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J1昇格をかけた最終決戦「J1昇格プレーオフ」準決勝の見どころを今シーズンのリーグ戦のデータから紹介する。
惜しくも得失点差で自動昇格を逃したアビスパ福岡はJ2で3位のゴール数を記録。得点パターンを見るとセットプレー絡みの得点が30点と総得点(63点)のほぼ半数を占める。またクロス数は1試合平均12.6本とJ2の中でもかなり少ないが、クロスから9点決めていることから重要な武器の一つになっていると言える。一方、V・ファーレン長崎はリーグ最少失点(33点)。特にインターセプト数がリーグで2位と多い。引き分けでは決勝に進めない長崎としては、前線からの連動したプレスでボールを奪い取り、攻撃に転じたいところだ。
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次に、両チームのセットプレーの出し手と受け手を見ると、福岡は鈴木 惇⇒中原 貴之、長崎は梶川諒太⇒黒木 聖仁が「ホットライン」となっている。前述の通り福岡はセットプレーからの得点が多いので、長崎はこのコンビを特に注意する必要があるだろう。
なお、図には無いが福岡のGK中村 航輔のセーブ率は2010年以降最高の記録(※1)である87.3%。福岡にとっては頼もしく、長崎にとっては嫌なデータもある。
※1:J2出場時間1,000分以上のGKを対象。2位は中林 洋次の82.0%(2012年に記録)
※データは11月25日時点
(文章/データ提供:データスタジアム株式会社)