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2015/08/24(月)20:45

吉田監督「全て出し尽くして、明日の夜を良いものにしたい」【準々決勝 第1戦 前日公式会見/柏】

広州恒大との一戦に向けて意気込みを語る吉田監督(左)とDF鈴木(右)
広州恒大との一戦に向けて意気込みを語る吉田監督(左)とDF鈴木(右)

5日に行われるACL準々決勝 第1戦 柏レイソルvs広州恒大の前日公式会見に、吉田 達磨監督とDF鈴木 大輔が出席。明日の試合に向けて意気込みを語りました。

吉田監督「このACLで我々はプレーオフからスタートして、予選を勝ち抜き、ベスト8まで来られた。この機会を大事に戦いたいと思います。相手の広州恒大に関しては、もちろん強いという印象しかないです。我々はいずれにしても挑戦者、チャレンジャーという立場で明日の試合に臨まなければいけないという想いです。とにかく我々が持てるものを全て出し尽くして、明日の試合、明日の夜を良いものにしたいと思います。ただ、2試合ありますから、そういうことも考えながらですけど、明日の夜が良いものにになるように、選手と良いものを発揮できるように協力してやりたいと思います。明日は我々のサポーターがかなりの後押しをしてくれるということは分かっています。相手のサポーターもたくさん来ると聞いていますが、サポーターと力を合わせてポイントを掴みにいきたいと思います」

鈴木「Jリーグの戦いが続いて、前回のACLの試合から少し開いたので、選手としてはそこの頭の切り替えをこの4日間やってきました。ベスト8ということでチーム全体のモチベーションは高いですし、こうやってメディアの方が大勢来てくれているので、注目されている試合だと感じますし、チーム一丸となって全力でぶつかって、監督が言われたように良い夜にしたいと思います」

――中国サッカーははどのような成長を遂げていると思いますか?
吉田監督「Cリーグはすごく急速に力を付けていると思います。外国籍選手もそうですけど、広州を筆頭に代表レベルの選手、チームに所属するローカルレベルの選手の身体能力が高く、力を付けていると思います。育成のところから僕はたくさんの試合を中国とやっていますけど、テクニック、スピード、身体的に日本とは違う才能がいる中で、それがかなりうまく吸い上げられているイメージがあります。そこに力のある、違いのある外国籍選手が入ってきている。リーグの進歩、進化と中国選手のポテンシャルにちょっと違った外国籍選手が混ざった、理想的な進化をしていると見ています」

鈴木「ACLで実際に中国のチームと対戦した印象は、球際の強さ、身体的な強さをすごく感じたのと、外国籍選手の強烈さがある。チームとしてその2つのバランスが取れていて、どのチームとやっても、非常に苦しめられた印象があります。僕がやったのは2年前と今年なんですけど、今年やった時の方がレベルが上がっているなと実感しました」

――吉田監督に質問が3つあります。まず、中国のチームをどのように考えていますか? 吉田監督が柏の監督になることは柏が強くなるための秘訣だと思いますが、ご自身をどう思っていますか? この両チームは今回が三度目の対戦ですが、柏が広州に勝つためにどのような準備をしてきましたか?
「中国とは今年は山東、これから広州とやりますけど、シンプルに強いと思っていますし、点を取る、取られないというところにすごく力を持っていると思います。

育成の年代を見ていましたし、そういった意味ではクラブのこと、選手のことはよく知っています。いくつかの役職、ダイレクターもそうですし、隣にいる大輔が入ってきた時も私が契約を担当しましたし、今いる選手のことはよく分かっています。このクラブが何を求めて、これからどう進んでいくかに、力を発揮できる監督という立場で、今度はサッカーの方で力を発揮できると思っています。

この試合に対しての準備というのは、そんなにたくさんのことを持って臨まないといいますか、臨むべきではないと思っています。なにしろちょっと何かを捻ってやってみようということが通用すると思っていませんし、いかに我々の基礎、基本に立ち返って真剣に戦えるかが勝つ一番の近道だと思っていますし、信じています」

――公式練習で大谷 秀和選手が別メニューでしたが、どのような状況でしょうか?
「大谷は30歳を超えて、いわゆるベテランと言われる中で全ての試合に出ていて、疲労性の張りがあり、今日は取り立てて戦術的な練習をするわけではなく、明日の試合に向けてコンディションを整えるだけですので、あえて無理してやらせることはないだろうと。いずれにしても経過を見なければいけないですし、明日の時点で一番フレッシュなメンバーがピッチに立つと思います」

――広州恒大は大型補強をして、柏は育成を大事にする対極にあるクラブですが、こういう試合で柏が勝つことの意義とは?
吉田監督「我々には育成の選手が多いですけど、それだけではないです。しっかりそこにいくつかの血が混ざっている強さを持っています。そのミックスした我々の、日本のチームの和を明日は見せられたらと思っていますし、そういった和を持って挑戦する。それで結果を得ることができれば、その意味は大きい思いますし、責任ということも消化できればいいと思います」

――鈴木選手にお伺いします。2年前はかなり大差がつきました。その時の反省や雪辱もあると思いますが、どのように明日の試合に臨みますか?
「2年前は2戦合計で大差をつけられて、ポジション的にもやられた記憶があるので悔しい思いをしたんですけど、あれから2年が経って、チームは新しくなりましたし、個人的にも新しい自分になっていると思います。雪辱という気持ちを個人的にも持っていますが、チームとしても個人としても明日は新しいチャレンジになると思っています」

――最近はリーグ戦で無失点の試合が続いていますが、明日の試合はどのような展開を予想していますか?
吉田監督「明日の試合のイメージは、派手に打ち合うような試合がではないと思っています。我々も慎重に入らなければいけないと思っていますし、お互いアジアの経験を持っているチーム同士です。ヤンチャにボコボコっとやり合うよりは、しっかりと互いを見極めて、という試合になると思います。万が一、広州が我々に立ち上がりから襲いかかってきた時の気持ちの準備も十分持って入りたいと思います」