY
雨中の一戦は、いきなり動く。6分、金森のゴールで鹿島が先制。
追う柏は中山、手塚から次第にボールが動き出し、リズムをつかんでいく。そして、9分と24分に瀬川の連続ゴール。これで柏がさらにリズムに乗るかと思っていたところ、そこは鹿島。27分、小笠原のCKから町田のヘディングで同点に追いついた。
鹿島はさすがの勝負強さだ。これだけメンバーが代わるとやはりなかなかいつものように主導権が握れない。金森と久保田の前線からの守備がなかなかハマらず、どうしてもボランチの小笠原、永木が前に引き出される。すると中央が空いてしまい、瀬川やクリスティアーノにボールが入る場面が多い。
遠藤、小笠原、永木が感じていることと、金森、久保田、山口の感覚にちょっとずつズレがある。そのためいつもの鹿島らしい安定した守備にならない。前半は2-2に終わったが、明らかに柏のペースだった。
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