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2015/09/16(水)23:19

遠藤 保仁(G大阪)「観ていた方たちは楽しめたと思う」【試合後コメント:準々決勝 第2戦】

巧みなゲームメークでチャンスを演出した遠藤
巧みなゲームメークでチャンスを演出した遠藤

AFCチャンピオンズリーグは16日に準々決勝 第2戦が行われ、ガンバ大阪は全北現代(韓国)に3-2で勝利。第1戦を0-0で引き分けており、トータルスコア3-2で準決勝に駒を進めました。以下、G大阪の選手のコメントです。

遠藤 保仁

「勝てたので良かったと思います。ベスト4に残るのが今回の目標だったので厳しい展開にはなりましたが、全員が諦めずに。最後まで勝ちにこだわるということを出せたのかなと思います。満足はしていないですが、目標を達成できたのはチームとしては非常によかったと思っています」

――決勝ゴールのシーンについてお伺いします。ボールを持った後、右から上がってきていた選手もいた中で、DFの金 正也を選択し、それが米倉選手のゴールに繋がりました。あそこで金選手を選択した理由も含めて、ゴールシーンをどう振り返りますか?

「まずは、正也がフリーだったのが確認できていましたし、理想をいえばそのまま前に走りながらGKと1:1になるようなイメージもあったんですが、自分のボールが短くなったのもあって、ただ、あそこでサイドという選択よりは、時間もなかったですし、結構ギャンブル的な感じで、前にいっていたので、あそこにまず起点ができれば、と。あとは正也がDFらしからぬトラップとパスをしてくれたので(笑)。そこから先は彼ら二人の執念が勝ったのかなと思っています」

――いままでたくさんの試合を経験されてきましたが、今回は本当に劇的なエンディングになりました。他の試合と比べてどんな感情がわきましたか?

「できれば選手としては経験しない方がいいと思いますが、観ている方たちは楽しめたと思いますし、僕自身はもちろん、チームでも代表の試合でもロスタイムなりラストプレーでゴールを奪って勝利をした経験はたくさんあるので、それと比べることはあまりできないですが、非常に重要な試合で、こういう劇的な勝ち方をしたのはチームとして盛り上がりますし、個人としても他の選手も含めて、またアジアのより高いレベルで試合が続けられるということは非常に嬉しいことだと思っています」

――思った以上に早い失点になりましたが。

「逆に時間がたくさんある中で失点したので。もちろん失点しないにこしたことはないですが、前半の早い時間で良かったなというのはありました」

――そのあとすぐに取り返せたのも大きかったと思います。

「そうですね。5分以内にとれたのは非常に大きかったと思いますし、あれでずるずる後半までいくとかなり厳しい状況だったので、すぐ取り返せたのは非常に大きかったと思います」

――最終的に僅差の試合を制すことができた理由は?

「運もあったと思いますし、最後まで諦めずに戦っていたので。最後相手もベタ引きしましたし、あそこで相手にキープする時間を与えなかったのは大きかったと思います。

――先ほども聞きましたが、右からあがってきた選手を見ながら、金 正也選手に出したということですが。

「一応全体的には見ていましたけど、正也がかなりフリーだったので、最短距離でいこうかなという感じでしたけど。もしかしたら右サイドを使ってもゴールを奪えていたかもしれないですが、よく正也もヨネ(米倉)に出してくれたし、ヨネも相手と競り合いながらよく決めてくれたと思います」

――宇佐美選手がいない中で全員で勝った試合だったと思います。

「そうですね。これから出場停止なりけが人なり出るかもしれないし、実際次は(丹羽)大輝が出れないので、全員でカバーしていきたいと思いますし、全員がいい結果を求めて日々練習をしていたので、誰が点を取ろうがチームのことを第一に考えて全員を信じてやっていきたいと思います」

――監督が退席処分になり次の試合ではベンチに入れませんが。

「ファーストレグがアウェイなので、競技場というか全北のアウェイの試合以上に厳しい試合になると思いますが、ただ監督もアジア制覇を大目標にしていて、それは選手もそうですし、そういう中でこういう劇的な勝ち方をしたら当然うれしいでしょうからね。そういう監督の気持ちも分かるので、まあ…どうなんですかね?」

――監督は何か言ってました?

「いや、何も言ってないですけど、一番興奮していたということじゃないですか(笑)」



米倉 恒貴

「前半から熱い戦いをしていたので出たら結果を出さないと、と思っていました。監督にはスペースがあったらガンガンいけと言われていました。得点についてはジョン(金 正也)がいいボールをくれたので決めることができてよかったです。海外の選手とやれるのは嬉しいことだし勝って自分が成長していければいいです。個人的にはサイドハーフもあると思っていた。ベンチスタートは悔しかったけどそれが現状だと思う。また奪い返せるようにやっていくしかない」

――得点のシーンはなぜあそこにいたんですか? よく走っていましたよね?

「来ることをイメージして走っていないとボールは来ないと思っているし,ゴールにも繋がらないと思うので、来るとイメージして走っていました。第1戦もベンチ外でしたが今回のサブは予想していました。ただチャンスをもらえたし、与えられたところで結果を出すということは常に意識していることなので」

――ハリルホジッチ監督も来ていましたが。

「そこはあまり意識していなかった。代表では左サイドバックだし、しっかり自分のプレーをする事だけ考えています」

――率直なゴールの感想は?

「嬉しかった。久しぶりだったし、こういう劇的なゴールというのは取ろうと思っても取れないですからね」



金 正也

「米倉が良い動き出しをしてくれて、出すだけだった。結果的にそうなったので良かったけど、僕的には同点に追いつかれたのが悔しい。ヤット(遠藤)さんから声がかかって、止まれということだったので、止まったらいいボールがきた。ヤットさんのおかげです」」



パトリック

――かなり気持ちが入っていましたね?

「今日はいいプレーができたと思うし、監督の要求をしっかりとこなすこともできた。今日は素晴らしい試合ができたと思う。裏に抜けることも意識していたし、それがチームを助けられたんじゃないかと思う」

――今日は相手の3番に競り勝てていました。

「前から言っていたように、ホームでは僕らの強さを見せられると思っていた。相手にプレッシャーをかけるつもりだったし、相手は警告をもらっていたので、より積極的に仕掛けるつもりでした。今日はエモーショナルな試合になりました」



二川 孝広

「(宇佐美)貴史の代わりということでプレッシャーもありました。監督からは決定機に繋がるパスを出してくれと言われていました。得点に繋がればもっとよかったんですけど。今はチーム全員で戦うことができている。その結果だと思います」



倉田 秋

「なかなかチャンスを作らせてくれなかったので苦しかったですが、最後、サイドハーフになってからはガンバのペースで戦えた。今日はとりあえず勝って良かった。全員が最後まで気持ちを切らさず、諦めずにやったことがこういう結果を生んだんだと思う。でもベスト4が目標じゃない。次は広州が相手ですが、次もこういう戦いができるようにしたい」

――2失点の場面は?

「相手も圧力をかけてきたので、ああなる展開はしょうがないですが、世界で戦うには、あそこで跳ね返す力が必要になる。ただのロングボールからの攻撃だっただけに、ああいうのは跳ね返せるようにしないと」 

――パトリック選手が効いていましたね?

「あいつがほぼ起点になってくれていた。僕に25番がついてきたのでサイドに開いたりしたら、パトにスペースができるし、パトを自由にやらせようと思っていた。25番をサイドに引き連れていったら真ん中が空いていたし、そこにどんどん他の選手が入ってこれていたので。僕は汚れ役で消えていてもいいかなと思いながら、スペースを空けることを意識していました」