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2015/12/18 10:09

ゴールに直接絡んだのは誰だ?

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2015明治安田生命J1リーグは、サンフレッチェ広島の優勝で幕を閉じた。今回は選手にスポットを当ててデータを振り返りたい。

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データ

今季の得点王は、川崎フロンターレの大久保 嘉人が3年連続で獲得した。図表1に示したように、シュートエリアがペナルティエリア内外を問わないことやどちらの足でも決められるなど、様々なパターンでゴールを奪えることが強みといえるだろう。一方、最多となる13アシストを記録したのはFC東京の太田 宏介だ。その内訳を見ると、セットプレーによるものが6と左足から繰り出されるボールの精度の高さをあらためて見せ付けた。

次に、どれだけ得点に直接絡んだかを見るために抽出したのが、ゴール数とアシスト数の合計だ。最も値が高かったのは、広島のドウグラスで28(21ゴール7アシスト)。自ら得点を挙げるだけでなく味方のゴールを演出できるなど、チームを優勝に導いた原動力であったことが数字からも読み取れる。また、チームの総得点に対する割合が高い選手を載せたのが図表2だ。最も高かったのは、モンテディオ山形のディエゴで50%にも及ぶ。チームの攻撃の根幹を担っていたといえるだろう。

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データ

得点とアシストともに二桁を記録するのは容易ではないが、今季はあと1アシストでそれを達成する選手が1人だけいた。それは、名古屋グランパスの永井 謙佑だ。持ち前のスピードを武器に得点を奪うだけでなく、チャンスメイクもこなしていたのである。ちなみに、直近での達成者は2013年に当時川崎Fと柏にそれぞれ所属していたレナトと田中 順也であった。

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データ

今度は走行距離を見てみる。図表3に載せたのは、スプリント1回の平均距離が長い3選手と短い3選手だ。最も距離が長かったのは湘南ベルマーレの菊池 大介であった。サイドでアップダウンを繰り返すことでチームの躍進に大きく貢献した。続いたのは松本山雅FCの2人。カウンターで前に出る時や相手ボールになった際に長い距離を走って戻っていたと推測できる。とりわけ、田中 隼磨のスプリント距離はリーグで最長と、まさにチームのスタイルを体現していたといえるだろう。

逆に、最も短かったのは柏の鈴木 大輔で、次が広島の森﨑 和幸。特に、後者は中盤で巧みにバランスを取ることでチームを支えた。その中で、タックル数はリーグで20番目となる88回。的確なポジショニングによって、素早く相手に寄せることができていたのではないだろうか。

次回はチーム別のデータをインフォグラフィックで振り返ってみたい。