山口vs清水の見どころ(明治安田生命J2リーグ:2016年6月26日)
一覧へ明治安田生命J2リーグ 第20節 2016年6月26日(日)18:00KO 維新みらいふスタジアム
試合終了
00前半2
0後半2
3SH13
2CK4
16FK9
4
J1昇格プレーオフ圏内を目指した直接対決
ゲームの見どころとなるのは両チームの攻撃力だ。清水は、六平 光成がアーリークロスや縦パスを効果的に入れてチャンスを拡大。負傷で大前 元紀を欠いてはいるが、山口の上野 展裕監督が「ポストプレーもできるし、ヘディングもある」と多彩さを警戒する鄭 大世がゴールに迫る。前節はゴール真正面からのFKを直接沈めて先制点を挙げ、一層の存在感を放っている。
対する山口も攻撃には自信を深める。清水ほどはクロスやセットプレーを使った大きなプレー展開はないものの、人が動いてパスコースを作り縦パスを鋭く供給する。清水の攻め残りの間をうまく使ってボールを運べれば、難敵相手にもゴールを近づける可能性はある。山口がスペースをどう開き、生かしていくかは今節の注目どころ。
苦手としてきたセットプレーでの守備も修正を重ねてきている。CKやFKを与えないことはもちろん、GK一森 純はいざセットプレーとなったときの気持ちの持ちようにまで繰り返し言及。「CKになったからとどんよりせずに、全員で声を掛け合いたい」と話す。
また、パサーの庄司 悦大は静岡県出身。三幸 秀稔、小池 龍太と清水の金子 翔太はJFAアカデミー福島出身で、それぞれに燃える思いを抱えてゲームに入る。結果次第ではJ1昇格プレーオフ圏内に再突入できる一戦。「新オレンジダービー」は後半戦や昇格争いに向けた足掛かりを築く山場の一戦になりそうだ。
[ 文:上田 真之介 ]